トランペットの運指を足し算で覚える
初めてトランペットを吹いたのは吹奏楽部に入った中学1年生の時。
それまでも音楽は好きではありましたが、別段音楽に関係するレッスンを受けたこともなかったし、吹奏楽を初めてからしばらくの間は楽譜もほとんど理解できていませんでした。ですから、少しずつトランペットから音が出せるようになると、ドレミファと音階を吹くための運指の順番をパターンとして暗記していました。
音楽理論の知識など皆無だったので、音階がいくつも存在していることも知らず、「音階というのはピストン押さない→1+3→1+2→1→ピストン押さない...」と、これが音階の指の順番だ、とひたすら吹いて覚えていました。
別に自分の境遇を恨んでいるわけではありませんが、指導者がいたわけでもなく、積極的に教えてくれる先輩もいなかったので、今思えばいくつもの音階を演奏してみたり、半音階とか、分散和音とか、音楽にはいろんなものがあると教えてくれる人がいたら違っていたのかなぁ、とぼんやりと思ってしまいます。
ところでこのトランペットの運指についてですが、運指の理論は音楽理論と切り離して考えるほうが良いと思っています。ピストンを押す組み合わせはあくまでも楽器の構造によるものですから、ピストンを押すと音が下がる点と、開放(ピストンを押さない状態)から半音ずつ下げていくためのピストンの押す組み合わせと順番を足し算で考えるようにすると、理屈が見えてきます。これが理解できるようになると、前後関係で運指を見つけられるし、替え指の理屈も見えてきます。
そんなことを数年前のブログ「ラッパの吹き方:Re」に書いています。最近埋もれてしまった古い記事を少しずつ掘り起こしていますので、ご興味ありましたらぜひご覧ください。
記事は以下リンクから入れます。
荻原明(おぎわらあきら)