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地中熱ってなに?~NPO法人地中熱利用促進協会・柴広報分科会長に聞きました!~その1

2018.01.22 03:27

「地中熱利用をもっとたくさんの方に知って欲しい。。。」そんな思いで情報発信新企画としてブログ「広報『地中熱』~地中熱のススメ」を始めた訳ですが、地中熱の基礎の基礎をどのようにお伝えするか、、、

国内には、地中熱の利用普及促進取り組んでいるNPO法人地中熱利用促進協会というNPOがあり、とても精力的に活動されています。

そこで、地中熱利用の基本の基本と言えることを、NPO 法人地中熱利用促進協会広報分科会長をつとめている柴芳郎さんに聞いてみました。

(インタビュアー:エコビジネスライター 名古屋悟 [ECO SEED代表])

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東京スカイツリーなどで使われている「地中熱」とは?

■「『地中熱』は近年、東京スカイツリーや北欧家具量販店のIKEA等で導入されたと聞きますが、どのようなものですか?」

柴さん「『地中熱』は私たちの足元にあるとても身近な自然エネルギーです。

 地面から深さ10㍍くらいのところの温度は、その地域の年平均気温とほぼ同じくらいと言われています。四国・九州の南部なら約20℃、北海道なら約10℃、東京や大阪なら約17℃程度です。

 もちろん深くなれば地温は高温のマグマの影響を受けて上昇しますが、100㍍程度の深さまではマグマの熱の影響はほとんど受けません。

 その地面下10㍍から100㍍くらいの安定した温度を利用するのが『地中熱利用』です」


夏冷たく、冬暖かく感じる井戸水がイメージしやすい

 ■「身近で『地中熱』を感じられるものはありますか?」

 柴さん「夏はとても冷たく、冬は暖かく感じる井戸水がイメージしやすいかもしれません。

 例えば、東京都で夏に外が気温35℃でも井戸水は17℃前後で、とても冷たく感じます。逆に冬に気温が10℃を下回った時も井戸水は17℃前後を保っていて触るととても暖かく感じます。

 

 四季のある日本では、冬と夏に地上と地中との間で10℃から15℃もの温度差が生まれます(上の図を参照:NPO法人地中熱利用促進協会ホームページより)。つまり、温度が一定である地中は冬には温かく夏は冷たい。『地中熱』の利用ではこの温度差に着目して、効率的に熱エネルギーを利用します」(続く)