土を育む土づくりと、殺す土づくり。
こんにちは、そーやんです。
今回は地力について。
一般的に野菜が育ちやすい畑は、地力つまり読んで字のごとく、地(じ)の力があると言われ、こういう土地では肥料が少なくても野菜が育ちやすく、病害虫も発生しにくくなります。
なのでできるだけ農家さんは地力がある畑を欲しがります。
ではなんで地力があるところと、ないところがあるのか。
これはその土地周辺の環境にもよりますが、基本的には前回の記事に書いた「土が成長している」ことと関係してきます。
地力はたまたまあるところとないところがあるのではなく、成長が進んでいるか、進んでいないかの違いです。
植物によって地力が低いところで育つものもあれば、そうでないものもあります。 植生の遷移が進むことで、生えてくる植物が変わります。
野菜も同じくそうなので、その野菜がどの程度の地力レベルを求めているのかを 知っておくことで、どの程度の地力が必要なのかがわかってきます。
逆にその畑にどんな雑草が生えているかで、 どの程度の地力レベルがあるかがわかりますので、 どの野菜を植えれば良いかの指標にもなります。
これについては「雑草の役割と対処に仕方」のところで、詳しく解説できればと思います。
土を育む土作りと、殺す土作り
この地力は増やすこともできますが、やりようでは減ることもあります。
今のいわゆる慣行農法と言われる化学肥料や農薬、大型機械を多用するようなやり方ですと、
地力はどんどん減っていきます。
なので余計に化学肥料がどんどん必要になるという悪循環に陥っています。
これは有機農法であっても、地力は減ることがあります。
自然が地力を育むサイクルを理解していないと、土を殺してしまうというか、
ずっと点滴を打ち続けて命を永らえさせるようなことになってしまいます。
ただそれでも自然はちゃんと地力を回復させようと
自己治癒の働きが起こります。
その結果として現れるのが、野菜の病気であり、害虫の大量発生であり、
連作障害と言われるものなのです。
自然界で起こることは全て最善なんです。