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言葉のちから

雪が降ると意識は。

2018.01.22 09:13



全国各地での大雪。都心も数年ぶりの大雪に見舞われていますね。



雪が防音材の役割をして、いろいろな音が吸収されて、



雪の日はいつもよりしんとして静かになりますね。





そうして周りの雑音が消えると、僕たちの意識は自然と内側に向いていくものです。



そこにあるものを見つめるのには、いい機会かもしれませんが、



そこにあるものに対処するには健全な肉体が必要なものです。



ところで春樹さんはあるエッセイのなかでこんなことを言っています。




小説を書くのが不健康な作業であるという主張には、基本的に賛成したい。

我々が小説を書こうとするとき、つまり文章を用いて物語を立ち上げようとするとき、

人間存在の根本にある毒素が否応なく抽出されて表に出てくる。

作家は多かれ少なかれその毒素と正面から向かい合い、危機を承知の上で手際よく処理していかなくてはならない。

そのような毒素の介在なしには、真の意味での創造行為をおこなうことはできないからだ。


ー『走ることについて語るときに僕の語ること』よりー



そしてそれらの毒素に対抗するかなり有効な手段として、「健全な肉体」を維持することを挙げています。



真に不健康なものを扱うためには、人はできるだけ健康でなくてはならない。それが僕のテーゼだ。


ー同書よりー



ふと、意識が内側に向いてしまう雪の日、僕らは多少の注意が必要なのかもしれません。



そして、もしあなたが不健全なものを扱う職業についていらっしゃるのであれば、



「健全な肉体を維持すること」を意識しておくと、長期的にその活動ができるかもしれません。



心と身体はいつも相互補完関係にありますからね。



さて、こんな静かな夕方は読書するに限ります。



みなさんも静かなひとときをお楽しみください。



From Kenny