郷愁を誘う田んぼの草取り
降ったり止んだりの雨が過ぎたら、田んぼに草がいっぱい生え始めてました。
昨日から朝、田んぼに入って草取りをしています。
まだ草が小さいのでこの除草機で除草作業をします。
左側は壊れていて、こちらはダンナサンの実家にあったもので、右側はご近所さんからいただいたものです。
木製の船形の枠に鉄製のツメがついていて、株をまたぐように二つの木枠を置いてゴシゴシ押し引きしながら歩くと草の根からかきとってくれます。
近所の人は「二丁押し」と言ってましたが、調べると田打車とか田車とか出てきます。
ツメの部分がコロコロ回る物もあるようで、車とつくからきは、そちらのコロコロ動く方のことを言うのかもしれません。
↓壊れてる方が軽いので私が使ってます。
株の根元にある草などは手で取りながらになるんですけどね。
この道具で草取りをしてると、年配の人の郷愁を誘うようで、近所の人や、散歩で通りかかかった知らない人にでもよく声をかけられます。
「懐かしいことしよるなぁ」
みんな第一声はこう言います。
80代くらいの人たちは、
「子供の頃させられたわ」
とみんな言います。
道具を押して田んぼを歩くのは、学校から帰ってきた子供の仕事という家が多かったみたいです。
「田んぼに入って草取りしてること自体が懐かしいわ」
とも言われました。
除草剤を使うから草取りする必要がないんです。
「使ったらいいのはわかってるけど、えらい(しんどい)からせんのや」
とこの除草機のことを言う人もいました。
この道具を使うと、生えてる草を取るだけじゃなく、これから生えてくる草の予防にもなるとその人は言ってました。
土をかきむしるので草の芽も取ってしまうんでしょうね。
そして、使ったらいいというのは、草取りだけの効果ではないような話でした。
それは、私たちも5年お米を作ってきた感覚として感じていたことと一致するものでした。
長くなったのでその話はまた改めて。
草取りはまだ数日続きます。