日本文化は調べ(tone)の文化
Facebook阿波宇多雄さんからシェアさせていただきました。·
拙稿の一部です。ご笑覧を。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
そして響きの海へ
『月の裏側』という著書のなかで、「日本文化は調べ(tone)の文化である」といみじくも指摘したのは、フランスの文化人類学者のレヴィ=ストロースでした。
かれは、数回来日して神武天皇の古里などを隅々まで歩き、そこで実際に、ある神霊の声を聴き、日本には西洋人の見えない世界が生きていることを発見しました。「知性の世界」にいる西洋からは見えない「調べの世界」が日本に息づいていることを発見して、ストロースは非常に驚いたのでした。「月の裏側」は、地球からは見えないけれども、表と対をなすものとしてやはり実在していたのです。
欧米を論理の文化、神学の文化とすれば、わが国はそれと対照的な調べの文化、響きの文化といってよいでしょう。私どもは、自由主義やバルト神学といった一貫性のある体系的な論理や神学によって説得されることよりも、天地(あめつち)に生り成りて鳴る「響き」の心地よさを味わって物事の良しあしを判断することを好んでいます。体感して「腑に落ちる」身体感覚を重視しているのです。
わが国は、和歌、俳句、謡曲、詩吟、カラオケといった多様な響きを発展させてきましたし、浮世絵や漫画、絵文字、アニメも調べの文化の延長上にあります。それは、日本語の倍音豊かな母音の響きがもたらす右脳と左脳の精妙なバランスによって磨き上げられてきたものと多くの脳生理学者は指摘しています。
この響き(resonance)の文化を、ひとつの思想に体系化したのは、ほかならぬ真言密教の空海でした。空海は、宇宙を構成する地、水、火、風、空の五大要素は、すべて響きを発している、「五大みな響きあり」と説きました(『声字実相義』)。
これは驚くべき発見です。思弁の得意なインド人のシャカが、「因果の無限連鎖」ととらえた実相を、日本人の空海は、身体感覚で感じとる「響きの無限連鎖」におきかえたのです。マントラと想念の響きを伝えることを通じて、身体と宇宙の因果を調えようとしたのです。真言密教は、池に波紋が広がるように宇宙の海に調和のとれた響きの波紋を伝えようとする、まさに「響きの宗教」といってよいものです。
最近の素粒子物理学では、物質は五次元ないし十一次元の膜に存在の根を持つ極微なヒモの振動体であるというヒモ理論が登場してきています。電子、原子も分子、細胞もすべてヒモの波動体であるというのです。とするなら、「五大みな響きあり」という空海の説は、そろそろ「五大みな響きなり」と修正してよいのではないでしょうか。天地を構成する地、水、火、風、空は、響きの事(こと)タマとして生り、成り、鳴っているのですから。
いうまでもなく、事タマや言タマだけでなく、形も数も想念も響きの波動体であり、意識体(タマ)であります。三角、四角、丸とそれらの組み合わせのカタチから発する響きはカタタマと呼ばれ、1から9までの数とその組み合わせが出す波動はカズタマと呼ばれています。愛や憎しみなどの想念は、瞬時に地球の裏まで飛んでいくオモイタマであることは、水の氷結結晶の国際実験からも裏付けられています。
わが国の「和」の国体物語は、このようにコトタマとカタタマ、オモイタマなど多重のタマの響き合わせを通じて、近代論理とイデオロギーによって乱された世界の波動を調えていくことを目的としています。中東における諸宗教の対立と戦乱がもたらしている地球の波動の乱れ、中共の国内圧制と民族弾圧が招いている波動のゆがみを、ヤマト心は響きあう言葉と想念と祈りを持って調え、雄々しき行動でもって整えていくことを求められています。
カオス理論によると、北京で羽ばたいた蝶の響きは、連鎖反応を起こしニューヨークで嵐をよぶことがあるそうですが、これからの日本は、コトタマをはじめ、多重のよいタマを響かせ、地球と宇宙によい波動の波紋を伝えて因果の連鎖を調え、対立と紛争に明け暮れる世界を包みこんでいくことが使命となるでしょう。それを先導するのが、宮中賢所でささげられる、地球の祭祀王たるスメラミコトの祝詞の響きであってほしいと私は願っています。
https://haa.athuman.com/media/japanese/culture/2271/ 【日本文化の特徴とは?独特の自然観や西洋文化との違いを解説!】より
日本は周りを海に囲まれた島国であり、自然が豊かな国です。そんな島国である日本の文化の特徴には、自然に逆らわず、すべてを自然の流れに重んずるという思想を持ち合わせています。一方で西洋の文化では、自然の流れで起きた「死」などは再生されるものであるという思想を持って文化が築き上げられてきました。本記事では、そんな自然観に忠実な日本文化の特徴と西洋文化の違いを解説していきますので、現代社会では忘れかけている日本文化の知識を学んでいきましょう。
自然に寄り添いながら独自の発展を遂げた日本文化
日本文化の起源は、縄文時代までさかのぼり、当時の日本人の祖先は自然のなかで暮らし、自然には決して逆らわないように生きてきました。その理由は、自然の力は人間よりも遥かに高く、仏教の教えでもある「空」の思想ともいわれており、死に対しては動物のありのままの姿として日本文化を築いてきたからです。一方、西洋では人間の魂は永遠性の肉体を求める文化を築いてきました。そのため、ミイラや巨大石造墓地などを作り、死を再生させるような思想があります。そもそも日本の文化とは、日本人が他国に向けて「我々は日本人だ」という主張をするために生まれたと考えられおり、主に日本の江戸時代の終わりから明治時代に浸透しています。そのときに、日本文化とは何か?というのを明確にしたのが、福澤諭吉です。福澤諭吉は日本の鎖国が終わった江戸時代に、学問の研究のためアメリカやオランダの博覧会に参加するために渡欧しており、日本人では数少ない渡欧した一人になります。そこで福澤諭吉は、ヨーロッパ(オランダ)で実際に目にした光景を見て唖然とします。日本はその当時、江戸時代のため江戸城や日本家屋が並ぶなか、オランダではガラス張りの建物や30万部以上も発行されている新聞などの現実に驚きを隠せませんでした。そして、日本固有の文化を守って継承していくためには、欧米諸国に認められるものを発信しなくてはいけないと考えたのです。その後、福澤諭吉は日本に帰国してすぐに慶應義塾大学を創設し、多くの著書を出版して明治時代の政治や海外で実際に体感した知識を広めます。当時にあった日本の伝統芸術を残さなければと考えたため、茶道、日本舞踊、華道、能楽、陶芸などが現代社会にも残っており、西洋文化とは異なる特徴を持っているのです。
日本文化と西洋文化は全く異なる特徴を持っている
日本文化と西洋文化には全く異なる特徴があります。日本文化は、江戸時代に福沢諭吉の書籍によって現代にも残す思想が生まれ、今でも親しまれている日本芸術は多く存在します。しかし、西洋文化はどうでしょうか。以下では、日本文化と西洋文化の違いを解説します。
諸外国からの影響を受けながらも、独自の発展を遂げた日本文化
日本は、近隣諸国の中国や韓国から伝来した文化や技術を縄文時代から多く受け入れた国です。しかし、強い影響を受けてきたにも関わらず、独自の発展を遂げた日本文化の背景には何があるのでしょうか。その理由として、日本列島の広大な面積に多くの民族が共存し、海、山、平地で生活する民族が互いに知恵を出してきたことが考えられます。日本は外来した文化をすぐに受け入れる名人でもあります。しかし、その文化を日本人の知恵や各民族で取り入れたり、取り入れなかったり、または自分たちが良いように改良しました。その結果、北海道から沖縄までのさまざまな民族が他国の文化を受け入れることに受動的ではあったものの、調和しながら生活し、いくら他国からの影響があっても自分を失わない力強さが日本にはあり、現代にもつながる日本文化が古代から色褪せることなく残されたのでしょう。
大陸文化である西洋文化と、島国である日本文化の特徴の違い
大陸文化でもある西洋文化と島国である日本文化では、一般的な習慣や食生活だけでなく、宗教や思考パターンなど、さまざまな特徴の違いがあります。以下では、どのような特徴の違いがあるのか解説します。・宗教日本の宗教は、古代インドに興り、中国・朝鮮を経て日本に伝わってきたのが現在の仏教です。しかし、その仏教に日本独自の思想が加わり、神様に力を「感じる」宗教へと変化しました。一方で西洋文化の宗教では、イエスキリストの教えを「信じる」宗教としており、日本文化と西洋文化では大きな違いがあります。・建築日本の建築では、木材が中心に使用され軽量な素材を技術によって強度を持たせて建築されています。一方西洋文化では、石や金属を多く使うことで、重量はあるが木造より強度のある建築をしてきました。・習慣日本は島国でもあり、鎖国をしていたことからコミュニケーションを図ることが少ない人種です。しかし西洋文化では、握手やハグなど、誰にでも積極的に接することができる特徴があります。・食生活日本領土の周りはすべて海になっていることから、魚を多く食べ、農業で米や野菜を作り自給自足をする食文化が主流です。一方西洋の食文化は、小麦や肉が中心でパンや家畜などの牛肉を食していた食文化です。・思考パターン東洋人である日本人は、調和を大切にして協調性に優れた思考をする人種です。一方で西洋人の思考は、好奇心旺盛で、あらゆる本質を知るために模索しながら、発信するのが得意な思考の人種です。・自然との向き合い方日本は地震や津波などが多く、自然の脅威と共存しようとする人種でもあり、日本文化の本質ともいえます。一方、西洋では自然に起こる脅威は人間が対向し制御するという姿勢のため、日本とは考え方が異なります。
まとめ
日本人の性格や、行動は昔からの日本文化が現代でも影響しているからでしょう。島国のなかで、他国と接する機会が少ない日本では、習慣、食生活、思考パターンなどのあらゆる文化も独自で発展させてきました。その日本で、現代まで文化が継承されているのは、江戸時代に研究した福澤諭吉の成果でしょう。福澤諭吉が技芸を守るという思考をしていなければ、現代までの日本の伝統文化は無かったかもしれません。今でも色褪せることなく継承されている日本文化や芸術は、今後の未来へ向けて、今を生きている日本人が継承していかなくてはいけないものだと思います。ぜひ、日本の古き良き文化を多くの外国人にも知ってもらいたいですね。