中村栄子事務所

ラジオ朗読劇 椋鳩十の世界『山のえらぶつ』第4話

2018.01.23 23:13

まだ、水曜日です。

明日、木曜は、いつも通り、『ラジオ朗読劇 椋鳩十の世界』。

『山のえらぶつ』(ポプラ社 椋鳩十全集6より)の第4話をお送りします。


ナレーションと、主人公の房吉老人は、1月14日放送のNHKの大河ドラマ『西郷どん』で、伝右衛門を演じた、とめ貴志です。

お楽しみに!

 

第3話のあらすじ

市瀬房吉さんは、南アルプスのふもとに住む老狩人。

7、8年前になります。ある朝のことでした。

クロと残雪という二頭の猟犬を連れて狩りに出た房吉さんは、”がけくずれ”と呼ばれる大シカと、その妻と思われる雌ジカの足跡を見つけました。

その日は見つけらませんでしたが、よく朝、再び、足あとを追いました。

ところが、川の淵まで来ると、二頭のシカの足あとは、きれいになくなっているのです。

どうしたものかと首をひねる房吉さんが見上げた先に、がけくずれはいました。

なんと、足あとを消すために、川を遡ったのでした。

次の朝、房吉さんは、クロと残雪だけにシカを追わせることにしました。

房吉さんが声をかけると、犬たちは、その心をくみとったのか、大きくほえて、まっしぐらにかけだしていきました。


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