車トレーニング - 無力感との闘い -
2018.01.25 00:28
パニック障害で家から出られない現状を打破するために、車に乗って、できる限り家から離れる練習をする。
「やるしかない」と一縷の望みにかけたこの車トレーニングは、無力感との闘いでした。
初日は車のエンジンすらかけられずに終わりました。
数ヶ月経っても家の前を行ったり来たりするだけで精一杯でした。
さらに数ヶ月経ち、なんとか最初の信号は直進できるようになりました。
でも、次の日にはまた直進できなくなりました。
1日1メートルずつ前進を繰り返し、せっかく10日間かけて10メートル進んだのに、その次の日には、その10メートルが進めなくなり、ふりだしに戻ってきたような気持ちになりました。
調子が良くていつもよりも遠くまで行けた日は「もうここには二度とこられないかも...。」
そう思うと、何かしないといられないような気持ちになり、車から降りて、道路に寝転んだり、石や土を舐めたり、持ち帰ったり...。そのせいでいつもズボンのぽけっとにはジャラジャラと石が詰まっていました。
<参考>
『大丈夫。そのつらい日々も光になる。』
(PHP研究所)
第4章 もっと、遠くへ…
P154〜P158