You must be the change you want to see in the world.
昨日、奈良で大きな事件があった。
大好きな奈良で、普段何気なく通る場所で、これほどの暴力があったことに、今も私自身、とてもとても動揺している。
たくさんの人たちが動揺している。
奈良は、信仰心と祈りに溢れた素晴らしい土地。
平和で穏やかな人たちに溢れている。
その奈良で、なぜ、あんなことが??
とてもショックだった。
「何が起きているのか知りたい」
「これからどうなるんだろう?」
「世の中はどこへ向かうんだろう?」
「なぜこんなことが?」
心が確かなことを求めて、外側に向いている。
たくさんの情報が飛び交う。
落ち着かない。
無理もないこと。。昨日は、よく眠れなかった人も多いかもしれない。
そんなときこそ、ヨガ
今朝、養生ヨガクラスのクラスが終わったあと、生徒さんが、
「昨日の出来事で落ち着かなかったけれど、また中心に戻ってきたくて、今朝クラスに参加した。最後に手を合わせたとき、“私は一緒に居る”と感じた。」
とシェアしてくれた。
私が、とても救われた。ありがとうございます🙏
「私は一緒に居る」
その感覚。無条件に、すべて大丈夫だと感じる。その感覚。
理由は分からないけれど、そう確信できる。
私もそのためにヨガをしていると思う。
これは、ヨガを体験したことのある人なら、きっと1度は経験したことがある感覚なのではないだろうかと思う。
不安や不快なことがあるとき、多くの場合私たちはそれを“解消”しようと思い、いろいろなことをする。
食べたり、飲んだり、買い物したり、頑張って働いたり、薬を飲むことだったりで。
すでに起きていることを、まるで「起きていない」ようにして、その問題から目を背けたりする。
それは、時に無関心さとなって行動に現れる。
闘うか、逃げるか。
常に心は「反応」している。
もちろん、現実に圧倒されたとき、それは自然な反応だ。
まずは自分を安全な場所に置くことが、大切なことだから。
ここで考えたいのは、安全な場所にいても、私たちは常に不快や不安な感情から目を背けてしまうということだ。
それは短期間であればは有効に働くかもしれないが、多くの場合、その不安はどこかに行くことはなく、ことあるごとに顔を出す。
ヨガでしていることは、
「起きていることと、ただ一緒に居る」ということ。
今自分は何を感じているのか?
何を考えているのか?
身体にはどんな感覚があるのか?
呼吸はどうなのか?
身体を通して、今の自分に話しかけていく。
今日は呼吸が浅いな、
右膝に少し痛みを感じるな、
しんどいな、
このポーズは気持ちいいな
一瞬一瞬、変化している自分の心と身体に話しかけていく。
何かを解消しようとしたり、起きていることを無いことにするのではなく、
ただ、「そう感じているんだ」ということに気付いていく。
それは、現実をありのままにただ「観る」ということ。
ただ「観る」ことが出来れば、反応する心は自然と鎮まってくる。
事件が起きた。という事実は変えられない。
それにより、不安を感じる、ということが起きた。
空しく、悲しく、怒りを感じる。
それは、変えようのない事実だ。
起きていることと、「私」との関わりが世界を作る
「事実」が起きれば、それは時間とともに何かに「成る」
今回の事件も、それが次の何かを成していく。良い、悪いではなく、それは不滅の真理だ。
私たちの生きている世界では、常に“なにか”が起きている。
何かあったらどうしよう、と不安になる前に、常に何かは起きているのだ。
そのことを忘れてはいけない。
そして、それに対するひとりひとりの選択で世界は作られている。
現実はそうやって、ずっと続いていく。
だとしたら、今、私たちが出来ることは、
不安があるなら、その不安を解消させようと反応するのではなく、
怖れから無関心になるのでもなく、
むしろやり場のない不安をしっかりと認識すること。
不安を感じている自分自身と、ちゃんと一緒に居てあげること。
そして、ここから何を選択していきたいのか、
その選択により、どんな世界を創造していきたいのかを、今一度自分の内に問いかけることなのではないかと、強く思う。
“You must be the change you want to see in the world.”
これは、非暴力の実践で有名な、インドの革命家のマハトマ・ガンジーの言葉。
「あなたの見たい世界の変化に、あなた自身がなりなさい」という意味で、
私はヨガを始めたばかりの頃、友人からこの言葉を教えてもらい、衝撃を受けた。
その頃の私は、私には何もない、と思っていたから。
でも、それは言い訳だったと今は思っている。
明日は、選挙。
あなたは、どんな世界が見たいのか?
自分自身の選択が、世界を作る。ということは、あなた自身が世界なのだ。
怖れから無関心になるのでなく、
既に与えられたこの役割を、ひとりひとりが果たしていけますように。。。
心から祈ります。
そして、無念にも亡くなられた安倍元総理のご冥福を心から祈ります。
*養生ヨガクラスは、特定の宗教・政治・思想について賛同・批判をすることはありません。