古着の行先って考えたことありますか?
普段、何気なく脱ぎ着している洋服。
その洋服を着なくなった時、あなたはどんな処分の仕方をしていますか?
今日もご訪問頂きまして、ありがとうございます❤
『家が整うと心も整う!』
40代からの片付け迷子を応援する♬
山口県周南市・整理収納アドバイザーもりかわゆきです
2022.7.9(土)整理収納教育士7周年記念・特別講演会にオンラインで参加しました。
『本当に意味のある社会貢献』~SDGsの前に意味のあるべきこと
というテーマで原寛太さんが登壇されました。
40分という講座でしたが、ショッキングな内容も含まれていて、私の中ではすぐに受け入れられないとても考えさせられる内容でした。
原寛太さんはフリーランス国際協力師。フリーランスとしてどこの組織にも所属せず、YouTubeやブログでの情報発信を通じて収入を得ながら、国際協力活動に関わっていらっしゃる方 ➡プロフィールはこちら
彼が実際に国際協力活動を行っていく中で、経験したもの、実際に見たもの、感じたことを赤裸々に話して下さいました。
今、アフリカのガーナでは、先進国から古着が毎週1500万着届くのだそうです。
毎月でなく、毎週だそうです。
そのうちの4割の洋服は埋め立て処分されるそうです。
聞いてもピンときませんが、毎秒にするとトラック1台分衣類が処分されているそうです。
毎秒トラック1台分を1年間に換算すると、8300万トン
毎年シドニー湾を埋め立てすることが出来る量の衣類が廃棄されているということ。
まず、そのことにショックを受けました。
だって、善意で古着をリサイクルすれば、アフリカの困っている方たちの役に立っているものだと勝手に想像していたからです。
また、多くの古着が先進国から送ってこられるせいで、古着が1枚6円くらいで売買されているそうです。
1枚6円で安価で手に入るということは、地元のアフリカの繊維産業がいくら頑張っていいものを作ったとしても、古着には勝てず、8割が失業し、自立して生活できない状況が続いているとか?
現地の人々の生活基盤を圧迫し、しかも環境も破壊している…なんとも悲しい現実にやるせない気持ちになりました。
衣類をリサイクルして、アフリカの人々がリユースしてくれれば、心の負担も軽くなり、服を手放しやすくなっていたのも事実でした。
でも原さんは『人間は善意でやることこそ、盲目になる』とおっしゃっていました。
目先の善意も、グローバルな視点で見れば、ただただ問題を遠くに追いやっているだけと指摘されました。
ここでまた私の中で『ガーン』とショックを受けました。
私が今まで善意としてリサイクルしてきた衣類がかえって迷惑をかけていた事実。
しかも大げさに言えば、地球の環境破壊につながる一助をしていたことになる。
ではどうすればいいのか?
原さんはこう教えてくれました。
3Rをご存じでしょうか?
”リデュース” ”リユース” ”リサイクル” これが3Rです。
この中でのリデュース(減らす)が1番ではないかということです。
要するに個人個人が服を持つ数を減らしていくということですね。
近年は、ファストファッションが流行り、まるで食べ物のように取り換え引き換え、服の寿命も短くなりました。
環境問題に積極的な服のブランドに特化して購入先を限定することを積極的に行うと良いともおっしゃっていました。
私たち整理収納アドバイザーがいつも言っている、モノを家の中に入れるときに、よく考え厳選したものだけを入れるように心がけようというものです。
家の中に入れたものはもう減らすしかありません。
もう、気軽に服を買うのは止めて、服を選ぶ選別眼に磨きをかけると心に誓ったのでした。
これからはSDGsにどのように関わっていくのかが問われる時代になっていく。
物事の本質を捉えるためには、うわべだけを理解するだけではいけない。
『つながり』を意識することで、表面だけを理解せず、自発的に問題を理解することが必要ではないか?
自分のライフスタイルを考え直し、『何かを辞める』ということも選択肢のうちの1つである。
『手を差し伸べる前に自分たちの足元を見つめ直すことが重要だ』とパソコンの画面越しに原さんが身振り手振りをつけて、一生懸命訴えかけてくれるように話して下さったのがとても印象的でした。
耳が痛い、目をつむってしまいたい問題でしたが、子供の世代、その子供の世代、後世へ必ず伝えていかなければならない重要な問題でした。
そして、お客様が服の処分で困ったときに、環境問題も視野に入れて提案の出来るアドバイザーになっていたいとも思いました。
そのために、これからまた積極的に情報を取りにいく努力を続けていかなければならない。
リマインダーにやらなければならない項目がまた1つ増えました。
『出来ない』を『出来る』に変える仕組みづくりをお片付けサポート作業で、お客様といっしょに作り上げるお手伝いをしています。
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