「宇田川源流」【安倍元首相逝去特集】【日本万歳!】 各国首脳が惜しむ人物が首相であったという事実
「宇田川源流」【安倍元首相逝去特集】【日本万歳!】 各国首脳が惜しむ人物が首相であったという事実
月曜日は「日本万歳!」をお届けしている。いつもは、日本の素晴らしい所や日本人の世界から称賛されている国民性などを紹介し、そして我々の中にも同じ要素が入っているということから、日本人はすべてが素晴らしいということを書いている。もちろん同じ特性があまり良くないとされる場合もあるし、また、日本人の国民性がマイナスに作用する場合もある。しかし、ここではあくまでも「日本万歳!」として、その内容の素晴らしい部分を紹介し、素晴らしいと解釈できる奉公から、スポットライトを当て、そして日本人がこれから元気に話ができるような連載にしている。もっと言えば、日本人のすばらしさを再認識して、そのうえで、われわれ日本人が全て素晴らしいと思い、そのうえで、今週も仕事に、学業に頑張ってもらいたいと思っている連載である。
さて、今週はもう一面として「安倍元首相逝去特集」として書いてゆきたい。先週の金曜日7月8日に、参議院選挙中、奈良県の候補を応援していた安倍晋三元首相が、暴漢の凶弾に倒れ、帰らぬ人となった。享年67歳。日本において戦前は元首相が暗殺されることなども少なくなかったが、戦後は元首相という意味では初めてである。政治家ということで言っても、命を落した例は浅沼稲次郎と石井紘基両議院くらいではないか。その意味では、今回の事件は様々な意味で、学ぶことも大きいし、また、日本人の「危機管理」の意識も変えてゆかなければならない大きな分岐点になったのではないかという気がする。
さて、今週は安倍晋三元首相に関して、私自身も様々な思い出があり、また、その内容に関して、書きたいことも少なくない。今回の事件に関しても表明しておかなければならない部分はすくなくないし、また、今後の政治ということでも言いたいことはたくさんある。ある意味で、安倍元首相の暗殺に関しては、これで「世界の運命」が変わったといっても過言ではないのかもしれない。
さて、そのことを今週なんとなく書いてゆきたいのであるが、それでも、普段の連載に合わせて、まず月曜日は「日本万歳!」の特別版として、日本人全てが素晴らしいということで、物事を進めてゆきたいと思っている。
「衝撃と悲しみ」 各国首脳がコメント
【シンガポール=森浩、ロンドン=板東和正、パリ=三井美奈】安倍晋三元首相が8日、銃撃により死亡したことを受け、各国の首脳らはSNSなどを通じて相次いでコメントを出した。
インドのモディ首相は8日、「最も親しい友人の1人の悲劇的な死去に、私は言葉にできないほどの衝撃と悲しみを受けている。世界的な政治家であり、卓越したリーダーだった」とツイートした。
ツイッターに連続で投稿したモディ氏は、西部グジャラート州知事時代から安倍氏と交流があったことに触れ、「先日の訪日で再び会って、多くの問題について話し合った。彼はいつも通り、ウイットに富み、洞察力に富んでいた。最後の会合になるとは思いもよらなかった」と振り返った。
安倍氏は首相在任中、日印関係を重視しモディ氏とも良好な関係を築いた。モディ氏は「安倍氏に深い敬意を表し、9日は全国的に喪に服す」とも発表した。
英国のジョンソン首相も8日、ツイッターに「信じられないほど悲しいニュースだ」と投稿。「彼のグローバルなリーダーシップは多くの人々の記憶に残ることでしょう」とたたえた。
欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は8日、ツイッターで「すばらしい人物だった。偉大な民主主義者で、多国間主義の世界を率いるチャンピオンだった」と追悼した。さらに、「この残酷で、卑劣な殺人は世界に衝撃を与えた」と発信した。
フランスのマクロン大統領は「醜悪な犯罪に、大きなショックを受けた。偉大な首相だった彼の遺族と近親者に心を寄せる。フランスは日本のみなさんとともにある」と声明を出した。
2022年7月8日 19時11分 産経新聞
https://news.livedoor.com/article/detail/22470004/
さて、世界の首相や政治のトップで、それが「元職」でありながら、つまり現職の政治のトップではなくまた前職でもない状態で、その人が亡くなって、ここまで世界の元首から、メッセージがくる人がいるであろうか。
上記は「モディ首相(インド)」「ジョンソン首相(イギリス)」「フォンブライエン委員長(EU)」「マクロン大統領(フランス)」の記事を記載した。どれも、「卓越したリーダーシップ」を讃えながら「世界の民主主義の象徴的な存在」であったというようなメッセージになっている。そして、その内容にお見舞いの言葉がついており「日本人の皆さん」という主語で、その言葉がつづられているのである。
これは、アメリカのバイデン大統領も、オバマ元大統領も、そして親友といわれたトランプ前大統領も、また、現在日ロ関係が悪化している中でもプーチン大統領、そして中国の習近平国家主席からも、また台湾の蔡英文総統からも弔電やメッセージが出されている。敵味方なく、多くの世界の人々に愛され、そして頼られた政治家であったことがわかる。
もちろん、これ等のメッセージというのは、亡くなった方に対するメッセージであり当然に悪いことが書かれているようなことはほとんどない。しかし、そのような「悪いことは書かない」という前提であったとしても、そこに書かれる内容は全く異なる部分ではないか。その意味では「民主主義」「リーダーシップ」ということで、ほぼ統一されたコメントが出ているということは、安倍元首相に関する「世界的な評価」がそのようなことになっていたのではないか。
別な角度からこのことを考えてみれば、「外交の安倍」と言われた安倍元首相の率いる「日本国」は、少なくとも安倍首相が政治を行っていた7年7カ月、世界の民主主義の旗手として、民主主義陣営を率先していたということになるのではないか。日本が実は名実ともに、リーダーであったということになる。そのような認識がないのは日本人だけではないか。
日本は、なんとなく、自分の国の事を低くしか評価しない。安倍元首相に関しても同じで、世界が子のようにメッセージを出し、ブラジルやインドでは7日間喪に服すということをしているにもかかわらず、日本では平時と同じ対応になっていて、どのような葬儀になるかも全く見えていない。もちろん参議院選挙期間中であるので、様々な対応が遅れるということはわからないでもないが、そのようなことは、すぐに対応してもらいたいものである。
日本は名実ともに、世界のリーダーであった。その人が亡くならないととわからない。大事な物というのは失ってみないとわからないという状態なのであるが、それも非常に日本らしい。しかし、それだけ世界で評価されていた人を首相として板ということは日本人が誇りに思ってもよいのではないか。