タイ映画「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」(2017年)Netflix キャストとあらすじ
おすすめ度:★★★☆☆ ズルいかどうかよりバレるかどうかのカンニング映画!
Netflixでタイ映画「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」(2017年)を見ました!タイの名門校で優秀な高校生がお金を得るために同級生と試験での「カンニング」を取引するストーリー。成績優秀でテストは完璧なのに家庭が貧しい女子生徒リンが、バレそうでバレないスリル満点のカンニングを展開します。やっていることはコメディなのに、シリアスでちょっとしたサスペンスも。見ていてゾクゾクします。
この作品で映画デビューした若手キャスト陣
成績優秀の奨学生リン役をオークベーブ・チュティモン・ジョンジャルーンスックジン、リンが試験中にマークシートの答えを教えて助けてしまう女友達グレー役をイッサヤー・ホースワン、グレースの彼氏で裕福な家庭の息子パットをティーラドン・スパパンピンヨーが演じています。
リンのカンニングビジネスを阻む別の奨学生バンク役にチャーノン・サンティナトーンクンが出演しています。ストーリーの前にキャストが若干地味ですが、ほとんどがこの作品で映画デビューを果たしたそうです。
実際のカンニング事件をモチーフにしたストーリー
カンニングは不正と知りながらも、それが成功すると妙な達成感を感じてしまうのが人間…。リンの解答をカンニングする生徒が増えるに伴い、発覚のリスクも上がります。しかし、誰かがチクる、いつかはバレる、それがカンニング…。この映画は、中国で実際に起きた集団不正入試事件をモチーフにしているんだそうです。
何のためのカンニングなのか
リンと同じ奨学生のバンクが、カンニングの一部始終を学校側にバラしてしまいます。というのも、奨学金のあるシンガポール留学への応募資格をリンとバンクが競い合っており、バンクがリンのカンニングビジネスを利用して、リンの資格を喪失させたのでした。バレた時には時すでに遅し。リンのお父さんにもすべてバレてしまいました。
そこで何かが切れてしまったのか、リンの不真面目な暴走が始まり、大学留学のための試験STICをターゲットに、シドニーとタイ間の4時間の時差を利用してもっと大規模なカンニングを計画しはじめるのですが…そんなことを考えている暇があったら普通に勉強したほうが早い気がしますね。
ドラマ版バッド・ジーニアスも
そんな「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」ですが、実はこの映画、タイではドラマにもなっているんです。ドラマ版のバッド・ジーニアスは、「ゴースト・ラボ / 禁断の実験」などに出演しているパリ・インタラコマリヤスット(Paris Intarakomalyasut)がパット役を務めています。ストーリーはだいたい同じですが、ドラマ版のほうがおもしろいです。
映画版は、中国・ベトナム・マレーシアなど9か国でタイ映画史上歴代興収第1位となった話題作でもあるそうです。というわけで、「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」、映画もドラマもおすすめです。
あわせて観たい作品
この映画の主演オークベーブ・チュティモン・ジョンジャルーンスックジンが出演している映画で特におすすめなのが、タイ映画「ハッピー・オールド・イヤー / Happy Old Year」(2019年)。ミニマリストでありつつも、断捨離ができずに悩むジーンを演じています。