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書肆翠

2022.07.11 01:00

目をつむると色んな音がします。


風が窓をゆする音、

子どもたちの声、

遠くで遮断機が鳴り、

鳥のさえずりが聞こえる…、


私たちの社会は目で見る情報が多すぎるような。

ちょっと食傷気味になったりもしますよね。


宮城道雄の随筆『春の海』には、独自の鋭い感覚で「音」と「心の豊かさ」について書かれています。

曰く「自分の歩くところは狭いが、耳や心に感じる天地は広い」。


ヒトの情報獲得は「目が8割、耳は2割」だそう。

私は片耳が悪いのでたぶん1.5割くらい。

目を閉じ耳を澄ますことで、深い豊かさを得られるような気がしました。



宮城道雄(1894―1956)

箏曲 (そうきょく) 演奏家・作曲家。

兵庫県生まれ。

幼少期に失明、二代目中島検校に師事し、生田流筝曲を学ぶ。「春の海」をはじめ「水の変態」「さくら変奏曲」などの名作を残す。

ある日