ぼくは、図書館がすき
本を読むだけじゃない場所
「ぼくは、図書館がすき」/漆原宏
「ぼくは、図書館がすき」は、
写真家の漆原宏さんが
日本全国の図書館の風景を
撮影した写真集。
口を少し開けて夢中で本を
のぞきこむ子供たち。
新聞に隅々まで目を通すおじいさん。
たくさんの資料を机の上に開き、
ノートに書き写す学生。
など、図書館にある風景が
切り取られている。
そんな「ぼくは、図書館がすき」を
図書館で借りてきて読んだ。
子供の頃は本を読めと
母に言われるたびに
めんどくさくて
図書館も夏休みの宿題で
資料探しに行く程度で
そんなに愛着はなかった。
図書館に通うようになったのは
高校生の頃受験勉強で。
夏休みとか毎日行ったな~。
懐かしい。
社会人になってからは
ネタ集めによく通ったし
会社を辞めてからは
ハードカバーの
小説やエッセイを
図書館で借りるようになった。
それから
子供と絵本を読むことも。
この写真集を見ていると
図書館での思い出が
蘇ってくるし、
図書館には本屋とは違った
特別な本との出会いがあると
思えてくる。
買う?借りる?売る?
本を上手に読む方法とは?
ちょっと前に
文藝春秋の松井社長が
図書館に文庫本の貸し出し
中止要請をしたことが
ニュースになった。
読書好きとしては、
何を借りて何を買うべきか
悩ましくなる発言だった。
図書館で借りることも
古本を買うことも
売ることも
これまでは何にも考えずに
してきたけど
作家さんにきちんと
お金が入らなくなるのは
違うよな~。
自分の仕事に置き換えてみると
『今回だけ値引きして』とか
『無料でサービスして』
と言われて受けたお仕事って
次も金額が上がらない
ことが多い。
人って、無料もしくは
安く手に入るものに
価値を感じなくなりやすいのかも。
だからと言って、
金額下げてくれないなら
他に頼むと言われるのが怖くて
受けちゃうことも
あるんだけど・・・
作家さんは
どう思ってるんだろう。
「異類婚姻譚」の
本谷有紀子さんは、
この前テレビ番組で
『古本で読む人は
次も古本しか買わない』
のようなニュアンスのことを
言っていた。
読んでもらえないよりは
お金に繋がらなくても
図書館で借りたり、
古本で読んでもらえれば
良いって思ってるかな?
うーん
作品を多くの人に読んで
もらったけど
買った人は一部で、
ほとんどの人が、
借りた本や古本だったから
お金がちょっとしか入ってこない
ってなったら、
作家さんもモチベーションが
上がらないはず。
読者として私は、残念ながら
読みたい作品を全て買って
読むほどの甲斐性はないし
特に新しい作家さんに
チャレンジするには、
図書館本だと
ハードルが下がって助かってる。
さらに本棚がいっぱいになったら
捨てるのはもったいないから
売っちゃう。。。
自分が好きな作品を
他の人が読みたいって
言ってたら嬉しいし。
自分の中にも迷いがあるし
賛否があるだろうけど
古本を売るためにメルカリカウルも
活用し始めた。
1月に売れたのは4冊。
売上は、
文庫本1冊分くらい。
本を売ってできたお金で
本を買うことだけは
マイルールとする。
読書していると
口寂しくなってしまう。
でも、産後体重が全然
落ちないから、最近は
シャトレーゼで見つけた
糖質オフお菓子を
食べながらの読書タイム。
図書館までは歩いて
本を返しに行こう。