本日はコンプライアンス・レビューの日
従業員の皆さん、本日は、第9回目の「コンプライアンス・レビューの日」です。
ビデオメッセージでもお話ししていますが、2012年1月25日、当社松阪製作所(現:松阪事業所)において、労働安全衛生法上の届け出義務違反によって、会社と従業員の方が書類送検されました。
具体的には、施設の改修を行うためには届け出が必要だったのに、届け出をせずに工事を実施してしまったということです。
法律よりも生産を優先したこと、また法律違反であるということを認識した後にも、報告・対応が遅れたということが問題とされました。
この教訓を風化させないことを目的に「コンプライアンス・レビューの日」が設けられ、毎年同日に開催しています。
教訓を風化させないために
これまで「コンプライアンス・レビューの日」では、マネジメントからのメッセージの発信、社外の先生方による講演、意識調査や研修などさまざまな活動を行ってきました。
それにもかかわらず、残念ながら2016年には、産業用ホース製品の検査成績書に事実と異なる記載をしてしまったため、防衛装備庁から指名停止3ヶ月という措置を受けました。
不実記載の事実は従業員の申し出から判明し、当社から自主的に防衛装備庁に報告を行いました。
この点においては、「Bad News First」が実践されたと思います。
その一方で、社内におけるコンプライアンスについての認識は、まだまだ十分ではないと考えています。
世の中の基準や考え方が大きく変貌している中、過去の慣習から抜け切れずに惰性で続けている業務こそが危険です。
たとえ、その是正に多くの工数と莫大なコストがかかっても、後世の従業員のために、われわれの世代で改めていかねばなりません。
私も勇気を持って取り組みますので、皆さんも今一度振り返ってみてください。
問題の芽を早期に見つけて速やかに防止を図るためには、何か問題があれば、オープンに話すことができる組織風土作りが大事です。
私が常に言っている、「コミュニケーション」は、コンプライアンスの遵守のためにも重要です。
まずは、職制部課長から「Bad News First」「Bad News Thanks」に率先垂範して取り組んでいただきたいと思います。
コンプライアンスを重視することは、社会から信頼・尊敬される企業として成長し続けるための絶対条件です。
そして、当社グループは、住友事業精神および「S.E.C.-Q.」を全ての企業活動の根本においています。
改めて皆さんには、住友事業精神に則ることはもちろん、社会の一員として恥ずかしくない行動をお願いします。