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タイドラマ「オー・マイ・ゴースト / Oh My Ghost」(2018年)Netflix おすすめ キャストとあらすじ

2022.07.12 09:20

おすすめ度:★★★★☆ やさしい気持ちになる韓ドラみたいな泰流ラブコメ!


Netflixでタイのドラマ「オー・マイ・ゴースト / Oh My Ghost (OMG)」(2018年)を見ました!人気のイタリアンビストロ Artist Bistroで料理人として奮闘する内気な主人公ジウと少し意地悪な一流シェフのサン、さらにジウとは性格が正反対な幽霊が繰り広げるラブコメディ作品です。ある日、成仏できずに逃げ回る幽霊がジウに憑依したことから、レストランでのドタバタ劇がはじまります。


韓ドラでリメイクされたタイ発のドラマ

この作品は、もともと2013年にタイで製作された同名の映画が、2015年に韓国ドラマ「ああ、私の幽霊さま」でリメイクされ大人気に。さらにそれをタイ版でリメイクしたものなんだそうです。この時点ですでにおもしろいに決まっている!


自信がなくてすぐに謝ってしまう主人公の女の子ジウ役をヌンティダー・ソーポン(Nungthida Sopon)、イタリアンビストロのイケメンシェフ・サン役をアラック・アモーンスパシリ(Arak Amornsupasiri)が演じています。幽霊カオプーン役はキーラティ・マハプルクポン(Keerati Mahaprukpong)


イケメンシェフと幽霊が憑依したジウ

人間のジウはシェフに怒られてばかりで退職を決めますが、幽霊が憑依したジウはイケメンだと気に入り、ビストロでの仕事を続けることに。仕事仲間の皆は、性格がまったく違うジウに最初こそ戸惑いますが、すぐに慣れて普通に戻るというおかしな展開…。そして、幽霊のジウはイケメン狂いというか、引くほど大の男好き。


幽霊が憑依して抜けなくなったジウ(魂はカオプーン)とイケメンシェフ・サンとのやりとり(ほぼケンカ!)がこのドラマ見どころですが、一方で、幽霊のジウが忘れていた生前の記憶を取り戻すシーンなど、なんとも切なく悲しい場面もたくさんあり、思わず涙を誘われます。おしゃれなビストロとは対照的に、幽霊のジウの生前の面影がバンコクの下町の普通の暮らしの中に描かれていて、とてもよくできています。


死んで3年で悪霊に

死んでから間もなく3年となるカオプーンですが、死んでも成仏できずに浮遊霊となった幽霊は3年で「悪霊」になってしまうそうです。カオプーンが悪霊になってしまうまであと2か月。ジウと波長が合ったため憑依したきり抜けられなくなってしまったカオプーンは、早くジウの体をジウの魂に返さなければなりません。


そして、カオプーンにとって、悪霊にならずに成仏する方法は一つだけ。それは「太陽のコロナを持つ男」であるサンと寝ること。そのために幽霊が憑依したジウ(カオプーン)はサンを落とすのに必死になりますが、サンはサンで学生時代からの友達に片想いを続けているので、そう簡単にはいきません…。


タイ料理といえばパッタイ、グリーンカレー…

ジウが料理人として働くこのビストロ、イタリアンが中心なのですが、タイ料理風にアレンジをしたメニューをよく出していて、パッタイやグリーンカレーをソースに使ったり、タイ料理でよく材料になるバジルを工夫したりします。日本でもタイ料理といえば、パッタイ、グリーンカレーのほかにも、トムヤムクン、カオマンガイ、ガパオライス、イエローカレーなどがありますが、このドラマを見ているとタイ料理が食べたくなってきます!


ドラマの中で「スーパーシェフ」というテレビ番組で料理対決を行うシーンもあり、そこでは幽霊のジウが実家(街で人気の食堂をお父さんが経営していて、そのお店を手伝っていた)で出していたカレーを作って、シェフのピンチを助けるなんてこともありました。



カオプーンの死とパリン警部

途中から人間のジウが主人公なのか、幽霊のカオプーンが主人公なのか、よくわからなくなってきますが、いや…両方とも主役で幽霊のカオプーンが憑依したジウが本当の主役、というべきか?とにかく、中身で判断すると誰なのか、結局よくわからない場面も。


そんななか、このドラマの大きな山場のひとつはカオプーンはなぜ死んだのか、そして、カオプーンは悪霊にならずに無事に成仏することができるのか、という点です。そこに関わるパリン警部。一番善人そうなのに…。


サンとサンシャイン

第10話くらいからストーリーは佳境に入り、ジウは片想いのサンと付き合うも、サンが好きなのはカオプーンだという思いに罪悪感を感じ、ついに「実は幽霊が見える」「サンと付き合っていたのは本当の自分ではない」とサンに打ち明けてしまいます。


サンは混乱してしまいますが、ジウが落としたイラスト入りのノートのページを見て、これまで匿名でチャットしていたブロガー・サンシャインがジウだったと気づきます。そう、半信半疑ながらも、ジウがカオプーンだったことにショックを受けますが、また心を通じてたのはジウ(サンシャイン)だったとも気づきます。


要するに、ジウはジウ。人はいろんな表情や側面を持っているから、一部だけを切り取って、好きとかそうじゃないとか言えるものではないのんかもしれません。


あわせて観たい作品

同じくレストランを舞台にしたタイドラマに「Bite Me The Series / バイト・ミー」(2021年)があります。人気レストランのシェフとフードデリバリーの配達員の「料理」を通じたハートフルBLドラマ。タイ料理好きとタイドラマファンの想像と期待を超える素敵で美しい仕上がりに、終始ため息が出てしまう作品です。非常におすすめ。