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「宇田川源流」【安倍元首相逝去特集】 「平和ボケ」といわれる日本の警察の「警備」ではテロを防げない

2022.07.12 22:00

「宇田川源流」【安倍元首相逝去特集】 「平和ボケ」といわれる日本の警察の「警備」ではテロを防げない


 毎週水曜日はいつもの週ならば、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」について書いているのであるが、今週は参議院選挙の選挙速報のために大河ドラマながなかったので、そのまま参議院選挙と安部元首相の暗殺テロ事件について書いてみたいと思う。

 さて、月曜日は、世界で評価されていた安倍元首相のということで、いつもの「日本万歳!」の中で日本はこのような人を首相としていたというようなことを書いた。インドは現在も安倍元首相の喪に服している状態であり、平常通りで何もしていないのは日本だけというこの違和感が、何か言いようのない日本のおかしさを感じるものである。

 そして昨日は参議院議員選挙の結果ということを書いた。基本的に日本の参議院銀選挙は完全に与党の圧勝であった。実際に、与党の圧勝なのか野党の自滅なのかは評価が異なるブブはあるが、しかし、投開票日の二日前に、参議院議員選挙の応援演説中に凶弾に倒れたということを考えれば、その意味における「安倍元首相同情票」ということもありうるというおkとは素直に認めたうえで「安倍元首相がいなくなった後の与党運営を岸田内閣がしっかりと行えるのか」ということを見てゆきたいと思うものである。その意味で岸田首相の参議院議員選挙後の記者会見は改憲と防衛の強化ということを明言したものの、しっかりとそのような行動になるのかということを感がてえ見なければならない。政治家は「口だけ」が多いので、その監視は必要なのだ。

 そして今回は、安倍元首相の暗殺についてしっかりと見てゆきたい。

 さて、このような事件を見るときは「事件の全貌解明」は当然の事「防げなかったのか」ということと、「結果を受けて今後どのようになるのか」ということの三つの視点が必要になる。

 この中で、今回の事件に限らず、このような事件に関しては、まず「全貌解明」ということに関しては、一応警察が行う。しかし、その警察が行う範囲というのはある程度限りがある。証拠があるのかどうかということや、そのほかの圧力団体の内容など様々な内容が影響してくるのではないか。そこで、本来最も重要な「全貌解明」は最も最後になるということになる。もちろん、裁判などの手続きがあるので、そこも仕方がない部分があるのかもしれない。

 そこで、今回は「防げなかったのか」ということについて考えてみたいと思う。

安倍元首相銃撃 現場の警察官 対応要領に沿った行動とらずか

 安倍元総理大臣が奈良市で演説中に銃で撃たれて死亡した事件で、当時、現場で警備にあたっていた警察官が、1回目の銃声が聞こえた時点で元総理大臣に低い姿勢をとらせるなど、警察の対応要領に沿った行動をとっていなかったとみられることが警察当局への取材で分かりました。警察庁は当時の対応に問題があったとみて検証を進めています。

 3日前の今月8日、奈良市で演説をしていた安倍元総理大臣が背後から銃で撃たれて死亡し、警察は奈良市に住む無職の山上徹也容疑者(41)を逮捕して殺人の疑いで捜査しています。

 山上容疑者は安倍元総理大臣の斜め後ろから歩いて近づき、数メートルの距離で銃を2回発射したとみられていますが、警察当局によりますと、1回目と2回目の間は3秒近くあったことが分かったということです。

 その際、現場で警備にあたっていた警察官が、要人を警護する際の警察の対応要領に沿った行動をとっていなかったとみられることが、警察当局への取材で分かりました。

 対応要領では、今回のように銃声などが聞こえた場合、まず、要人に低い姿勢をとらせたうえで周囲を取り囲み、すぐに車などの安全な場所に誘導するよう定められているということです。

 しかし、今回は1回目の銃声が聞こえた時点でこうした対応はとられていませんでした。

 これについて、警備関係者からは「2回目の発射まで3秒足らずの時間ではあるが、警備にあたる警察官なら対処しなければならなかった」という指摘も出ています。

 警察庁は当時の対応に問題があったとみて検証を進めています。

2022年7月11日 4時38分 NHK

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220711/k10013711371000.html

 さて、今回の事件、奈良県警の警備が問題になっている。昨今はSNSの時代になってしまっているので、様々なところに動画が添付され、また様々なところからうつされているので、基本的に現場の様子は隠すことができないということになる。

 さて今回の警備体制は、そのようにして出された動画から見て、またはその結果ということから見て、あまりにも「お粗末」としか言いようがない。このような警備では「犯人とグルだったのではないか」「安倍元首相の暗殺を容認していたのではないか」などと揶揄されていても仕方がないといっても仕方がないのではないか。もちろん、その内容に関して、警察官はしっかりとやっていたというような自負があるのかもしれない。しかし、そもそも「警備をしている警察官はかすり傷一つなく、警備対象者が死亡」というのは、結果として警備をしていたというような感覚のものではないし、また、警備が成功したという状況ではない。

 もちろん、警備をしていた警察官に対して「死ねばよかった」というような話ではない。正直に言って「警備対象者をしっかりと守れていたのか」ということはかなり大きな問題ではないのか。

 今回は警備の話ばかりなので、あまり良い話にはならないが、しかし、一応重要なのでそのようなことをしっかりと見てみよう。本来SPというのは、要人を警護することが最も重要な任務であり、犯人確保は二の次である。しかし、今回の警備者は、犯人の方に向かってしまい、要人である安倍晋三元首相の周辺に人がいないという状況が生まれている。当然にそれ以前の周辺の警護や、近寄る人への声掛けなども含め、すべてしっかりと行わなければならないが、それらもよくやっていない。

 単純に、警備というのは「危険の事前察知(情報の収集・周辺の警戒・観察)」「危険が近づく事の排除(不明者の接近の排除)」「襲撃時の盾となる要人保護」「要人の確認と救命救急」ということになる。しかし、残念ながら、今回の内容はこのどれも行われていなかった。そのことは非常に大きな問題にあっている

 欧米では日本への要人渡航や、有名芸能人の渡航を見合わせる動きが出てきている。一つには山上容疑者のような「異常者」がいること、そしてその情報が事前に明らかにならないという現状、そのうえで、警備が警備の仕事をしていない状況である。これは日本の警察による警備そのものができていないということになるのである。これでは日本そのものの信用が失われることになるのではないか。

 警備に関しては、警察庁が警備の顕彰チームを作って8月末までに検証し、新たなマニュアルを作るという。同時に、今回の問題に関して、責任を明確にすべきではないのか。