オススメ<ロイ・ブキャナン “メシアが再び”>
「ギターは顔で弾く」とは
よく言われる言葉です。
感情を露にして、弾くギタリストはとても多いです。
しかし、今日紹介するギタリスト
ROY BUCHANAN(ロイ・ブキャナン)は真顔で弾きます。
真顔なのに、
そのギタープレイは
それこそ「激情」と言っても過言ではないくらいの音です。
聴いてるこっちが痛々しい。
ヒリヒリとした音で、なんだかよく分からない心の敏感なところを
撫でていく感じです。
高校生当時、
60年代のブルースロックと言われるジャンルを聴き漁っていた僕は
三大ギタリストから始まり、その周辺のミュージシャン達の音源を
中心に聴いてました。
クラプトンがクリームを辞めようと思ったザ・バンド。
ジミーペイジが聴いてたジョーンバエズ。
そして、ジェフベックが「哀しみの恋人達」を捧げた、ロイ・ブキャナン。
ジェフベックの「Blow by Blow」の裏ジャケに
『「哀しみの恋人達」をロイ・ブキャナンに捧げる』と書いてあるんです。
ちなみにこの曲の作曲者、スティーヴィーワンダー!
そんな経緯から、
なんとかロイ・ブキャナンのCDを入手し
聴いてみたんです。
なんか、最初、すごい静か。
あ、なんかボソボソ喋ってる。
ド ギューーン
ゾクゾクっと鳥肌が立ったのを
今でも覚えてます。
もちろん当時は動いてる彼の映像を見る機会なんてなかったから
彼がどうやって弾いてるのか、音からしか想像が出来ませんでした。
ということで
ROY BUCHANAN - THE MESSIAH WILL COME AGAIN(LIVE 1976)
ちなみに、2:08ぐらいで
ピックアップセレクターってところをいじって
それまでの甘い音から鋭い音に変えるんですが
音源で聴くと、本当に「カチ」って音が聴こえるんです。
彼の経歴が気になる人は、どうぞご自身でお調べください。
ローリングストーンズに誘われたけど断った、とか書いてありますからw