九州のグループ会社「住理工大分AE」「住理工九州」「東海化成九州」
今回は、九州は大分県豊後高田市の3社を訪問しました。
近接する敷地に、住理工大分AE、住理工九州、東海化成九州が入っています。
住理工大分AEは、富士裾野製作所(静岡県)と同様に、プリンターおよび複合機向けの機能部品を、
住理工九州は自動車用防振ゴムを、
東海化成九州は、以前このブログで紹介した東海化成工業同様、自動車の制遮音・内装品をそれぞれ製造しています。
成り立ち
九州の3社のうち、住理工大分AEが最も歴史が長く、1998年に設立し、翌年に稼働しています。
AEとは、Advanced Elastomer(高機能ゴム・樹脂の未来を切り拓く先進的な企業を目指す)という意味が込められているそうです。
当時、当社グループは自動車分野の製品が中心で、ようやくOA機器分野の精密機能部品に関する新事業が次の新しい柱として成長していく中、設立されました。
住理工九州と東海化成九州は2008年に、それぞれ生産機能の強化とお客様のオーダーに迅速に応えるために、設立しています。
当日お伝えしたこと
住理工大分AEは、常に地道な改善に取り組んでいて、心から感謝したいと思います。
コロナ禍の現在、事業環境の変化(在宅勤務の増加)によって、オフィス向けのプリンターや複写機向けの製品については厳しい状況が続いていますが、地道な改善で難局を打破してほしいと思います。
前回訪問した時に説明してもらった、工程の現地化が遅れているのは残念で、生産技術部門に奮起してもらいたい。
住理工九州も、着実に改善に取り組めています。
前回紹介した、住理工山形が汎用設備のマザーなら、住理工九州は半自動機における、世界のマザー工場になってほしいと思います。
異常発生時の対応については改善の余地があると思いますので、今後の課題として取り組んでください。
東海化成九州は、手作業が多い製品のため、生産立ち上げの苦労が多いと認識しています。
可動率(べきどうりつ:所定時間に対して、設備が正常に動いている時間の割合)をいかに早く、垂直に立ち上げていくかがポイント。
前職で私が担当していた、住友電装のハーネス事業も同様の苦労がありましたが、グローバルで連携してうまくやっています。
先日、東海化成のメンバーが住友電装に勉強に行ったので、その情報を東海化成九州でも展開してもらいたいと思います。
九州3社におけるコーポレート業務の連携について、3社の社長らが中心となって取り組んでくれています。
今後は、物流などについても統一して運営することで、一般管理費の削減につながると期待しています。
筋肉質な組織体質に変革し、売上が下がっても収益を確保できるように、みんなで知恵を出し合っていきましょう。