リフレーミング
リフレームとは「枠組み(固定観念)を変える」という意味から発展して、「見方を変える」「物事のとらえ方を変える」という意味で使われる。リフレームの基本は、ピンチやトラブルがあったときに、まず今の現状を検証し、いつもの能力が発揮できていないとわかったのなら、もう一度自分の目的を再確認すること。現状と目的の間にある必要な行動は何なのか、解決しなければならない問題は何なのかを分析し、それをクリアにする解決法をいろいろ考える。
「みんなでリフレーミング(短所を長所に)」やリフレーム辞典(國分康孝監修『エンカウンターで学級が変わる中学校編3』図書文化)などを活用するとよい。
【頭脳ゲームをする。】
・『9点を結べ』
9個の点全てを4本の直線で一筆で結ぶ。
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(答え)
・9個の点だけにとらわれるのではなく、そこからはみだして考える、つまり枠組みを変えて考えると答えが出る事に気付かせる。
【幸せゲームをする。】
・「愛少女ポリアンナ物語」の幸せゲームについて知る。
いじわるなおばさんに預けられたパレアナは、何一つ飾りの無い殺風景な部屋に入れられた。しかし、パレアナは決して悲観することなく「鏡がなくてよかったわ、だって、このそばかすだらけの顔を見なくてすむから。」と言い、窓の外を眺め、「こんな素敵な風景が見える部屋なら、額の絵なんかいらないわ。この部屋をくださったおば様に感謝するわ。」と、自ら幸せを探すように、見方を変えることのできる天才だった。
少女ポリアンナは、自分の身にふりかかる様々な不幸な事柄に対し、そのとらえ方を変えることで幸せを見つけ出す天才であることを紹介する。
・次の文章の「 」に入る言葉を考える。
あたしがね、人形をほしがっていたので、お父さんが教会へ頼んでくれたのだけど、お人形が来ないで松葉杖が来ちゃったの。教会からの手紙には「人形がないから、松葉杖を送ります。誰か使う人がいるかも知れないから。」って書いてあったわ。でも私はうれしかったのよ。だって私は「 」のですから。
・答え「杖をつかなくても一人で歩ける」
・ピンチをチャンスに変える方法について考える
・子どもたち自身に置き換えて考えさせる。
(例)
①コップに水が半分しかない。
→まだコップには水が半分残っている。
・グループで話し合い、発表させる。
・子どもたちの意見はポジティブに変わっていたら全て受けとめる。
・とらえ方によりプラスの方向に転ずることを知らせる。
【笑顔のパワーを知る】
・割り箸1本を口にはさみ、口角をあげるように笑顔を作る。
・口角を上げると、幸せホルモンのセロトニンが脳内に分泌され、幸福感や安心感、満足感が沸いてくることを伝え、しんどい時にこそ「笑顔を作る」と元気になることを伝える。