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中村鏡とクック25cm望遠鏡

倉敷天文台100周年(5)

2022.07.13 07:50

 1928年(昭和3)11月27日の月食連続写真です。撮影は山本一清氏、場所は倉敷天文台です。

 写真をトリミングし、コントラストを上げてみました。

 撮影開始時刻は午後5時19分、2~3分間隔で6回2秒ずつの露出をしたことが、下のハガキ(写真裏面)の説明で分かります。

 1932年(昭和7)9月15日の部分月食です。「天界」(1932年9月号)に、「この月蝕は早暁の西天に低く見え午前4時18分2、月の左上の方から欠け始め6時0.5分に食甚となるがこの時分既に日本中央部の人々には月没の時刻になっていて全部の観測は出来ないのである。従って我々は欠けたままの月が西に沈むのを見ることになる。」とあります。

 「天界」(131號)を調べると、3月22日の部分月食として、以下の説明がありました。

「22日に部分月食がある。直径の9割7分は欠けるので、殆ど皆既食に近い。我が国からは充分見ることが出来る。食の始まりは、午後7時59分12秒、食甚は同9時32分12秒、食の終わりは同11時5分12秒、同日の月の出は午後5時57分、月の入りは翌日午前6時10分」

(追記)

 上の4枚の写真は、月の欠け方から見ても、月食とは関係ないように思えます。

 1932年〜1933年頃、カルバー32cm反射望遠鏡で撮影された木星です。

(引用)

本年九月の天象,天界,1932,9(134):318,天文同好会

伊達英太郎氏天文写真帖