光る才能 ミヤマキンポウゲ
2022.07.15 09:00
(2022/7/3 北八甲田連峰)
(2021/7/4 南八甲田連峰)
深山金鳳花(みやまきんぽうげ)
キンポウゲ科キンポウゲ属/多年草
春から初夏にかけて、真っ黄色な一重咲きの花を咲かせるウマノアシガタ(馬の足形)が、変異で八重咲きになったものを、古代中国の伝説で、徳を持つ優れた天子の出現や様々な吉兆を報せるという想像上の霊鳥"鳳(おおとり)"・"鳳凰(ほうおう)"にたとえて、その華やかさを称賛し、『金鳳花(きんぽうげ)』と呼ばれるようになった。
その高山~亜高山タイプなので、”深山(みやま)”を頭につけて、『深山金鳳花(みやまきんぽうげ)』。
いつからか知らないが、特段、八重咲きに限らず、普通の一重咲きのモノも含めたこの種の名前として「深山金鳳花(みやまきんぽげ)」と呼ばれている。
八重咲きのものは、『八重深山金鳳花(やえみやまきんぽうげ)』と呼ばれたりもするが、しかしこれは、名前の由来を考えると、「お腹が腹痛」のような二重表現で国語的には変なことになる。
高山~亜高山帯の湿地・湿原、湿り気のある草原など、日当たりの良いところに育つ。
日本各地の山でよく見かける、黄色い梅に似た花を咲かせるキンポウゲ科の花の仲間たちーミヤマキンバイ、ミヤマダイコンソウ、シナノキンバイ等ーの中でも、茎が細く長く、花の大きさは中くらい(直径2~3cm程)。
葉は大きく3つに分かれた剣型・手型で、茎の中頃から生えている。
花はパラボラアンテナ型でピカピカと光沢があり、陽を浴びると金色に輝く。「金鳳花」という華やかな名前はぴったり。
花言葉:多才な人