AndStill Award 2017 ~Breakthrough Fighter of the year 2017~
2017年は2月の石本vs久我から始まり大晦日RIZINまで42興業観戦いたしました。
そんな中から手前味噌ですがAndStill Awardとして表彰させて頂きたいと思います。
今回のエントリーはBreakthrough Fighter of the yearとして昨年躍進した若手ファイターを中心にピックアップしていきます。
あくまで生観戦した中からのピックアップですのでご了承下さい...
ノミネートファイター
正木脩也(帝拳)
2017年戦績:3戦3勝2KO
昨年4月、一度は流れた江藤伸悟選手と対戦し判定で勝利を飾ると初の日本ランク入り。8月にタイ人をKOし、10月にはかつてフェルナンド・モンティエルとタイトルを争った元世界ランカーシソ・モラエス戦慄の右ストレート一発で秒殺勝利!2017年最終ランクは3位と大躍進。年明け早々三代選手との無敗対決に敗れてしまい2018年は巻き返しに期待!
中谷潤人(M.T)
2017年戦績:4戦4勝3KO
2016年の全日本新人王。昨年エントリーした日本ユーストーナメントの1回戦では工藤を相手に精彩を欠いた試合で僅差の判定勝利。反対ブロックのユーリ阿久井は圧巻のワンパンKOだったので完全にノーマークでした...
決勝戦では終始ユーリを翻弄。離れては長いリーチでパンチをあて、接近戦ではショートアッパーを次々ユーリに打ち込みユーリが疲労した所に強打を纏めレフェリーストップで初代日本ユース王者に輝きました。2018年初戦はOPBFランカー相手に何もさせず左ボディ一発で悶絶KO。タイトル戦線に絡むこと間違い無しです。
ジロリアン陸(フラッシュ赤羽)
2017年戦績:6戦5勝5KO1敗
個人的に今年の新人王の主役は間違いなく彼だと思ってます。
デビュー戦でロバート山本に敗戦。そこから破竹の3連続KO勝利で挑んだ新人王。長いリーチを生かし連続でKOの山を積み上げて行く様は心地よかった!東日本新人王敢闘賞を受賞し迎えたのは中京の怪物森武蔵。試合は一進一退の攻防。森のひっかける様なパンチで不運なダウンに泣かされ判定で敗戦。試合後進退は保留していたが今年もジロリアンマジックが見たい...
山内涼太(角海老宝石)
2017年戦績:2戦2勝2KO
角海老ジムから現れた超新星。6月にB級デビューを戦をタイ人選手から捥ぎ取る。この時点では相手がタイ人と言うこともあってそこまで印象に残っておらず。12月に迎えた2戦目は現世界王者拳四朗とOPBFタイトルを争ったレスター・アブタン。山内がジャブでプレッシャーをかけアブタンの大ぶりのフックを見切りコーナーに詰めボディでダウンを奪い、4ラウンドに強烈な右ストレートでダウンを追加。立ち上がった所にパンチを纏めTKO勝利。鳥肌が立ちましたね。是非とも今年にユースタイトルマッチで中谷潤人との試合が見たいものです...
千葉開(横浜光)
2017年戦績:3戦3勝2KO
5月有明コロシアムでは同日名古屋で行われていた田中恒成の防衛戦と時間被ってしまいスマホ等で視聴する田中の試合に観客の目線を奪われていた千葉。8月、定常を圧倒するも相手の粘りもあり決めきれず。いい選手なんだけどなぁと思っていた矢先に飛び込んできたvs松原凌戦。痺れましたね。互いによく受けたなと。当時松原は6連続KO勝利中で勢いに乗ってました。蓋を開けてみると千葉の圧倒的な空間把握能力で試合を完全にコントロール。松原のパンチを空転させ、細かいパンチを当て続け最後は防戦一方になった松原を見てセコンドが慌ててタオル投入。バンタム級若手対決を制した千葉が一気にスターダムにのし上がるのかと思われた2018年初戦でまさかのKO負け。改めてボクシングとは何が起こるか分からない競技だと思い知らされました。
Breakthrough of the Fighter 2017
矢地祐介(KRAZY BEE)
2017年戦績:3戦3勝2KO1S
私が昨年最も躍進したファイターに選んだのはMMAから。RIZINのお祭り男矢地祐介!2016年の年末、やや唐突に参戦が発表された矢地。各SNSや2ちゃんねるで「アーセンのバーター」と陰口を叩かれる。初参戦はパッキャオに似てるってだけで呼ばれた感のあるマリオ・シスムンド膝蹴り一発で秒殺。年が開けた4月元UFCファイター、ダロン・クルックシャンクを戦慄のカウンターでマットに沈める。夏、同じくクルックシャンクを破っている北岡悟と対戦。北岡のプレッシャーに下がらされテイクダウンを許す場面もあったもののすぐに立ち上がり次々とストレートをヒットさせ北岡をレフェリーストップに追い込む!完全に勢いに乗った矢地が大晦日に狙いを定めたのは元PRIDEライト級王者、五味隆典。PRIDE崩壊後アメリカUFCに挑戦。13戦4勝9敗と大きく負け越しリリース。参戦最後は似た様な内容での5連敗。完全に五味は終わった選手と思われていた。一度は断った矢地戦もなんとか対戦に合意。見せられのは矢地の完勝と言う厳しい現実かと思われていた。いざゴングが鳴ると矢地が飛び込み膝蹴りの連打。終わったなときっと会場の誰もが思ったその矢先五味の渾身のフックが矢地に直撃しフラつく!ラッシュを掛ける五味に一瞬だけだがあの頃PRIDEの五味隆典がいました。試合はその後矢地が三角締めをセットし、五味も耐えるがタップアウト。なんか五味の話になってますが間違いなくあの空間を作り出したのは矢地祐介。来年は本人も望むクロン・グレイシーとの一戦を是非。約10年前五味がスターダムを駆け上がった様な活躍をヤッチ君に期待です。