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Crossroads 〜20歳の時、なにしてた?〜

vol.14 ともさん (25) 【先のことはわからなくても、挑戦してみる。それが一番大事】

2018.01.26 14:19

1992年埼玉県生まれ。小さい頃からの趣味は歌うこと。大学在学中にはアカペラサークルに所属し、大学3年次に1年間セミプロ*としての活動も経験する。卒業後は地元埼玉で 学童保育室の運営事務関連のお仕事に従事。人との交流を大切に「興味を持ったことはまず挑戦」をモットーに活動されている。


*セミプロ…技術としてはプロレベルだが、副業として活動をされている方のこと。


*ともさんの20歳



—ともさんは20歳の時、どんなことをしていたのですか?


20歳の時は、アカペラにほとんどの時間と体力を注ぎ込んでいました。

サークル活動はほぼ毎日あり、セミプロとしてアカペラの活動をする中で、

プロになるか本気で悩んだ時期でもありました。


*ともさんのこれまで


◇歌が好き。お風呂場から全国へ。



—ともさんは小さい頃から歌うことがお好きだったんですか?


好きでした。いつもお風呂で歌を歌っていて。

中学生の時は卓球部に所属していましたが、

高校入学してすぐの新入生勧誘のイベントの一環で合唱部のアカペラを見たことをきっかけに、その魅力にとりつかれてしまって。

即決で合唱部に入りました(笑)


—合唱部ではアカペラをやっていたのですか?


実は、入部してから判明したのですが、アカペラのパフォーマンスは新歓イベントと文化祭限定だったんです。

なので普段は合唱を練習していました。

でも、どうしても、もっとアカペラをやりたいという気持ちが抑えきれず…。

高2の先輩が引退したあと、有志で仲間を募ってアカペラの全国大会である「全国学生パフォーマンス大会」に出場しました。まずは県大会からの挑戦で。


—行動力がすごいですね…!結果はどうだったのですか?


県予選を突破し、全国大会にも出場しました!

ただ、自分が部活の部長を務めていたこと、大事な合唱コンクールも近かったため、反発も食らいました。なんとかして両立ができるように、朝7時頃から始業時間までのわずかな時間を使って練習しましたよ。


—すごい…!大学でも合唱は続けていたのですか?


やはり合唱よりもアカペラが好きだったので、大学ではアカペラサークルに入りました。毎日怒涛のスケジュールを組んでいて、一週間最大で14バンドを組んで練習していました。1にち3バンド掛け持ちという日も、ザラでしたね(笑)


◇寝ても冷めてもアカペラ。アカペラ漬けの学生時代



—文字通り、アカペラ漬けの毎日だったのですね…!思い出に残っているバンドはありますか?


大学2年生の時に、先輩4人とともに組んだバンドが忘れられませんね。

実はこのバンドは実力者を集めて組んだのにもかかわらず、なかなかうまくいかなくて…。

アカペラは全員が揃ってこそ練習ができるので、スケジュールの調整をしながら一生懸命練習したことをよく覚えています。

最終的には倍率が6倍ある、大きな夏のライブに出場することができました。


—ずばり、アカペラをやっていて一番 楽しい!と思う瞬間は?


アカペラの楽譜は、実は自分たちで作ることが多いんです。

なので、試行錯誤しながら作り上げた楽譜を使って歌った時に、綺麗にハモリが生まれ 曲として成立した瞬間が一番楽しいですね。


—なるほど。アカペラをかなり本格的にやられていたのですよね?


そうですね。大学生2年生も終盤に差し掛かった頃、アカペラのセミプロを始めました。たまたまネットサーフィンをしていたら見つけたアカペラのセミプロの団体に「ベースボーカル募集」の記事が出ていたんです。


一ヶ月以上前の記事だったので、ダメ元で応募してみましたが、

やはり担当者はもう見つかってしまっていました。

がっかりしていましたが、「せっかくだから遊びにきなよ」とお誘いをいただいたので、行ってみたんです。

試しに歌う機会があり、歌ってみたら「君の方が合ってるね」と言っていただいて

なんとそのまま担当者の人の代わりにベースボーカルを担当することになりました!

結局 1年間セミプロを続けて最終的にCDも出すことができました。


◇プロになるか、就職をするか




ープロになることは考えなかったんですか?


4年生になって就活を考え始める時期になると、

プロを目指すか就職するか、ものすごく迷いました

でも自分の力では、プロになるためには技術的にまだまだ及ばず、 1日10時間以上練習することがマストだと言われたんです。


迷いましたが、アカペラは仕事として好きになれるか自信がなく就職をすることに決めました。

プロの方のご好意もありましたが、アカペラはあくまでも趣味で続けていこうと思ったんです。


—なるほど。就活ではどのような企業を見ていたのですか?


始めはエンタメ業界を見ていました。でも全国転勤をせずに働き続けたいというかねてからの想いがあり、地元で働ける企業も視野に入れて就活をしました。

今やっている、学童保育室の運営事務の仕事は、試験があったため、

 6月から3カ月間図書館にこもって1日10時間程度勉強しました(笑) 


◇図書館にこもり続けて気づいた、人と交流することが好き!という気持ち



—ものすごく勉強されていたんですね!試験を終えられて、どうでしたか?


 1日のほとんどを図書館の中の自習室で過ごしていて、会話をする時と言えばコンビニでものを買うときくらい。この時に以上に人としゃべらない時期が続いたこともあり、精神的にどっと疲弊している自分に気づいたのです(笑)

人と会話をすることの大切さを思い知らされた期間でしたね。


—教育系のお仕事をされているということで、お子さんがお好きなんですか?


子供、好きですね。人と関わりたい!という気持ち抱きながら、辛い試験期間無事に終えた後は、

経済的に困難を抱えている子供たちでの支援をする無料学習塾や小学生の見守りボランティアをしていました。

塾は仕事を始めた今でも続けています。

子供たちは本当に素直で可愛いのですが、氷が張っている池に飛び込まされたこともあります(笑)


最近では、チャリティーサンタのボランティアをしました。サンタクロースの格好してご家庭に訪問し、プレゼントを渡しに行くんです。

この格好のまま電車に乗りました(笑)

*ともさんのこれから


—ともさんの夢を教えてください


夢は喫茶店を開くことです。

自分自身、人とお話をすることが好きなので、

たくさんの人の会話が飛び交い、 人と人の交流がたくさん生まれる場所を作っていきたいと思っています。

まだまだ構想段階なので、今はたくさんの方に会って自分の価値観や幅を広げていきたいですね。

普段もイベントに参加し、交流をたくさん持つようにしています!


*ともさんの好きなもの



—好きな本

『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い 西尾維新』

この小説のシリーズが好きです。言葉遊びが多いので、文字ならではの表現が面白いなと思いながら読んでいます。


—好きな音楽

Rentの「Seasons of love」

一年という長さを何で測ろうというコンセプトの曲です。

声の重なりが好きで、よく色んなアレンジを聴いています。フレーズも好きです。


—好きな言葉

『はじめの一歩』というボクシング漫画の鴨川源二という人物の


努力した者が全て報われるとは限らん。しかし! 成功した者は皆すべからく努力しておる!!


という言葉が好きです。先のことはわからないけれど、努力しなきゃ始まらない、そんな気持ちで様々なことに挑戦できたらいいなと思っています。


—人生は100点で点数化すると?


60点です。

今はとにかく、たくさんの人に会い、挑戦し、自分の幅を広げ価値観も広げていきたいと思っているので、残りはそのための40点。

最近はアカペラも再開しました。どんどん参加していきたいなと思います。

サークルの同期の仲間とは今も変わらず集います


 —20歳の方に向けてメッセージをお願いします。


何かを本気でやりたい!と思った時に人の目を気にしなくていいよと伝えたいです。

エネルギーがある20歳の時だからこそできることって、たくさんあると思います。

興味あることには積極的に自分の足を動かして行動し、挑戦してほしいなと思います。ときには失敗することもありますが(私はレンタル彼女に10万円を使いました笑)。

まずは一歩、着実に踏み出すことから始めてみてください。