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とある冒険者の手記

Another 白蝶草─再会─

2022.07.15 01:28

潮風が頬撫でる中、アリスは船から降り、ベスパーベイへと訪れた。

エオルゼアの英雄ガウラと出会ってから半年。

その期間、双剣士の仕事と、時々現れるオボロに修行をつけてもらい、今や忍者として成長していた。

そして、彼は父親の情報を別の角度から集めるべく冒険者となったのだった。


「ここがザナラーン地方か……」


ベスパーベイからウルダハへと向かう道中、周りの景色を見てボソリと呟く。


「そういえば、故郷から港町に向かう道中もこんな荒野だったなぁ」


故郷の風景が思い出され、懐かしさを感じた。

時折、地図を確認しながらウルダハへと歩みを進める。

そして、目的地に着くと、早速エーテライトの交感を始めた。

エーテライトプラザの付近、不滅隊の屯所が見えてくると、そこから見覚えのある人物が現れた。

アリスは思わず大きな声で声をかけた。


「ガウラさーんっ!!」


その声に彼女は振り返る。

アリスは大きく手を振りながら小走りで近寄った。


「お前は確か…、双剣士ギルドの!」

「はい!フ·アリス·ティアです!」


偶然の出会いに、嬉しさを隠さないアリス。


「冒険者になったのかい?」

「はい!あの後、オボロさんも顔を出すようになったので、忍者の修行もして、さっきここに着いたばかりなんです!」

「そうか、それは良かったな」

「あ!ガウラさん良かったらフレンド登録させてもらっても良いですか?」

「あぁ、構わないよ」


そう言って、お互いトームストーンを取り出し、連絡先の登録をする。

そして、そこでアリスはガウラの斜め後ろにいる人物に気がついた。


「ガウラさん。後ろの方は?」


アリスの言葉に、その人物は一瞬だけ目線をアリスにやった。


「あぁ、こいつは私の双子の弟さね」

「双子の弟さん?初めまして、フ·アリス·ティアです!」

「…ヘリオ·リガンだ。どうも」

「良かったら、ヘリオさんも登録させてください!」

「……あぁ」


無愛想で素っ気なかったが、ヘリオもトームストーンを取り出し、連絡先を無事に交換した。


「そうだ。アリスはこの後、予定はあるのかい?」

「いえ。ここに着いたばかりなので、エーテライト交感がてら、街を見て周ろうとしてたぐらいです」

「そうか。じゃあ、良かったらお昼を一緒しないかい?」

「えっ!良いんですか!是非ご一緒させてくださいっ!!」


元気一杯に喜ぶアリスの様子に、ガウラは小さく笑う。

そして、3人はクイックサンドで昼食を摂った。

そこでアリスの質問攻めが始まり、ガウラが答える図式が出来上がっていた。

昼食を終えると、ガウラ達は用事があると言い、お開きとなった。

別れ際、ガウラが"何か困ったことがあったら連絡して構わない"と言葉を残した。

アリスは"その時はよろしくお願いします!"と答え、昼食に誘ってくれたお礼を言った。


立ち去る双子の姿を見送りながら、偶然の再会と、連絡先が交換出来た嬉しさがやる気を向上させた。

「よしっ!これから冒険者として頑張るぞっ!!」


そう気合を入れ、アリスはウルダハの散策を開始したのだった。