Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

合気道と言霊

2022.07.15 06:12

https://www.bio-resonance.jp/about.html  【バイオレゾナンス医学会とは】より

 人間存在は物質の体にエネルギーのボディが重なった存在です。この物質の体を血液検査や画像を使って診断し、治療していくシステムが西洋医学ですが、これだけでは人間、そして病気の半分しか観たことにならず、本質的な治療が望めません。

 そこでエネルギーボディの状態を知る方法論が求められます。バイオレゾナンス医学では、このために「ゼロサーチ・プロ」という全く新しい装置を開発し、特許を取得しました。(第 5132422)

現在約100名の歯科医師、医師が中心となり日々臨床に使っており、大きな成果を上げだしました。そのポイントは、歯科と医科を統合することが可能となったからです。人体を「ゼロサーチ・プロ」を使ったバイオレゾナンス法で観ると全身のチャクラや経絡の状態、歯科金属、歯周病、歯根部の感染などの歯科的問題が全身の難病、難治病、ガンに密接に関与していること、また難病、難治症の原因となっている環境汚染物質の体内沈着、ウィルス・細菌・寄生虫の日和見感染、電磁波の生体への影響、そして免疫機能の発現状態を推定することが可能となってきました。

 今後の医学は物質体を観る医学とエネルギーボディを観る医学の統合、歯科医科の統合が主流になっていくと思われます。真に治すことを希求する医療人のご参加をお待ちしています。

理事長あいさつ

English近代科学の粋を結集して発達した今日の西洋医学によって、人間を物質として見て解析する方法はすばらしく発展してきました。しかし、検査方法が進歩しても病気がいっこうに減少していかない現実をどう説明したらよいのでしょうか。

東洋医学では機械による検査が発達しなかった代わりに、検査する人間それ自体をセンサーとして病気をとらえようとしてきました。その結果、「気」という生 命エネルギーの変調が病気の根本原因であると考えたのです。そして、この“気の変調”を体表から調整する方法として鍼灸が発達し、生薬の気を取り込んで生 体を回復させようとする方法として漢方薬が進化してきました。

こうした東洋の医学は2000年前にすでに完成し、以来ずっと有効性を保ちつづけている事実を考えれば、未来も有効でありつづけるだろうことは容易に推測できます。

気は東洋医学のなかで「生命エネルギー」という“概念”としてとらえられてきましたが、現実に人間を診断し治療するとき、近代科学の思考の範囲では、その有効性を失っていました。

私は、東洋医学の源流をたどる中で、「気」と出会い、気功を訓練することにより、「気」は実際に生き生きと動いて存在し、我々と我々の周囲のすべてを根底から支える根源存在だということを自覚するに至りました。

そしてこの観点から治療法を研究した結果、全く新しい漢方薬や鍼灸の方法を創り出すことができ、実際に今まで治せなかった病気が治るようになってきました。

私はさらに、人体が本来もっている“気の感受性”を高める機器が必要だとの考えから研究を進め、「ゼロ・サーチ」という装置を生み出すことができました。 このゼロ・サーチで気の変動を読み取り、病気の原因を推定し、かつ、その病因を排除できる可能性のある薬物や生薬を特定できるようになったのです。

このような研究を進めていくうちに、私が行なってきた方法論と同じ原理のことをドイツの波動医学の研究者たちが研究実践しており、それを「バイオレゾナンス」と呼んでいることがわかったのです。

彼らは、生体バイオエネルギーは振動しているはずであり、同じ振動数をもつものはレゾナンス(共鳴)という現象を生じるはずだと科学的に発想して研究を行い、実際にバイオレゾナンスという現象を発見したのです。

まさしく、東洋医学と西洋医学そのものが共鳴して病気の診療にあたる。この方法論を新しい医学の潮流とするべく、ここに「バイオレゾナンス医学会」を設立するに至りました。

バイオレゾナンス医学会  理事長 矢山利彦


https://www.yayamaclinic.com/weblog/detail.php?no=18&key= 【合気道と言霊】より

 おなくなりになった船井幸雄先生は、私の人生の師でした。

船井先生はいつも、「矢山さん、真理は単純明快ですよ。物事をできるだけ単純明快になるように考えなさい」と言われていました。

 医師のアタマは、複雑な知識を複雑なまま記憶することは強く要求されますが、単純明快にする方向性はほとんどありません。しかし船井先生に何度も何度も言われているうちに、徐々に単純明快にすることができるようになってきました。このブログをその発想で発信していきます。

まず、美も健康も悟りも、これ一つでOKと言えるものは何か。

それは、「合気道」です。ただし、現在行われているほとんどの合気道に加えなければいけないものがあります。

それは言霊ことだまです。

私は、「あいうえお言霊修行」( 2008年3月初版 ビジネス社刊)という本を書きました。

「あ」はありがたい 「い」はいつくしむ 「う」はうれしい 「え」はエンジョイ(又はえがおで) 「お」はおおらか

をカウンターで数えながら一万回唱えるというものです。ポイントは途中でマイナスの感情を表す言葉を口から出したらリセットして再出発するのがルールです。しかしマイナス言葉を頭の中で考えただけならOKという訓練です。これを創った理由は、患者さんの中でマイナスの言葉が多い人ほど病気が治りにくく、反対にプラスの感情を表す言葉が多い人ほどよく治ることに気が付いたからです。しかし、これを理屈で言っても患者さんはなかなか自分のものにしませんので「あいうえお言霊修行」として脳の奥までしみこむようにしたのです。効果は絶大です。私も「コンチィクショウ」というのが口ぐせでしたが、あっさり言わなくなりました。それにしたがって、あまり怒らなくなりました。このように力のある言葉、言霊は人のすべての営みに大きな影響を与えてくれます。

合気道に戻ります。

合気道がそれまでの柔術と決定的に違う点は何か。ここ数年、実践的体験的に研究してわかったことは言霊の威力を使っているかどうかということなのです。開祖植芝盛平翁はこれに気がつき、言霊修行を熱心にされました。しかし、この言霊そのものの重要性、威力が合気の力とつながっていることに気が付かなかったほとんどのお弟子さんたちは、言霊修行を合気の練習とは関係ないものとしてきました。現在の合気道指導者で言霊の訓練を主張される方はほとんどおられないのではないでしょうか。

私の合気道の師は松葉一路先生です。先生の先生は、熊本で万生館合気道を広められた砂泊諴秀師範です。私は砂泊先生には直接教えを受ける機会はありませんでしたが、松葉先生より「天之浮橋に立って、合気道を行じる」という言葉を砂泊師範がよく言われていたと聞きました。「天之浮橋に立って、合気を行じる」通常の理性では全く意味不明です。しかし開祖が残された言葉の中にも「天之浮橋」は何度も出てきます。何かここに合気の秘密があるかもしれないと感じた私は、研究してみました。「天之浮橋」とは古事記にある言語です。この言葉がなぜ合気道とつながるのか。結論から言います。この「アメノウキハシ」という言葉は縄文人の言葉だったのです。そうであるなら漢字の「天之浮橋」で意味を考えても真実にたどりつけないのです。ではどうすればよいのでしょう。私の友人に縄文文字(ヲシテという)の辞典をくれた友人がいました。この縄文文字を勉強してみると、漢字以前の日本人の世界観、自然観、人間観、そして脳の使い方が徐々にわかってきました。


https://www.yayamaclinic.com/weblog/detail.php?no=19&key=%B9%E7%B5%A4%C6%BB%A4%C8%B8%C0%CE%EE 【合気道と言霊 その2】より

 縄文時代は約1万2000年前に始まり2400年前まで続いたとされています。佐賀にある吉野ヶ里遺跡は弥生時代(前4―後3世紀)の遺跡です。2.5㎞の外濠がめぐらされた環濠集落は足を運んで実際に見ると、かなり壮大なもので、出土品などからみても文化の程度も進んでいたように感じます。ここに住んでいた我々の先祖は、どんな精神世界を持っていたのでしょうか。現在の我々の持つ文明の利器は持たない代わりに、ゆったり流れる時間の中で自然を感じ、人の心を感じ、精神世界は我々よりむしろ豊かな部分があったのではないでしょうか。衣・食・住が足りている状態で、テクノストレスも、お金の心配も、失業の心配もない日々を想像してみて下さい。

縄文時代の有名な遺跡に青森県三内丸山遺跡があります。ここも実際に見て感じると、偉大さがせまってきます。直径1mを超える太さの栗の木の柱を組んで立てた建物を何のために造って、どう使っていたのか、衣・食・住に直接関係しないなら、精神世界、宗教的な営みに関係していたのだろうかなど興味はつきません。食も鯨や鮫まで食べていたことを示す骨が出土しており、漁労の技術も進んでいたようです。このような期間が1500年間も続いていたと推定されています。新潟県長岡市などで出土している縄文土器の火焔土器を見ると、縄文人の精神世界の豊かさが感じられます。人間が高度な精神生活を集団で営むには、情報の伝達が必ず必要です。縄文時代には文字がなかったというのが、学界の定説のようですが、これに大きな一石を投じているのが、池田満氏の一連の著作です。興味のある方は池田氏のホツマ辞典(展望社刊)、「ホツマツタヱ」を読み解く(展望社刊)などをお読み下さい。私は池田氏の一連の御著作を読了して、なるほどうそうだったのかといたく納得しています。古事記も実はこのヲシテ文字で書かれていたことが池田氏によって証明されています。日本に漢字が入ってきて、表記に使われて残っているのが万葉仮名です。これは漢字を意味ではなく音を借用して書き記したものですが、現代人の目からは不自然に見えます。ここからは一部推定が入っています。

なぜ古代人はヨシテ文字を捨てて、漢字の表記を採用したのでしょうか。 それは中国より文明と社会制度を輸入して、国家体制を創るには、漢字の方が有利であったから、また表意文字である漢字の方が多くの情報を運べたからだと思われます。では縄文・弥生と続いてきた日本語をすべて捨てたのかというとそうではありません。古代日本語は、漢字の訓読みとしてちゃんと残しているのです。また大和言葉としても残っています。つまり日本人の脳の言語宇宙は漢字と大和言葉より成っているのです。「ひらがな」、「カタカナ」が漢字を略した形状で成立しており、漢字かなまじり文で表記する日本語の表現形式が確立して、今日まで続いているのです。言語学的研究は私の守備範囲ではありませんので、そこは専門家に任せて、合気道と言霊の話にもどります。

ヲシテ文字を読み書き、読み書きしていると、つまり漢字を一切使わない作業をしていると脳に微妙な変化が感じられます。またヲシテ文字を口に出して唱えるとさらにその感じは強くなります。私の経験でいうと、密教のマントラを長時間唱えた感覚に近いものがあります。密教のマントラはチャクラを覚醒する作用があるのですが、それはそのうち書くとして、ヲシテ文字を口に出して唱えると脳にダイレクトに効くのです。これはおもしろい。

病気治し、健康増進に使えるかもしれないと、研究をはじめました。すると驚くべき効果が生じることがわかったのです。


https://www.yayamaclinic.com/weblog/detail.php?no=21&key= 【合気道と言霊 その3】より

 言霊の威力を実感してもらう前に予備知識を様々に書いてきました。ここからが本番です。まずヲシテ文字は、このブログの文にそのまま載らないので別に示しますのでこちらを見て、できたらプリントアウトして下さい。

 言霊をカタカナやひらがなで書くのとヲシテ文字で書くのとは効き目が全く違います。なぜそのような効果の差が生じるのかについても、なかなかおもしろいのですが、それは後回しにして、まず効き目、料理で言うと味を実感してもらいましょう。ヲシテ文字のかわりにカタカナで書きますので、御自分でヲシテ文字に書き直して実習して下さい。

 実習1.ノートに(できたら白紙がよい。コピー用紙でもよい)ハタレ アメミヲヤとヲシテ文字で縦書きに(練習を積んだら横書きでもよい)声を出して20行くらい書いてみよう。

 2.1~2分間、目を閉じて自分の内を感じてみよう。

 3.瞑想を習慣にしている人はすぐに瞑想状態に入ったことを感じるでしょう。瞑想習慣のない人も、これを10回くらい繰り返すと頭の中がすっきりしてくることを感じるはずです。

 4.ヲシテ文字でハタレを記憶したら、他の人の前腕の皮膚から数㎝離れた空間に、自分の人さし指と中指をそろえて、ヲシテ文字でハタレを描いてみよう。

 5.次にその相手の指の力を、オーリングテストで調べてみよう。全く力が入らなくなっているはずです。オーリングテストはこのブログを読む人にとっては多分常識に近いでしょうが、知らない方は検索して下さい。

 6.次にヲシテ文字で(以下略す)アメミヲヤを同様に空間に書いてみよう。今度は驚くほど力が強くなっているはずです。

 7.このような現象が再現性をもって(100名以上にやってそうなる)生じるのです。機序は、私が発明したゼロ・サーチで調べるとかなりわかっていますが、これもそのうちに書くとして、まずこのビックリ現象を味わって下さい。簡単言うと、ハタレを書くと気の流れが乱れ、アメミヲヤを書くと、気の流れが正常にかつ活性化するからです。

 8.ハタレとは「乱れ」という意味です。アメミヲヤとは「宇宙根源の生成原理」という意味になります。

 9.この現象が生じることを納得した方(機序について納得してなくてもよい)は、今度は右手で自分の左前腕に同様にハタレ アメミヲヤを書きます。1分くらいして左手で自分の右手に同様に、ハタレ アメミヲヤを書きます。

 10.左前腕に書き→右前腕に書き、左前腕に書くを何回か繰り返していると、首、肩、胸が楽になってくるでしょう。

 11.前腕の手の平側(掌側)に書くと、体の前面に効果がより強く生じます。手の甲側の前腕に書くと体の背側により強く効果が生じます。

 12.このハタレ、アメミヲヤを使ったセルフ・ヒーリングをマスターして下さい。それには最低100回繰り返す必要があります。なんでも100回繰り返すと脳の中に回路ができます。1000回くり返すと、意図しなくてもできるようになります。石の上にも3年(ほぼ1000日)と昔から言います。私の流儀では「100回入門、1000黒帯、10000回達人」と言います。

 13.セルフ・ヒーリングで効果が実感できるようになったら、それはあなたの脳が、ヲシテ文字による言霊を使えるようになったということです。次に身近な人の肩こりや腰痛、膝痛などにこの「ヲシテ言霊ヒーリング」をやってみて下さい。

 14.別に出しているヲシテ四十八音図は、小学生の時、ひらがなを覚えたように声に出して何回も書いて頭に入れて下さい。見ていると法則性も見えてきます。


https://www.yayamaclinic.com/weblog/detail.php?no=23&key=%B9%E7%B5%A4%C6%BB%A4%C8%B8%C0%CE%EE 【合気道と言霊 その4】より

 前回お伝えした、ヲシテ文字によるエクササイズをやるとその効果に驚かれた方も多いと思います。気功訓練を長年した鍼灸師さんがこれを患者さんに行ったところ患者さんはグッスリ眠ってしまい、目が覚めたら痛みが取れて目がすっきりしていたと驚いていました。なぜこのような現象が生じるのでしょうか。結論から述べます。

「脳と体に健康増進の神経ホルモン(神経伝達物質)がたくさんでるから」

 なぜそれがわかるのでしょう。それは近未来の方法論を使って、調べたからです。

 私が開発したゼロ・サーチを使って、バイオレゾナンス法という波動で体を測定する方法を用いると、体に針を刺したりの侵襲を全く与えることなく、体の中で生じていることをリアルタイムに知ることができます。このバイオレゾナンス法を使う医学会ができていて、医師・歯科医師・獣医師・鍼灸師・薬剤師・柔道整復師が日々使って成果を上げています。

 17世紀初めに顕微鏡ができて、細菌が見えるようになってもしばらく人々はそれを受け入れなかったそうです。バイオレゾナンス法も現在はごくマイナーな存在ですが、将来多くの人々が使うようになると、世の中にすばらしい物が増えて、心身に良くないものが減っていくことでしょう。おもしろいのは、物言わぬ動物の診断にこのバイオレゾナンス法が極めて有効なことです。ですからこの方法は思い込みやプラシーボではないのです。話を戻して、言霊の効果は脳に生じている。脳は神経ホルモンで作動する化学コンピュータと言えます。では神経ホルモンは言霊でどう動くか調べようとなります。次回は「言霊で作動する神経ホルモン」について述べていきます。


https://www.yayamaclinic.com/weblog/detail.php?no=24&key=  【合気道と言霊 その5】より

 言霊で作動する神経ホルモン

 ゼロ・サーチを使って神経ホルモンが言霊によってどう動くのかを調べてみると非常におもしろいことがわかりました。合気道と言霊その3でお伝えした「ハタレ」はそれを描いた部位からたまっていたノルアドレナリンの波動を吹き出させます。「アメミヲヤ」を描くとその部位にオキシトシンの波動が充満します。この現象は今まで知られていなかった現象です。しかしゼロ・サーチを使っているドクターの勉強会で、実験・検証してもらうと参加している約50名のドクター全員がこの現象を認識し、効果も体感しますので、現実に存在する現象で、思い込みやイリュージョンではないようです。

 

 「言霊によって神経ホルモンを動かせる」つまり「言霊によって脳を動かせる」これは考えれば考えるほど、素晴らしいことではないでしょうか。

 

 ヒーリング効果が生じる理由も納得できます。痛み不快感のある部位にはノルアドレナリンが停滞しています。それが、「ハタレ」によって運び去られます。「アメミヲヤ」で増えるオキシトシンは愛の神経ホルモンと言われ、人に深い快感を生じることや不快感を減らすことがわかっています。

 

 「ハタレ」、「アメミヲヤ」による言霊ヒーリングは、効果の面では再現性があり、何が生じているのかもゼロ・サーチによる研究で一応わかってきましたが、なぜそのヲシテ文字を書き発声すると、その神経ホルモンが増えるのかは、まだはっきりわかっていません。様々な仮説は考えられますが、現在研究中です。


https://www.yayamaclinic.com/weblog/detail.php?no=25&key=%B9%E7%B5%A4%C6%BB%A4%C8%B8%C0%CE%EE 【合気道と背骨 その1】より

  合気道と言霊について述べてきました。

  言霊というテーマは柔術が合気へと大きく変貌を遂げる触媒であり、植芝盛平翁が自らの体術を合気へと昇華させた大きな大きな要因と私は確信しています。しかしまだまだ掘り下げが足りないので、読者の方で興味のある方は、ご自身の体とアタマを材料に実践的に研究されて下さい。近い将来また言霊について書きます。

今回から背骨について考えていきます。人間の背骨、脊柱は7個の頚椎、12個の胸椎、5個の腰椎、5個の仙椎、3~5個の尾椎からなっています。仙椎と尾椎はそれぞれ癒合して仙骨、尾骨と呼ばれています。この32~34の骨は躯幹の支柱となり、バックボーンはその人を支える気骨という意味です。

ここで実験1

立位で下げていた腕をゆっくり上げてみます。そのとき背骨に意識を集中して背骨が動くかどうか感じてみて下さい。ほとんどの人は背骨の動きと背骨を動かす筋肉の動きを感じないでしょう。それは、背骨は手足を動かすときに意識されずに自動制御でついでに動いているからです。

人形ロボットがアニメの世界から現実になろうとしています。しかし医師として、また武道を研究している者として見ると、現在の人形ロボットの動きに背骨がないことが目につきます。蛇のように動くロボットもできているそうなので、それを直立させて人間ロボットの背骨にしたらどうなるだろうかと夢想すると楽しいですね。そうなるとブレイクダンスを踊れるロボットができるでしょう。しかし背骨の動きは無意識下で行いながら、また意識下でも行われています。この難しい人間の動きの制御をどうロボットに組み込むとよいのだろうかという大きなテーマが出てきそうです。

ロボットは専門外なので、このくらいにしておき、この背骨の動きが、無意識下で行われながらも、意識下でも行われるということを、よくよくアタマにいれておいて下さい。それが合気が使える基礎になる、美・健康・悟りにつながると思います。

実験2

両足をピッタリくっつけて立ちます。そこで両手を、デンデン太鼓のようにゆっくり振ります。そうするとバランスを取るために背骨に意識がかかると同時に、デンデン太鼓の芯に相当する体の軸、センターが自覚されます。次に両足を並行に肩幅に開いて、デンデン太鼓のように両腕を振ります。この時に「心の目」で仙骨の高さの背骨を見ます。次に腰の一番そっている部分(命門といつツボに相当)、次に鳩尾みぞおちの高さ、次に胸骨の中央の高さ(膻中とういうツボ)、首のつけ根の高さ(大椎いうツボ)、頚背の一番上の高さ(脳戸というツボ)、頭のてっぺん(百会というツボ)を同様に「心の目」で見て下さい。そのうちに心の目で背骨が見れるようになってきます。何事も百回入門、千回黒帯、一万回達人です。