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退屈と惰性と 改

SS ホイルジャック(バンブルビー版) レビュー

2022.07.16 04:19

 今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズ より、“SSー84 ホイルジャック” です。


 実写映画第6作、“バンブルビー” に登場したオートボットの 

“技術者 ホイルジャック” が、

スタジオシリーズで発売されました。


 実写3作めのダークサイドムーンでは、“機械技師 キュー” という名称で登場したホイルジャック。

 しかし、ほかのベイバース版キャラの多くがそうであるように、その見ためはオリジナルのG1トイおよび初代アニメのデザインとはまったく違うものでした。

 彼の場合は呼び名も変わっていたので、当初はホイルジャックと気付かない人もいたのではないでしょうか。

 そんな彼ホイルジャックも、バンブルビーではやはりオリジナルデザインに近い姿で登場。

 まぁほとんと背景に近い、カメオ出演のような扱いはほかの面子と同様でしたが、それでも登場シーンには胸が躍りました。

 そしてベイバーズ版を追い越してのスタジオシリーズ化。

 ダークサイドムーンのオートボットのコンプリートはキューを残すのみだったかな?

 それでは、レビューしていきます。


 すでに同時発売のSS ブローンのレビューでも触れましたが、パッケージの使用が日本独自のものになっています。

 中身が見えなくなったことに批判的な意見も、ひょっとしたらあるかもしれませんが、個人的にはむしろ高級な感じもして好きです。

 中身が剥き出しになるより全然いい。

 イラストも大きく見られますしね。

 しかしこのホイルジャック、腫れぼったい目とか、口許もなんとなくガチャピンに見えるのは僕だけかな?(笑)

ロボットモード

 劇中デザインをしっかり再現・・いやこれ、プロポーションはどうなんだろう?

  少なくともパッケージイラストのイメージよりは随分とずんぐりしてしまった感があります。

 ホイルジャックといえばやはり中年から老年という印象なのですが、今回のスタジオ版はそんな体型も相まってなんとなく少年っぽい。

 ただ、全体の雰囲気はブローン、そしてラチェットよりもさらにオリジナルのデザインに近いと思います。

 若干黄ばんだ白地に赤と緑という派手めなカラーリングもそのまんま。


 頭部アップ。

 スタイリッシュなアレンジはあれど、特徴的な輪郭と口許はホイルジャックとわかります。

 イラストほどガチャピン感はないな(笑)。

 目は後頭部側に造形されていて立体的に表現されていますが、集光ギミックはありません。


 背面。

 ちょっと裏側感強めですね・・

 一応フレーム状のパーツにもそれなりディティールが彫られてはいますが、蓋っぽいパーツが欲しかったかも。

 なお、これも特徴の一つであるウイングは、むしろアーズライズ版よりもしっかりオリジナルに近い造形で再現されています。

 ただ、接続位置が背中ではなく肩(腕部付け根)なので、腕を動かすと一緒に動いてしまうのは少し残念。


 また、個体差かと思いますが、一部の間接可動部が異様に硬かったです。

 うちに来たものは、まず腕部付け根のボールジョイントが硬めで、そのせいで腕を動かすときに赤丸部分のジョイントが外れやすいです。

 それと足首。

 ここもボールジョイントなのですが、開封当初はがちがちで、なんだよ? ここへきて足首スイングできないのかよ? と思ったくらい。

 まぁ、どのみち可動域はかなり狭いんですけどね。

 一方で足の付け根のボールジョイントはちょっと緩い・・


 それと、可動部ではないですが前腕裏側に位置するこのガワがちょっと気になります。

 ただ、ピン打ちされていないので簡単に外せますし、こんなふうに引っ繰り返せば多少マシになるかな。

 あくまで個人的な好みですが。

 詳しくは後述しますが、この状態のままでも変形自体に支障はありません。


付属武器

ブラスター

 長砲身タイプのブラスター。

 ラチェットやブローンが装備するものとなんとなく似たデザインですが、細部が異なります。サイズ自体、彼らのものより一回りほど小さいですね。

 なお、ラチェットおよびブローンのレビューではライフルと呼称していましたが、今回ホイルジャックのパッケージ裏の説明ではブラスターとなっていたので、以降それに合わせます。

 また、公式ではありませんが後部のでっぱりが5㎜径なので、同じく5㎜径になっているブローンのブラスターの銃口に連結させたりもできます。

 たまたまなんだろうか?

 ちなみにこちらの銃口はおよそ3㎜。

 軸ではなく穴なので、TF関連のエフェクトパーツを取り付けることはできませんが、ほかにもやりかたはあるはずだ!

 非使用時は背中へのマウントが可能です。


ビークルモード

 SFビークルにトランスフォーム。

 オリジナルの変形モチーフであるランチアストラトスにけっこう近い雰囲気のビークルに変形してくれます。

 やっぱり劇中では変形してないんですけどね。

 フロントのウインドウ周りがクールですね。

 普通に近未来で地球を走ってそう。

 しかしホイルジャックというと、初代アニメの第1話で変形したサイバトロンモードのビークルも印象的なので、そちらのデザインを選択しても面白かったんじゃないかなぁ。

 BBジェットロン連中のビークルモードは、そのときにも登場した三角ジェットがモチーフですしね。

 変形は、ラチェットやブローンと較べると幾分シンプル。

 それでも途中の状態はけっこう大胆なものになってはいますかね。

 顔が横を向くのが面白い。


 フロント部分がすべてクリアパーツ製なので強度面でちょっと不安はあります。

 でも、各ジョイントがわりと分厚いのであっさり破損ということはないかも。

 ブラスターは車体後部にマウントできます。

 なお、前腕のガワを引っ繰り返した状態で変形させた場合はこうなります。

 リアウイングの前後が変わっていますが、さほど違和感はないですね。

 ただ、グリップが干渉してしまうのでブラスターのマウントはできなくなります。


 簡易ディスプレイベースになる中台紙の背景は・・もう飽きたな、この背景。

 残りのアイアンハイドとアーシーでも、当然変わりませんよね?


比較画像

 ダークサイドムーン公開時に発売されたDA版オートボット キューと。ロボットモードで。

 別の世界線の同一人物ということだと思うのですが、もうまったくの別人。

 まぁ、ベイバース版のキャラはだいたいそうなんですけど。

 というか、今あらためて見るとキューはけっこうグロいな・・


 ビークルモードでも。

 キューは青いメルセデスベンツにトランスフォーム。

 当初はロールスロイスに変形させる予定だったそうですが、許可が下りなかったのでベンツになったとか。

 ただそっちでもトイのライセンスがなかなか取れず、同じ区ベンツに変形するサウンドウェーブともども当時のトイの発売がかなり遅れたという状況がありました。

 というか映画に出す時点でトイ化のライセンスも出せないのかな?

 あぁでも、アウディのような例もあるし・・


 アースライズ版と。ロボットモードで。

 初代アニメデザインがベースのER版と並ぶと、やはりよく似ています。

 でもサイズは一回り小さくなって、なんか親子みたいですね。


 ビークルモードでも。

 まさにアースモードとサイバトロンモード。

 色味もそっくりです。

 同じBB版スタジオシリーズから、前月発売のラチェット、同時発売のブローンと。ロボットモードで。

 全員デラックスクラスですが、それぞれのイメージに合わせたサイズ感で再現されています。

 一番背が高いの一番小顔のラチェット・・


 ビークルモードでも。

 ビークルモードの総合的なボリューム感はほぼ同じくらい。

 ただデザインのバランスでラチェットのビークルが一番小さく見えます。

以下、画像

 ラチェットやブローンと較べるやや動きが硬い(物理的にも)印象があります。

 もちろん基本的な可動はこなしてくれるのですが、やはり足首の可動域の狭さがネックですね。

 拳も回転できません。

 立て膝もかなり微妙。

 太股と脛の長さのバランスがまりよろしくないのと、ここでも足首があまり動かないのが響いてきます。


 背中にブラスターをマウントした姿が、奇跡的にオリジナルの肩ミサイルっぽく見えた画。

 そうか、このために後ろのでっぱりが5㎜に・・?


オ「ホイルジャック、おまえ羽根生えてるんだからちょっと飛んでジェットロンをやっつけてこい!

ホ「よっしゃぁ!

 スタンド対応穴は腰裏にあります。

 そして、ブラスターの銃口がほぼ3㎜ということで、メガミデバイスなどに付属のマズルフラッシュエフェクトを取り付けてみました。


 トラックスです! 通してください。

 先にレビューしたブローンはオレ変形の捗る、プレイバリューの塊のようなアイテム(決して本来の遊び方ではないww)でしたが、今回のホイルジャックはそういった遊びの余地はあまりない感じですね。

 これくらいがせいぜい。


 ディセプティコンが攻めてきたぞ!迎撃しろ!

  しかしジェットロン部隊の空からの攻撃に航空戦力を持たないオートボットは一気に劣勢に(結局ホイルジャックは飛べなかったらしい・・)。


 武器が足りない! とりあえずいろいろ持ってきた!

  キューに付属の武器類、だいたい5㎜軸なので持てます。


ブ「クソッ! やられた・・修理を頼む。

ホ「よっしゃ! 任せろ!

ブ「ぅん・・? なんだその爛々と輝く目は? ラチェットも・・普通に直してくれるだけでいいんだぞ?


 以上、“SS ホイルジャック” でした。


 ダークサイドムーンのときとは大違い(?)の理想的なデザインの実写版ホイルジャックという感じがします。

 ただロボットモードはイメージよりかなりすんぐりしていて、そのせいか可動性も微妙。オレ変形で遊べる余地もあまりないので、正直、同時発売のブローンと較べると見劣りしてしまうところはあります。

 あと、これはホイルジャックに限ったことではなく、最近のスタジオシリーズ・・ひょっとしたらレガシー以降もそうなのかもしれませんが、ボールジョイント率がまた高くなってきていて、各間接の保持力が極端な感じになってしまっています。

 今回のうちのホイルジャックで言うと、腕の付け根と足首が異様に硬く、脚の付け根がかなり緩い・・

 ラチェットは全体的に緩かったですけどね。

 一方のビークルモードは、これまたオリジナルの雰囲気が色濃く残ったデザインになっていました。

 もちろんサイバトロンビークルとしても説得力のあるデザインなんですが、普通に格好いい。

 変形はラチェットやブローンほど独特なものではないですが、単純というわけでもなく、それでいてかっちりまとまるので気持ちがいいです。

 総合的に見てよい出来だとは思います。

 ちょっとね、ブローンが楽し過ぎたね(笑)。


 さて、残るBBオートボット勢はアイアンハイドとアーシー。一月開けて8月発売予定ですね。

 その後はポツポツ、ジェットロンが発売されるくらいかなぁ。

 ボイジャークラスのショックウェーブは・・


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。