吹奏楽アカデミー春学期修了演奏会
東京音楽大学吹奏楽アカデミー専攻の春学期(前期)修了演奏会を15日に開催いたしました。
平日ではありましたが、多くの方にご来場いただき、本当にありがとうございました。学校の授業とは言え、ひとつの演奏会ですから、お客様がいらしてくださることが演奏者としても嬉しく、また、気持ちも引き締まります。
今回はプログラムが少なく、しかも課題曲やマーチなど1曲1曲が短かったために、演奏だけだと1時間弱で終わってしまいますが、毎曲指揮の下野先生にトークを入れていただき、アカデミックな演奏会として充実した内容になったのでは、と感じます。
演奏会数日前から下野先生の指揮による集中練習が行われたわけですが、先生の音楽性の深さにいつも本当に刺激を受けています。学生のうちにこんなすごい指導を受け続けられるというのは凄いことで、この環境が当たり前だと思って欲しくないなと感じます。
緊張感のあるリハーサルの中で学生のみんなもとてもよく頑張っていたと思います。トランペットの2年生(トランペットは1,2年生しかいません)も、昨年の演奏会とは比べものにならない安定感でした。もちろん課題は山積ですから引き続きどんどん成長して欲しいと思います。
そのおかげもあって、僕は今回は1stのアシスタントの更にアシスタントという立場でしたので、かなり楽をさせてもらっちゃいました(吹奏楽アカデミー専攻は各楽器の講師も合奏に参加します)。
今回、今年度の吹奏楽コンクール課題曲を全曲演奏するという吹奏楽アカデミーとしては初めての試みでした。その中で課題曲Ⅲ「ジェネシス」を作曲された鈴木英史さんにもご来場いただきまして、終演後に少しお話させていただく機会もありました。
他にも、小串俊寿先生、中橋愛生先生、天野正道先生、星出尚志先生、松下倫士先生など吹奏楽アカデミーの先生方もコンサートを見守ってくださり、改めて吹奏楽カアデミーという専攻はたくさんの素晴らしい方に支えられていることを実感します。
下野先生が合奏に各楽器の講師が一緒に参加していることに対して学生へ「みんなはプロ野球選手と一緒に毎回練習しているようなものだよ」とおっしゃっていましたが、確かにそうかもしれません。普通、音楽大学ではレッスンで先生に教わって、合奏は学生だけで行うので、吹奏楽アカデミーはその点がイレギュラーです。僕が演奏に参加しても何の役にも立ちませんが、他の楽器の先生方は、それこそ第一線で活躍されている演奏家でもありますから、そんな人たちの生の演奏を練習の段階から聴けるというのはすごい刺激だと思います。
今回のコンサートには、愛知県で吹奏楽指導をされている柴田和顕氏がわざわざ遠くからご来場くださり、Twitterに大変詳細に感想を書いてくださいまして、トランペットのことも褒めてくださいました。ありがとうございます。
次の吹奏楽アカデミーは大学115周年記念のサントリーホール公演です。吹奏楽アカデミーも開設4年目にして学外に出ることになります!
引き続き頑張ります。
(写真は吹奏楽アカデミーオフィシャルSNSから拝借)
荻原明(おぎわらあきら)