偏頭痛や肩凝り
偏頭痛を時々を起こす患者さんがいますが、原因は太ももの筋肉の異常があって症状を起こしているという患者さんが 見えました。
もちろん、その人の場合のみです。
必ずそれが問題とは限りません。
80%の人は投薬で楽になったとしても、足が原因だったら治りませんよね。
20%の人は医療からおいてきぼりをくらいます。
それが現代医療です。
太ももの筋肉の異常緊張と偏頭痛は常識的には関係があるとは思いませんが、体の反応を見ていると体はそうだと言っています。
大事なことは身体がそういっていることを読む力です。
実際触ってみると大腿後側から下腿後側の 緊張は非常に強くお尻の方まで緊張していました。
異常側の足を膝を曲げずに足首をまっすぐした状態で後ろに上げると健側とは全く違う動きをして、本人も違和感を感じます。
これらの緊張は動作にも表れてくるということです。
つまり動きと緊張は表裏一体であるということがわかります。
人間は動物として(動く物)地球上にあり重力にさらされていますので、その重力に逆らうような筋肉の使い方をすればどこかに歪みを起こします。
それが偏頭痛となって現れているということですね。
片頭痛だから首とか肩とかの問題も起こりやすいのですが、そこも原因ではありません。
首であったり仙骨の調整をしたりすれば治ると言っている人もあると思いますが、それは全体の何パーセントかの話しであって、その人の話ではありません。
そこがその人にとっては一番大事なことなのです。
足の歪みがやがて肩首を緊張させ最終的には偏頭痛となったという例です。
ここまで確定すれば足の歪みを調整するのに強い刺激や多数の刺激はいりません。
片側の肝経のLR14(期門)に軽く刺鍼するとかなり柔らかくなってきました。
まだ完全ではなかったので腎経のKI7(復溜)に刺鍼しました。
これも身体に問い合わせをして検出した穴であって、大腿の筋肉を緩める穴という訳ではありませんよ。
あくまでもその人個人の身体の反応ですからね。
数秒で刺激は終わりです。
これで緊張がとれ肩首の凝りや痛みもなくなってしまいました。
それと同時に首の傾きも正常に近くなっています。
真っ直ぐになっているという訳ではありません。
真っ直ぐに近くなっているということです。
ここを間違えるのがネット等で宣伝しているビフォアーアフターのような写真を見せられて飛びつく人達です。
そんなことを気にするから治療がうまくなりません。
もっともっと基本をおさえないと!!
原因を追及し、その原因を除去すると身体は劇的な変化をします。
そもそも筋肉が何故緊張するのかをよく考えてください。
筋肉が緊張しなさいと命令している信号が無意識のうちにでているからですよね。
その信号を断ち切らないと絶対に緊張は治まらないということです。
筋肉は命令されて緊張している訳です。
緊張して欲しいと命令されているから緊張している訳ですよね。
その緊張は誰がしているのですか?
そうです。
本人です。
そのことに気づかない限り痛みや緊張はなくなるはずがありません。
自分がそれを起こしているという意識に気づくということが何よりも重要ということです。
それなのに自分がそれを起こしているということに気づこうとせず、肩が痛い首が痛い頭が痛いと訴えても良くなるはずはありませんよね。
同じことの繰り返しです。
足に注意をむけて下さいと言って治療を終了しました。
こういう技術があるということを知ってもらうために勉強会をおこなっています。
一般の人にも専門的な人にも基本的なことから応用までしっかり学んでもらいます。
大事なことは基本です。
治療がうまくいかない場合、往々にして基本が成り立っていないことが殆どです。
基本をしっかりおさえておけば応用がききます。