令和4年度総合実習レポート
令和4年7月9日(土)から10日(日)の間、千葉県内において令和4年度総合実習(04陸演)を実施いたしました。
年度総合実習は必須事業・努めて会員全員参加であり、映像業界及び出版業界からの急な出演依頼や考証協力依頼等に即戦力として対応するため、主に昭和期日本陸軍の各種動作について各会員がその練度を維持できているか確認し向上させることを目的として毎年実施しております。
初日は猛暑でしたが演習衛生班の指導により水分・塩分の補給及び休憩を確実に行わせ、あらゆる気候でも任務を完遂できるよう演練します。
今年度の演習課目は現在制作中の「陸軍教練の参考附録」DVDの撮影を兼ね、刀の操法・刀に依る敬礼・喇叭の操法・拳銃の操法を実施致しました。
夜は全員マスク・消毒を行い、ソーシャルディスタンスに留意のうえ町へ出てゆっくり温泉につかり、宿舎に帰ってからは当日撮影した映像をチェックし意見交換が行われました。
2日目は拳銃の操法及び刀の操法の戦闘シーンを撮影のため演習地に進出、当初拳銃の操法を撮影するため準備を進めます。
拳銃の操法撮影シーン。時折荒天に見舞われながら、演出部から中々OKが出ず何度も撮り直しとなりました。
続いて刀の操法の戦闘シーンを撮影。あくまで刀の操法の解説のため撮影演出部からも演習統裁部からも偽装の指示はなかったのですが、下士官が自発的に指示をして兵が協力し合い偽装をはじめる姿を目の当たりにして意識の高さを感じました。
小隊長代理の曹長による戦闘中の抜刀シーンです。PKハウスさんの九五式軍刀は極めて優秀な小道具であり、何度もお世話になっております。
記念撮影。撮影演出部は私服、演習統裁部は略装ですのでヘンテコな写真となっておりますが良い思い出です。一番大変なのは演習統裁部の衛生班と炊事班で、それぞれの実任務をこなしつつ、撮影時はエキストラ兼務でした。
軍法研の演習は食事のおいしさが売り、メシがまずいと気力も体力も続きません。画像は初日夕食の米麦飯・豚キムチ炒め・麩とわかめの味噌汁です。
炊事場の様子。今回は撮影に集中するため状況下における炊事ではなかったため準備撤収もスムーズ、献立も歴史再現対象外でしたので自由な食材で連日ウマい飯が食えました(笑)
とはいうものの炊事下士官は2週間前までに献立を決め経理室の承認を受け、参加者のアレルギー調査を行い食材を調達、当日は示された時間までに炊事を完了し衛生下士官の厳しい検食を受けてからやっと配食、これでまずいと言われたら一大事の厳しい仕事です。
汚れ仕事が多く朝夕も不規則、炊事の編成に入った会員には本当に頭が下がります。
最後は評判の良かった2日目昼食の冷やしラーメンとミニ煮豚丼の画像です。
午前中は雨が降り蒸し暑く、午後は日差しの強い猛暑。軍服を着て大汗をかく中、全ての課目終了後の冷やしラーメンは最高のランチとなりました。
最後に年度総合実習にあたりお世話になった歴史映像研究会竹の会様、慰問に来てくださった辛子工房御一行様、エキストラ協力をいただいたミスターX様に対し、深く感謝申し上げレポートを終了いたします。
なお、終了後1週間後に参加者及びお世話になった皆様全員の健康状態を確認、異状のない事を確認しております。