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鍼之輔のぼちぼち日記(岡山市南区しらお鍼灸院)

症例 顎関節症

2018.01.28 08:55

症例1 急にアゴがガクガク鳴りだした顎関節症

患者 90代 女性

2017年11月来院

朝起きたらアゴがガクガク鳴りだし外れそうな気がする。心配になりかかりつけの歯医者に行き、診てもらった。高齢のわりには骨には特に異常は見られない。もし外れたら受診するように言われた。口を開ける、会話中もガクガク大きな音がする。痛みはあまりないがいつ外れるかわからないと心配で食事がなかなかとれない。特に右側のアゴが鳴ってる。


治療内容と経過

1診 首から背中にかけて丁寧に触診したところアゴの関係がある背中に強いコリを感じ、手首にあるツボに鍼をした。次に肩甲骨周辺のコリに2ヶ所鍼をし、口を開けてもらうと音が小さくなってるのを確認して治療を終了。

2診 2日後、口を開けたときの音は1診の時に比べると半分ぐらいになってる。普通の会話ではまたに音がするぐらいになった。

前回と同様の治療をして終了。

3~5診も同様の治療をした。会話での音はもうほぼ聞こえなくなっている。大きな口を開けるとまだガクっと音がなる時がある。

6診 同様の治療をし、お尻のツボに鍼をし、口も開けやすくなり、音もほぼ聞こえなくなった。最後に骨盤を整える活法した。

会話中、口開けての音はほぼなくなり、食事をしていても音はしなくなった。寝たまま食事をしたりするとまだ音はするが日常生活ではさほど気にならなくなったので治療を終了した。

現在も他の事で通院中だが、アゴの調子は良い。

主に使用したツボ、活法

養老R、T4(3)R、T7(2)R、膀胱兪R、骨盤回し

考察

アゴが鳴るからといってアゴが原因とは限らない。頭を支えている首、背中、腰、その下の骨盤の影響なども考えないといけない。それらの連動が回復するば顎関節症は改善する事は多い