3年ぶりの北米出張
6月末、約3年ぶりに北米拠点を訪問し、現地メンバーから事業の報告を受けたのち、工場を視察しました。
北米拠点は、過去のシェア獲得のための過当競争や人員不足、近年の原材料費・輸送費高騰の影響を受け、厳しい状況にあります。
そのような中でも、皆さん収益改善のために尽力してくれています。
「厳しい環境下ですが、当社グループの今後は、22年度の北米のパフォーマンスにかかっているので、ぜひがんばってほしい」と激励してきました。
オハイオ州にある、SRK-OHでは、若手が考える「将来のSRK-OHはどうあるべきか」というワークショップの中間報告を聞かせてもらいました。
自動車業界はどう変わるのか?
その中で、SRK-OHの立ち位置は?
といった、経営Visionを考えるような内容でした。
日本でも同様に、若手がVisionを検討しているため、ぜひ意見交換をしてもらいたいと思い、すぐに日本のメンバーに連絡をして、協調してもらうように依頼しました。
来年の最終報告会が非常に楽しみです。
テネシー州にある、SRK-TNの工場では、設立時から26年勤続してくれているTeddy Reavesさん(写真中央)から工場の説明を受けました。
彼は、6月末に定年退職されるということで、最後に説明を担当してくれたのです。
彼の上司に聞くと、彼が入社した時の自己紹介の言葉は「I’m a farmer(私は農家です)」だったそうです。
テネシーの農家は、「寡黙だけど真面目」と言われていたようで、その人柄通り、26年間われわれの工場の設備メンテナンスを支え続けてくれました。
67歳になった今、奥さんとともに、「またFarmer に戻る」と言っていました。
寡黙で、とてもカッコいい方です。
私たちは、彼のような献身的なメンバーに恵まれ、グローバルでがんばることができていると改めて痛感した時間でした。
短い時間でしたが、現地でがんばる皆さんと顔を合わせてコミュニケーションできたこと、現地・現物で北米の状況を確認できたことは、非常に良かったです。
外部環境は、先行き不透明な状況が続くと思いますが、当社グループ内で改善できるポイントはしっかりと進め、さらなる筋肉質な経営体質へと変革していきましょう。