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第8話 ATとしての専門性

2022.07.19 01:27

こんにちは!ケガによる後悔を一つでも多く防ぎたい傷害予防士ことAT小野です!

さて、今回は現在ATとして活動していて感じていることというテーマで綴っていきたいと思います。

現在、僕は『傷害予防塾 O's hope ほおぷ』といういわゆる民間ATルームの店舗を構えて活動中です。

このお店では、主に、利用者さんの

①健康相談(カウンセリング)

②傷害評価

③テーピング(再発・悪化予防)

④トレーニング指導

⑤セルフケア指導

⑥傷害予防教育

を主な軸として活動中です。

基本的にATはスポーツ選手を対象とすることが多いと思いますが、僕が考える『AT』って、もっと対象の範囲が広いと思っています。

『予防』

予防というと、皆さんなら何を思い描きますか?

歯科検診、健康診断、人間ドック、この辺りでしょうか?

どれも必要な予防だと思います。

一方で、歯の検査、病気の検査はあるけど、骨や筋肉・関節の検査ってありませんよね?

基礎疾患として持病をお持ちの方は世の中にはたくさんおります。

病名が無数にあるので、全く持病のない人の方がむしろ少ないのかもしれません。

一生涯無病である人ってほとんどいないのではないでしょうか。

だからこそ、内科的疾患におけるにおける病気を治す医療機関というのは必要で、これまでの社会が補ってきた領域と言えると思います。

内科があれば、外科・整形外科もあります。

こちらは、筋肉や関節と言った、骨・筋肉・靭帯・腱などの『運動器』と言われる器官の疾患(ケガ含む)を治す医療機関です。

内科的疾患の予防があれば、外科・整形外科的疾患の予防もあって良いと思いませんか?

人間が生きていく上で最も重要なのは、おそらく『動ける身体』ではないかと思うんです。

自ら動くことができるかどうかで、その後の生活水準が大きく変わります。

身体を動かす過程で、心身共に鍛えられ、気持ちも強くなり、より健康な身体になりやすい。

なので、そうした身体を動かす元である骨・筋肉・関節などの『検診』があっても良いのではないかと思うのです。

僕はATの立場で、ここを強調したいと思っています。

現在は、独自のATルームという店舗展開となっているので、医療機関とはいえない民間施設です。

最終的には、医療機関(整形外科)と提携、あるいは整形外科にATを予防の専門分野として導入するというのを提案したいですね。

ここで言うATというのは人材という意味だけでなく、『概念』の話でもあります。

ATという予防専門としての概念で、運動器の予防健診を行えれば、あらゆるケガを未然に防ぐことができるかもしれません。いつまでも元気で、活動的な人生を送れることは非常に尊いことです。そのためにも『ATによる予防健診事業』が、将来実現できると良いなって思っています。

僕達、ATが行う身体の『測定と評価』には、そうした予防事業に繋がる活動だと思うのです。

以上の内容が『医療機関におけるATの予防活動』だと思います。

ATとは他にもまだまだあります。

『緊急時対応計画立案・救急対応指導』

緊急時というのはいつ起きるかわかりません。ですが、過去にたくさんの緊急対応事例が国内にはたくさんあるのも事実。

そうした事例を参考に、各現場ごとに、起きうるリスクを未然に把握し、それらに対する緊急対応計画を立てることは、いざという時のための対策として非常に大切なことだと思います。現場ごとに状況が異なるでしょうから、全て統一的な緊急対応計画というわけにはいかないでしょう。

そこで、現場の状況に合わせて、予防の専門家ATがそれぞれの緊急対応計画の立案を行い、現場の方と協議の上で最適な緊急対応計画を準備する。

そして、緊急対応計画の実行練習を行い、その中で救急法の実技が最も重要ですから、現場ごとに心肺蘇生法やAEDの使用について指導にあたるなどできると、これも重要な『予防』活動です。


『イベント・大会での緊急対応リーダー』

各種イベント・スポーツ大会では、緊急時の対応者がいるかいないかで、いざって時の初動が大きく異なります。

前述したように、各種現場ごとに緊急

対応計画をたて、救急対応指導を行ったとしても、それは平時の時の準備であり、各種イベント・スポーツ大会となると、専門の緊急対応者がいた方が、現場の安心感が大きくなるもの。

そこで活用していただきたい人材として『AT』がおすすめです!

心肺蘇生法やAEDは当然のことながら、緊急時の傷害対応(評価・応急処置・適切な医療機関を提案・その後の対応説明)が可能ですので、現場にATがいると、そのイベント・スポーツ大会は安心して活動することができます。

イメージとしては『救護』リーダーですね!緊急時は初動が本当にその後を大きく左右します。大事な場面での初期対応の専門家に是非お任せいただきたいところですね!


『運動器教育』リーダー

ATは『予防』の専門家である前提として、運動器について詳しく学んでいる人材です。

身体の構造や仕組みを正しく理解し、無理のない楽な動き、安全な運動フォーム、効率的な運動効果を引き出す訓練法など、未然に知っておいてほしいことを、教育していくことが、相手の能力をより引き出すことに繋がり、安全で効率的な運動を継続することによって、結果的に『予防』が達成されやすくなるということが考えられます。

ヒトの身体は、そう簡単に取り替えられるものではありません。

一度失った機能を取り戻すために、相当なリハビリをせねばならないこともあります。

『何か起きてからでは遅い』ことがあるのが、ヒトの身体。

そうなる前に、未然に身体(運動器)について学んでおくことが、ケガ予防にとっても重要なのです。


『傷害予防教育』リーダー

運動器教育リーダーと似ていますが、こちらは『傷害(ケガ)』についての教育リーダーです。

身体の構造について学ぶのと同様に、ケガの発生メカニズムを学ぶと、どうしてそのケガが発生してしまったのか、物語(ストーリー)として知ることができます。

ケガの要因は、そのケガの種類や、状況によりけりですが、例えば、

・基礎筋力が足りない
・柔軟性が足りない
・運動不足(不慣れな運動)
・運動のしすぎ(オーバーワーク・オーバートレーニング)
・運動技術が足りない
・心理的な不安が解消されていない
・栄養が足りない
・休養が足りない
・注意喚起が足りない
・ルールが守られていない
・道具の点検が足りていない
・環境に合わせた準備が足りない

などがあります。

他にもあげればキリがないほどあるのがケガの要因ですが、そうした傷害発生のメカニズムを学ぶことで、一人ひとりの傷害発生に対する『危機感』を高めることに繋がるのではないかと思うんです。

単に危機感を煽りたいのではなく、『正しく恐れよう!』という視点で、

事前に何を注意すれば良いのか学ぶことで、最悪のケースを回避する意識づけができていきます。

『何か起きてからでは遅い』

まさにこれに尽きるわけです!

一方で、何でもかんでもケガ予防と言ってしまうと、膨大な話になってしまいますから、

特に予防したい、重大なケガ(その後の人生に大きな影響を与える手術が必要なケガなど)について学ぶことが大切かと思うんです。

何か起きてからの医療は、ある程度十分に社会に浸透しています。

これからは、

『何か起きる前』の活動が必要となることでしょう!

つまり、

『予防』ですね!!

その予防の専門家としての地位確立すべく、ATが台頭していくことが、社会にとってもプラスが大きいのではないかと僕は考えています。

ちなみに、僕の所有する資格、

日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPOAT)

というAT資格は、

医療系国家資格ではなく、民間資格扱いではあるものの、

意味合いとしては

『スポーツ指導者資格』の立て付けです。

この ”指導者資格” というのがポイントですね!

指導者、コーチなわけです。

予防に関するコーチとして、各現場を牽引するリーダーの役割をこれからのATの役割と僕は考えています。

どれも、個人的な考えに過ぎませんが、

これが将来的に実現していくのを僕は夢見ていて、

自分の活動がそれらの実現に少しでも貢献するように、コツコツできることから実践中という日々でございます。

ここまで読んでくださったあなたには、是非ATという価値を実際に体験いただき、一緒にAT普及のためにお手伝いいただけたら幸いです。

僕が思い描く、ATの未来像は、

社会をより良く、豊かにする重要なキーマンだと思っています。

もっと、このATという存在を世に普及したいなって改めて思いますね。

先日、クラウドファンディングという資金調達にて、僕のお店はグレードアップしました!

まだまだこれからのお店ですが、ATの価値を少しでも伝える担い手として、少しずつ活動を広げていこうと思います。

僕はまだまだこのATという人材の価値をもっと世に普及していきます。