『W旦那+(プラス)』第122話 三代目妄想劇場
2018.01.29 09:00
ポローニアスと名乗った銀髪で青い瞳の男性は、警察庁の身元不明者リストを見て、記憶喪失の女性・理愛が自分の妻ではないかと、
臣のマンションを訪ねてきた。
リビングに臣と隆二、銀髪の男性と警察庁の係員が向かい合わせに座った。
「5年前のものですが…」
銀髪の男はスマホの壁紙を見せた。
そこには銀髪で青い瞳の美しい女性が
ひっそりと佇んでいた。
隆二「理愛ちゃんだ。間違いありません」
ポローニアス「やっと見つけた…」
男は額に手を当て、安堵の表情を浮かべた。
係員「今はどちらに?」
臣「今日は仕事に行ってます。あ…今からでも職場にご案内します」
係員「では、私の車で向かいましょう」
一緒に立ち上がり、廊下に出る。
先をいく銀髪の男は、臣でも見上げる程の長身で、190cm以上は優にある。
均整の取れたスタイルで、仕立ての良い真っ白なスーツがよく似合っている。
係員「ドア…どうかされたのですか?」
警察官らしい鋭い目で、ゲストルームの壊れたドアを見て、訝(いぶか)しげに尋ねた。
隆二「あ、いえ…鍵が壊れて開かなくなったので、力任せについ…」
係員「そうですか」
隆二(早く修理しないと、誰が見ても怪しいよな…)
End