MPG ショウキ レビュー 2022.07.25 01:49 今回のレビューは、トランスフォーマー マスターピースG より、“MPGー01 トレインボット ショウキ” です。 トランスフォーマートイの最高峰、マスターピースに新カテゴリ、“MPG” が登場。 第1弾として、純日本製トランスフォーマー、トレインボットのリーダー、“光速指揮官 ショウキ” が発売されました。 MPGの “G” には “GATTAI(合体)”、“GIANT(巨大化)”、“GREAT(グレート)” という三つの意味が含まれているそうで、これまでMP化されることがなかった合体戦士を中心にリリースしていくサブシリーズとなるようです。 その第1弾として投入されるのが、長らくリメイクが望まれていたであろうトレインボット。 正直なところ、トレインボットはデバスターやプレダキングのように年一の通常ラインタイタンクラス枠でライデンとして6体セットで発売してくれないかと期待していたんですが、やはり純日本製のトランスフォーマーの通常ラインでのリメイクは難しかったんですかね。 ビクトリーセイバーがクラウドファンディング企画になるくらいだし・・ でも、ならば日本主導のMPでやってやろうということになったんでしょう。 最初に企画が発表されたときは冗談かと思いましたし、第1弾のショウキの詳細発表までもけっこうな時間がかかったたのですが、ともかくも始発が出発進行しました。 今のところ、9月に第2弾のゲツエイ、翌年2月に第3弾のユキカゼの発売が決定していますが、残る3人とライデンに合体した状態はまだシルエットしか公開されていません。 合体戦士は単体状態はもちろん、合体状態の完成度が肝になってきますし、そもそもMPの精密さで全高30㎝を優に超えるだろう合体状態の維持ができるのか? など、いろいろ懸念を抱く要素も多いのですが、新たな試みへの期待を込めて、最後まで付き合う所存です。 まずはトップバッター。 日本おもちゃ大賞2022、ハイターゲット・トイ部門で優秀賞を受賞したようですが、正直発売前の受賞などまったく信用できません。 だって、膝に爆弾を抱えていたというMP コンボイ Vre.3.0も同じ賞を受賞しているそうですから・・ やはり直接自分の目で見て、手で触ってみないことには。 しかし、初っ端から転けたらせっかく抱いた希望も早々に打ち砕かれてしまうことになってしまいますが、はたして・・ レビューしていきます。パッケージ 基本的なデザインはこれまでのMP同様、黒地にシルバーでロゴを表示。表面には実際の製品画像がレイアウトされています。 今回はビークルモードもウリなので両方の画像が使われていますね。 形状は過去に例がない横長タイプ。 ビークルモードで入っているので、それに合わせた格好ということでしょう。 おそらく、ほかの5人もきっと同じサイズになるはず。 ちなみに過去に発売された同価格帯のアイテムと較べるとこんな感じ。 随分コンパクトになりました。 まぁ、いろいろなものが値上がりしているので単純に数字だけで比較することはできませんけどね。 せっかくなので中身も。 デストロン幹部でか過ぎやろ・・ しかし、MPでトレインボット、各メンバー単体売りと聞いたときは、1体8000円くらいかな? と思ってたんですけどね。 まさかその倍以上するとは・・ ゲツエイは2000円細安くなりましたが、ユキカゼではまたショウキと同じ価格になりました。 ビークルモードのスケールを合わせるとカエンはほかのメンバーより少し小さくなりそうな気もしますが、いろいろオプションが付いて結局同じくらいの価格になりそうですし、結果としてライデン完成までにかかる総額は税込み10万越えとなる見込みです。 あらためて考えると怖ろしいな・・ 裏面の仕様もこれまでのMPとほぼ同じ。 中身はこんな感じで収まっています。 MPは内部ブリスター継続ということでよいのかな? それともゲツエイ以降は段ボールに代わるんだろうか? キャラクターカードは表面が描き下ろしのイラスト。 裏面に設定とテックススペック。 通常ラインでもカード復活して欲しいな。 あ、でも英語表記ならいいか・・ 説明書は折り込みポスタースタイル。 実質トリプルチェンジャーとはいえ、その変形ステップの多さとなにより細かい図面にまず心を折られた中年は多かったろうと思います。 ていうか見えんのよ。老眼で・・(悲)ビークルモード そんなわけで今回はまずこちらの形態から。 0系新幹線の先頭車両です。 日本発の高速鉄道信用車両として登場した元祖 “新幹線”ですね。 JR東日本(東海道新幹線より)よりライセンスを取得し、タカラトミーの子会社であるトミーテック全面協力のもと同社が展開する鉄道模型シリーズ、TOMIXと共通規格での立体化となっています。 さすがの再現度というところでしょう。 僕くらいの世代だと、新幹線といえばやはりこのかたち、色ですね。 表面はほぼ全塗装で、白地も真っ白ではなく微妙に黄色ががったクリーム色になっていて実にリアルです。 普通に鉄道のミニチュア(といってもけっこうな大きさですが)として非常に出来のよいものになっていると思いますし、先に言ったようにTOMIXと共通規格・・つまりNゲージ規格なので、鉄道模型ファンにも堪らないものになっているのではないでしょうか。 手に持ったときのずっしりとした重量感も嬉しいです。 ただ、ガワとなるパーツのほとんどが窓を再現するために透明クリアパーツの上に塗装という仕様で、そこがショウキ・・というかMPGトレインボット最大の懸念事項といっても過言ではないでしょう。詳細は後ほど。 側面は、さすがに多数の分割線が見えてはいますが、おおむね綺麗な面一になっています。 唯一、真ん中よりやや前方のここが少し浮いた感じになりやすいですが、まぁ許容範囲ですかね。 なんにしても、ここからロボットに変形するとは、にわかには信じられません。 運転席部分・・顔を正面から。 やっぱり新幹線といえばこの顔だなぁ。最近のはなんかぬるっとし過ぎていていまだに慣れません。 運転席部分は展開することができ、内部に座席パーツを2つ取り付けることが可能です。 車体とは明らかにスケールが違いますが、大元のダイアクロン版のフィギュア搭乗ギミックを踏襲したものですね。 MP ウルトラマグナスに付属するダニエルフィギュアのほか、 座面を可動させて高くすることで現在展開中の新生ダイアクロンの隊員フィギュアも座らせることができるそうです。 なお、僕はどちらも持っていないので、なにか代わりに乗せられるものがないかと思って探してみたら、ガンダムマイクロウォーズのパイロットフィギュアがジャストフィット。 もちろん、このままガワを閉じることもできます。 ちょっとわかりいくいですが、外からもちゃんと人が乗ってるのが確認できますね。 また、座席パーツの代わりに後述のライデンの胸部アーマーパーツを折りたたんで収納することもできます。 矢印のように、アーマー側のダボをはめ込んで固定するかたちになります。 しかしこのためにアーマーの右側だけにダボが飛び出しているというのがどうも・・この点もまた後ほど触れます。 今度は後ろ側を。 ドアは塗装されていますが、周辺のダンパー(?)などは造形されているだけなので、ここに色が付くと随分印象が変わると思います。 ドアの下にある黒いパーツは今後登場するメンバーのビークルモードと連結するためのジョイントパーツですね。 唯一の手持ち武器、マッハレーザーは車体底面にマウント可能・・ なはずなのですが、付きません。 車体側のダボと武器側のダボ穴のサイズが非常に微細なレベルで合ってないのか、そもそもダボが短過ぎるのか。 少なくともうちに来たものはどうやっても取り付けられませんでした。 同様の声はちらほら聞いているので、個体差とはいえけっこうな頻度で発生しているもよう。品質管理の話なのか・・ううむ。 なお、画像では銃口をたたんでいますが、たたまずともマウントできます(できませんけども・・)その他付属品線路 Nゲージ規格の直線の線路パーツが付属。 2本を繋げることで本体ビークルを設置して少し余るくらいの長さになります。 もちろんレールに沿って走行可能。 おそらく残りの5人にも同様のものが付属するはずなので、すべて繋げるとけっこうな長さの直線になりますね。 表面には別売のTFパワーベースを取り付けるためのダボ穴などがあります。 そして、本体をそのパワーベースに取り付けるための専用ジョイントパーツも付属。 ビークルモードで取り付ける場合は、下の画像のように車体底面中央のパーツ(ロボットモードの胸部パーツ)を画像のように可動させる必要があります。 側面を折り込む必要はとくにない気もしますが。 ただ、そもそもそのTFパワーベースですが、これまで特定のMPアイテムの付属品となっているくらいで単品で発売されていません。 もちろん(?)僕持っていないので、このジョイントも正直宝の持ち腐れ感はあります。 なんで単品発売しないのか? テンセグベースとか作ってる暇あるなら・・ ちなみに先の通り胸部パーツを展開したところに3㎜穴はあるので、パワーベース以外の汎用スタンドを使って飛行(?)状態でディスプレイすることは可能ではあります。 しかしまぁ、本体けっこうずっしりしてますから、3㎜軸だけで浮かすのはかなり怖いですね。 それでは、ロボットモードの変形させていきます。 最初に説明書を見たときに複数の意味で心が折れそうになりましたが、2、3度往復変形させればもうだいたい覚えますね。 手数こそ多いですが、そこまで複雑ではないです。 まず車体中央よりやや後方の側面のガワを開き、車体後部を開きます。 続いて車体後部を脚部に変形。 その際、クリアパーツ製のガワパーツを複数動かす必要があるのですが、個人的にはこのあたりに少し気を遣いました。 クリアパーツに直接ピン打ちされている箇所ですが、それぞれの基部は比較的集めに正解されていますし、今のところ問題なさそうなんですが、目に見えないところで負荷がかかっていて、いつ何時パキッと逝ってしまうか・・ まぁ無理な力を入れず、慎重に動かせば滅多なことはないかと思います。 しかし、初めから亀裂が入っていたとか、白化していたとかいう話も聞きますし、とりあえず開封したらまず検品したほうがいいかも。 昨今、トランスフォーマー開封後はまず検品というのは規定の手順かと思いますが。 あと、クリアパーツではないですが踵に当たるこの部分の可動もやたら硬いです。 戻ります。 運転席部分のジョイントを外し、車体前半部分を開きます。 ここでも、クリアパーツ同士をはめ合わせているジョイントが硬くてちょっと怖いです。 運転席部分を後方に折りたたみます。 オリジナルトイでは運転席部分は一旦取り外し、本体をロボットに変形させてからあらためて背中に取り付けるという仕様だったのですが、今回のMPGでは運転席部分を取り外すことなく変形が可能になっています。 武器以外は付け換えなしの完全変形こそトランスフォーマーの本来目指すべきところだろうと個人的に思ってはいるので、その点で今回の仕様はすごいとは思うのですが、そのために全体の変形がけっこう面倒になっているのは事実。 けっこういろんなところに干渉するんですよね。 運転席と本体を繋いでいるフレームを何度も折り込んでいく工程自体もなかなかややこしいです。 ともあれ、その運転席の変形を終え、腕部、頭部も展開。 立ち上がらせて変形完了。ロボットモード “トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ” に登場したサイバトロン、トレインボットのリーダー、ショウキ。 地球人換算だと20代前半だそうですが、真面目でどちらかというと融通の利かないタイプのキャラだった印象です。「おまえ正気か?「俺はショウキだ! という有名な(?)のやりとりにすべて集約されている感じ。 でもカードの裏の設定ではいい加減なところもある、という記述があって、それはオリジナルトイの当時からそのまま。 さてそんなショウキ、過去にはヘケヘケ アストロトレインのリカラーなどで限定発売されたことがあったりもしましたが、ちゃんとオリジナルでザン準拠でリメイクされたのは今回が初めてだと思います。 そもそもトレインボットは旧ダイアクロンのトレインロボの仕様変更品で、そのときのショウキはほかのメンバーとは違ってかなりずんぐりしていたのですが、今回MPGではアニメデザインに近いプロポーションが再現されています。 腕や脚の箱感もいい感じ。 頭部アップ。 イケメンです。ただ全体にシャープ過ぎる感じはします。 もうちょっと柔和なイメージだったような・・ あと、MPの定番でもある表情変更パーツはなし。 手は、親指と人差し指、そして残りの3指が一体でそれぞれ動くようになっています。 そのせいか、全体のバランスからすると手が少し大きいようにも見えますが、それがまた当時のアニメの雰囲気に近いかも。 中指に思いっきり左右を示す刻印が・・削ろうかな。 今回のMPG版オリジナル要素として、背部に背部にマント状に広がるパーツがあります。 これは、ライデン合体時に肩に装備されるウイングレーダーとなるパーツと、腕部接続用のジョイントパーツからなるものなのですが、オリジナルでは別パーツとなるウイングレーダーを内蔵式にしたことに夜副産物というかなんというか・・個人的にはちょっと微妙です。 しかも左側はちゃんとピン打ちできてないらしくてゆるゆるだし。 合体時の胸部アーマーや、頭部さえも別パーツ(なぜかカエンじゃなくユキカゼに付属)なのに、レーダーだけ内蔵にする意味はあったんだろうか? レーダーとしてのディティールも中途半端になっているようにも思うのですが・・ あと、腕部が左右ともに上腕の位置から外れやすいですね。 回しているとだんだんずれてきてすっぽ抜ける感じ。 背面。 正面からの画と較べると、ちょっと残念な感じになってますかね。 まずビークルモードの運転席部分、これを背負うデザインはオリジナルの通り。 先にも言ったように分割変形だったところを一体変形にした苦労は賞賛すべきところだとは思うのですが、背部への固定がかなり小さなジョイント一つで実際よく外れます。 あと、横から見るとスカスカなのも気になる。 とにかく一体変形させることにはこだわったけれども・・という感じで、もっと本体との一体感が欲しかったですね。 下部のプレートが重なってる部分も、なんかなぁ。 そして脛裏。 脛自体もビークルモードからそこそこの工程を経てこの状態になるのですが、裏側に蓋が欲しかった。 足裏に来るガワを、なんとかふくらはぎに持ってこれなかったかな? さらに工程数が増えたかもしれませんが、ここまで来たらもう一緒だろうし。 なんというかね。正面と較べると背面は全体にやっつけ感が漂うんですよね。付属品マッハレーザー 唯一付属する手持ち武器。 名称は大元のダイアクロン時代のキャラクター名であるマッハライナーから。 そもそもトレインボットの初期設定ではダイアクロン版の名前からライナーを外したもの・・ショウキの場合はマッハとなる予定だったそうで、それが武器の名称に使われるように変わったんですね。 ほかの5人も同様です。 本体のサイズからするとちょっと小さいですね。 保持の祭はグリップにあるダボをてのひら側の穴にはめ込んで固定できます。 ただ、やっぱり少し外れやすいですね。 非使用時は銃口をたたんで右の脛裏にマウントできます。 こちらはビークルモード時と違ってしっかりマウントできました。シールド ライデン合体時に胸部アーマーとなるパーツは単体ロボットモードでシールドとして装備可能。 前腕側面の側にジョイントをはめ込めむかたちなのですが、取り回しはあまりよくありません。 また、ビークルモード時と同じ要領で背部の運転席部分に収納することもできます。 こうすればスカスカ感も多少は気にならなくなるか・・ なお、画像は撮ってませんが座席パーツも同様に取り付けておくこともできます。合体モード トレインボットはショウキ以下6人のメンバーが合体することで重連合体戦士 ライデンとなります。 リーダーであるショウキの担当は胸部。 今回は先にも言ったように正面に取り付けるアーマー(それと頭部)以外は一体変形となっています。 さすがにしっかりとしたボリュームがありますね。 デザイン的にも逆三角形で、やはり現代ふうのスタイリッシュな方向性になるのかな? いまだ全体像はシルエットのみの公開なので、実際に6体揃って合体した姿は想像の域を超えませんが・・ あらめて胸部アーマーをアップで。 折りたたんで本体に収納できるようにした(してしまった)弊害で、造形を無視した位置にがっつり分割線が入ってしまっています。なんかなぁ・・ あと、向かって左の赤丸部分に件のダボ穴。両方にあればそういうデザインということでもいい気がするんですがねぇ。 左右のメッシュ部分は赤いイメージだったんですが、それはトイでのカラーリングで、アニメ版はこの通りの暗い青色一色でした。 ちなみにホビー雑誌フィギュア王No.293の特別付録としてトレインボットショウキ発売記念 トランスフォーマーMPGスペシャルステッカーが付属。 オリジナルトイイメージの胸部アーマーにできる赤色のシール(なぜか青色も)が2パターン、さらにサイバトロン、デストロン両軍のエンブレムがいろいろなサイズでプリントされたものになっています。 気になる方はどうぞ(と言う僕はまだ買ってない・・)。 背面は折りたたんだ脚部がバックパックのような格好になります。 表面はビークルモードのガワが見えるようになっているので、あまりごちゃごちゃ感じはなくすっきり。 なお、マッハレーザーは右の脛裏にマウントしたまま変形できます。 上から見ると、現状ではショウキの顔が丸見えです。 なので、こういった状態にもできます。 しかし、ライデンの頭部は内蔵できなかったもんかなぁ・・ウイングレーダーは上下方向に動かせるほか、前後にもスイング可能。 ただ後ろ向きにはバックパックと干渉します。 さて見ためももちろん重要なんですが、合体ロボでもっとも肝心なのはやはり合体時の各部の保持力や安定性。 そういう視点で見ると、どうも安心できない気がするのです。 まず腕部の接続基部となるのはおそらくここ。 ロボットモードでマントの一部となっていたパーツを内側に折り込んでジョイントしているんですが、これは腕の重さに耐えられるんだろうか? たぶん同じくらいのサイズになるだろう、パワーオブザプライムのプレダキングでは、かなり太いジョイントをガッチリスライドさせて固定する仕様だったので、そちらと較べるとジョイントの素材もそもそも柔らかそうだし。どうなんだろうか? なお、この基部はクリック機構内蔵で矢印のように可動もします。 しかし腕部全体がこの位置から可動するのだとしたら、胸部アーマーと干渉しそうな気もします。 それにウイングレーダーも一緒に動くし・・ ちなみに腕に変形するスイケン、セイザンの詳細はまだ発表されていません。 発売の順番はオリジナルトイのナンバー準拠になっているようですが、それは無視してショウキの次はスイケンかセイザン、それからカエン、ゲツエイ、ユキカゼというようにだんだんとライデンができあがっていくというような順番にしてくれたらいろいろと検証もしやすかったのに・・ この発売順も怖いなぁ。 次元爆弾抱えてるような気にもなる(言い過ぎ?)。 頭部パーツ用のジョイントはこのでっぱりかなぁ? これだけだけと弱そうだけど。 腹部・・カエンが接続されそうなのはこのあたり? ここも今のところがっちり固定されそうには見えない。 ちなみに、パワーベース用のジョイントはこの形態でもこの位置に取り付け可能で、この胸部だけでも単独ディスプレイも可能になっています。 ほか、運転席が変形する胸部アーマー周りも、一応ショウキの胸部パーツを折り込むかたちで正面位置からあまり動かないようにはなっているのですが、 ここも固定されるわけではないので、まぁグラグラします。 背面も、脚部で構成するバックパックは踵部分で左右を固定するのみで本体側とは固定されず、ただ股関節と膝関節の保持力のみで位置を保っている状態なので、こちらはグラつきこそしませんがイマイチ位置が定まりません。 要は全体的になんかフワッとしていてかっちり感がないんですよね。 う~ん、どうなんだろうなぁ、これは・・比較画像 新幹線など、電車や列車に変形するトランスフォーマーは案外少ないのですが、そのなかでもトレインボットと同じく合体能力も持つ超音速パトロール隊 チーム新幹線より、リーダーの音速参謀 ジェイファイブと。ロボットモードで。 さすがにこれを較べるとの酷な感じはします。 なんせもう20年以上前のトイですからねぇ、チーム新幹線。 しかし、当時は合体ギミックを盛り込みながら単体でもしっかりアクション可能というところで画期的なアイテムだったと思います。 しかも確か日本独自開発だったので、今なお高い人気があるはず。 ビークルモードでも。 ジェイファイブが変形するのは500系のぞみ。 チーム新幹線のビークルモードはJR東日本、西日本から正規ライセンスを取得して開発されたもので、トランスフォーマーでライセンス取得をしたのは実は彼らが始めて。 そういう意味でも記念碑的なアイテムですね。 まぁ、実際の再現度は通常ライントイということもあってかそれなりという感じはしますけれども。 あとサイズ感も。とくになにかと合わせたという感じはないのかな。 ちなみに、実際の0系と500系では時速にして60㎞ほど後者のほうが速いのですが、トランスフォーマーでの肩書きは前者が高速、後者が音速で新型のほうが遅くなってる・・ 合体モードでも。 チーム新幹線は3体合体で三体合体公安官 JRXとなります。 ジェイファイブの担当は上半身。腕部までを一人で賄っています。 頭部ももちろん内蔵式。 JRXでは武器以外は完全に一体変形合体となっていたのがまたすごいところでした。 そう思うと20年後のMP規格で、単純価格で10倍もするのに合体形態の再現ではいろいろ外付けし気になっているのは・・ ライバルのアニマトロン参謀 レーザークローと。ロボットモードで。 パワーオブザプライムのタイタンクラスとして5体セットで発売されたアニマトロン。 彼らも待望のリメイクだったわけですが、その結果は合体形態であるプレダキングの再現度と安定性にほぼ全振りしたせいで単体での各形態にかなりの皺寄せが来た感があります。 当時レビューしましたが、あらためて見返すとけっこうな酷評になっていますね。 個人的にも非常に楽しみにしていたものですから、その裏返しというか・・ まぁ、今回もこの時点でまぁまぁな酷評になっちゃってますよね(笑)。 ともあれ、アニマトロン単体を酷評せざるをえないのは、もうこの並びを見たところで察してもらえるのではないでしょうか。 もうプロポーションが・・MPと通常ラインの違いはあれども。 アニマトロンは劇中でもそこそこ太ましい印象はありましたが、だとしてもこれはなぁ。 とりあえずサイズ感だけはちょうどいいのがせめてものというところ。 一応、変形させても。 ライオンでけぇな(笑)。 怪獣ものかな? 合体モードでも。 レーザークローも胸部を担当。 プレダキングの頭部は内蔵式です。 まぁ内蔵にしたがゆえにレーザークローはあんな体型になってしまったわけで、ならばショウキもライデンの頭部を内蔵していたら同様だったのだろうか・・ PP プレダキング ( レーザークロウ ) の レビュー サイバトロンヘッドマスター部隊のリーダー、クロームドームと。ロボットモードで。 日本ではレジェンズシリーズで発売されたクロームドーム。 ちゃんとヘッドマスターギミックを搭載した正統派リメイクということで当時は嬉しかったものですが、今となってはさすがに仕様が古いですね。 サイズ感は悪くない気がします。 劇中でどんな感じだったか覚えてないけど。 一応ビークルモードでも。 車でけぇな(笑)。 司令官のフォートレス・・は持っていないので、リカラーのグランド(LG グランドマキシマス)と。 うちでは彼がフォートレスということになっています。 サイズはおおよそ同じですが、精密感が段違いなのであまり近くには置きたくないなぁ・・ LG-EX グランドマキシマス の レビュー 以下、画像 可動性は、近年の水準で見れば平均的でしょうか。 腕部全体は上方向への跳ね上げや前方向への引き出しはできません。 肘は二重関節で深く曲げることができますが、バランス的にちょっと短いのかな? 前腕側面のガワがなにかと干渉するのでちょっと動かしにくい印象。 拳は回転しますし、手指が動かせることも含めて表現の幅が広がるのはよいと思います。 レーザーの両手持ちは、できなくはないですがけっこうギリギリですね。 レーザー自体をもう少し大きくしてもよかったんじゃないかな。 腰はもちろん回転。 フロントアーマー、サイドアーマーはそれぞれ独立して動き、脚部の可動を妨げません。 立て膝もこの通り。 足首は引き出すことで左右スイングがしやすくなります。 一方、前後にはほとんどスイングできません。 ショウキといえば弟のユキカゼと相撲を取るエピソードが有名(なのかな?9)なので、それっぽいポーズも。 一応この状態で自立できます。 これ何型だっけ? しかしまぁ、繰り返しになりますが腕はもげやすいし、背中の運転席も外れやすい、股関節もわりと緩いと、動かしているとけっこうストレスを感じるシーンが多いです。 単体でこんな感じなのに、合体したあとは・・ちょっと考えるのやめとこう。 スタンドを使って。 腰裏に3㎜穴があるのですが、運転席が邪魔で非常に使いにくいです。 ただ、股下にもほぼ3㎜径の穴がある(矢印の位置)ので、とりあえずそこを使うことも可能です。 まぁ、どのみち重量的に不安があるので、やはりこの状態でもパワーベースが使えればそちらを使うほうが無難でしょうね。 合体モード時と同じ位置にジョイントをはめ込めますからね。ちょっと脚の可動に干渉しますが。 というか本当、パワーベース単品売りしてくれないものか。 今欲しいと思っても、モール限定のMP スカイファイヤーを予約するくらいしか確実に手に入れる手段がないうえ、それも来年1月のことですし。 なによりお値段が・・ VS アニマトロン。 レ「俺たちに刃向かうとは、おまえ正気か? シ「俺はショウキだ!」ダ「うわ! 洒落が通じない相手だった! 合体戦士でメンバーが6体となるとビルドロンと相対させるとちょうどいいんですが、劇中ほぼ絡みがなかった気がするし、やっぱりライバルはアニマトロンかな。 PP アニマトロンは全員重量級なので、6体5でもいい勝負になりそう。 以上、“MPG ショウキ” でした。 マスターピースの新カテゴリ第1弾ということで、ある意味今後の日本におけるトランスフォーマーの展開を左右する、非常に重要な存在と考えなければならないと思っています。 率直な感想としては、単体ビークルモードの出来はかなりよいです。 外見の再現度はもちろんのこと、スケールこそ無視ですが運転席にフィギュアが乗せられたりするのも嬉しいポイント。 まぁ、90点かな。 ロボットモードは・・まぁいくつかきになる点はありますが、こちらも見ためは悪くない。 ただ弄っているといろいろ外れやすかったり、一部保持力に難があったりと、ガシガシ遊ぼうと思うとけっこうストレスが溜まる感じになってしまっているのは残念。 これは構造というよりは品質的な問題になるのかな? 70点というところにしておきます。 一番の懸念だったクリアパーツの多様に関しては、負荷がかかるのはほぼビークル⇔ロボットの変形時くらいなので、焦らず慎重に扱えばある程度は長持ちするんじゃないか? という印象。 まぁ、クリアパーツでなくとも壊れるときは壊れますからね。 となると、目下最大の不安はやはり合体モード。 ただこれは、最終的に6体揃ってから実際に合体させてみないことにはなんともいえないのですが、それぞれの合体(連結)とは直接関係の内部分で、ショウキの場合は胸部アーマー部や背部バックパックがしっかり固定されずにグラつくという状況が気になります。 もう一工夫というか、ダボとダボ穴一つ二つ増やすくらいでかっちり固定できたと思うのに・・ 一応、60点としておきましょう。 3形態で平均したら、73.333・・点。意外と高かった(笑)。 機体というか、祈りを込めての点数ですね。 合体ロボは按配が難しいと思います。 単体状態に重きを置くか、合体状態に重きを置くか・・ 合体状態が大型になればなるほど、再現度はもちろんのこと強度や保持力も重要になってきますし。 PP アニマトロンは合体状態に振ったことで、単体での出来がお世辞にもよいとはいえないものになってしまいましたし、スクランブル系のコンバイナーは、どちらの状態も一長一短あった印象。どちらかというと合体状態での不安定さが目立ったかな? そんななか、デバスターは両方でまぁまぁバランスがとれていたと思います。 まぁ、ロングハウルがオリジナルとはまったく違う体型になったことを除けば。 それらを経ての、MPG トレインボット。MP初の合体アイテム。 どうしたって期待値は高くなるので、なんとかそれに応えてほしいものです。 これが成功と受け止められれば、今後の日本のトランスフォーマー展開にかなりの活力が生まれるはず。 逆に失敗と見なされれば・・そんなことは考えたくもないですが。 きっと、開発陣も相当な覚悟で臨んでくれているはず。 信じているからこそ、あえて今回はけっこう厳しいことを書き連ねたつもりです。 まぁ、開発に係わってる人こんなブログ見てないだろうけど・・ さて、延期等なければ、第2弾ゲツエイは9月、第3弾ユキカゼは翌2023年の2月に発売されます。 順調にスパンが長くなってますね。いろいろあるけれども、ね。 来年中に全員揃うだろうか? 端から一年以上は過去後してましたけど、2年近くかかるとなると最初のほうの連中の劣化とかも怖いんですけど・・ といったところで今回は終了。 またのご訪問を。