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タイBLドラマ「SOTUS The Series / ソータス」(2016年)U-NEXT おすすめ キャストとあらすじ

2022.07.20 05:20

おすすめ度:★★★★☆ 数々の試練からはじまる根性系BLドラマ!


U-NEXTでタイのBLドラマ「SOTUS The Series / ソータス」(2016年)を観ました!タイの大学の工学部を舞台にしたドラマで、先輩陣から新入生への壮絶な試練「ラップ・ノーン」からスタート。最初から結構ハードな試練が続きます。最初はとてもBLには見えない展開ですが…。


SOTUSって何?

ドラマのタイトルになっている「ソータス」(SOTUS)とは、ドラマの舞台となる大学工学部の「精神」というか「モットー」のようなもので、新入生はこれを先輩たちから課されるラップ・ノーン体験から学び、理解しなければならないとされているものです。


SOTUSの意味は、下の5つの単語の頭文字から:

先輩が新入生に対して厳しい課題・命令・試練を下し、新入生たちはそれに従うのが鉄則。


新入生オリエンテーションのような期間のようですが、いじめというかパワハラにも見え、ちょっと怖いですが…第7話まで見るとなぜSOTUSが必要なのかがわかります(*オープニングで、この制度はドラマ上の架空の演出だとの注意書きがあります)。


SOTUSはギア(歯車)を手に入れるため

ラップ・ノーンは、工学部のシンボルである「ギア」(歯車)を、新入学生が手に入れて一人前の工学部生として認められるために行われています。これが終われば晴れて工学部生の先輩たちの後輩に!


初っ端から恐ろしい工学部の先輩(3年生)で、「ワーガー」と呼ばれる新入生の世話役チームのリーダーを務めるアーティット役をクリス・ピーラワット(Krist Perawat Sangpotirat)、アーティットに目をつけられ何かと試練を与えられる後輩・コングポップ役をシントー・プラチャヤー(Singto Prachaya Ruangroj)が演じています。この2人はこのBLドラマの共演で第ブレイクを果たしたんだとか。


コングポップはめげない

しかし、どんな試練を課されても、コングポップはめげない!めげないどころか、アーティットに反抗したりからかったり、罰を与えるのは「僕のことが好きだから?」とアーティットに言ってみたり、コングポップの寮の部屋から向かいの寮棟で洗濯物を取り込むアーティットの姿を眺めたり!なんと素晴らしい精神力!と思ったら、真相はもっと深かった…(13話で明らかになります)。


そして、工学部の皆でいくビーチでの合宿旅行で、3ヶ月にわたるラップ・ノーンを通じて、「SOTUS」を理解することがなぜ大事なのか、1年生たちに伝えられるのでした。ここを境に、鬼のようなアーティット先輩が急に普通の優しい先輩になります。というか、もともと鬼ではないのです。


その辺のコングポップの精神論が、SOTUSのオープニング主題歌に表れています。ドラゴンボールを思い出すような歌で、最初はやや違和感がありましたが、ドラマ後半に入り、この歌がぴったりだと感じるようになります。いや不思議。SOTUSの世界観を理解できたということでしょうか。


ピンクミルク

このドラマ、第1話から第6話まではラップ・ノーンが激し過ぎて、見ていても結構しんどいシーンが続き、見るのをやめようかと何度も思ってしまいますが、第7話からドラマが一変します。そして、第11話、12話がピーク!誰かを好きになることがこんなにも切ないことかと、心を打たれるシーンがこれでもかと続きます。


コングポップと、高校からの親友エム、同級生の女の子メイ。それぞれが違う人を想い、それぞれがその気持ちには気づかず…。アーティットと中高からの親友2人も、少しずつ大人の階段を登っていきます。この一連の失恋シーンが秀逸!


それと並行して、コングポップに想いを伝えられたアーティットは、どう受け止めたらいいかわからず悩み…。思わせぶりな態度は相手を期待させてしまい傷つけるだけ。一体どうしたら…。


そんな時、アーティットの同級生ノットが、甘ったるいピンクミルク(アーティットの好物)と苦いアメリカーノ(アーティットは飲めない)を例に、「好きに理由なんてない」とアーティットに諭すシーンもよかったです。そう、まさにそう。


というわけで、タイのBLドラマ「SOTUS / ソータス」、おすすめです!