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高い波、土用波。

2022.07.22 15:00

Naoyaです。

今日は二十四節気の12番目、大暑です。暑さがピークを迎える時期と言われていて、二十四節気はここで前半が終了です。梅雨が明けたかと思ったら、また梅雨のような天気が続いてました。戻り梅雨なんて言い方をしている人もいますが、もしかして梅雨は明けてなかったんじゃない?とも思ったりして。大暑は十二星座の獅子座の始まりでもあります。もう次の節気は立秋。本当に早いものです。

夏だけど、夏らしいことをほとんどしていません。素麺や冷やし中華は食べてますが、海やプールに行くことはないし、キャンプやバーベキューもやらないし、ビアガーデンみたいなところに出かけることもなく。夏のアクティビティはほぼ皆無です。以前以上にコロナが猛威を振るっているということもありますが、この狂った暑さの中、どこかに外出して屋外で過ごしていると汗ばんでドロドロになるし、知らず知らずのうちに水分も気力も奪われることが理由で、なるべく静かに涼しい部屋で過ごしています。あ、でも、映画館には2週間に1回は行ってます。映画館は本当に大好きな空間です。

最近、無性に海に行きたいなぁと思ってます。自宅から鎌倉まではそんなに遠くないので、ひょいっと電車で行くこともできるのですが、今ひとつ決断を下せずにいます。神奈川の海っていいですよね。湘南や茅ヶ崎、三浦とか。江ノ島なんかも好き。江ノ島は日本のモンサンミッシェルだと僕は思ってます。でも、海水浴ではなくて、近くの日陰のあるところから波を眺めて聞いていたいなぁと思うんです。松任谷由実の「カンナ8号線」のイメージ。泳がない海。浮かれない海。風に膨らんだチェックをシャツの後ろ姿を、波をバックに眺めている感じ。あの歌の波は絶対に高い波だと思うんです。陽射しが凄いんだけど、どこかに翳りがある切ない感じ。すると、雲の影が横切っていくというストーリー展開。あの歌詞の情景の切り取り方は本当に秀逸です。もしくは、松田聖子の「Vacancy」みたいなイメージ。銀色夏生が作詞した曲で、あれも高い波が登場する歌。「波が高すぎて少し怖い」とか一度は言ってみたいフレーズ。

今はちょうど土用ですが、土用波のような激しい波はどこか恐くもあり、その反面で心躍るアンビバレントさがあります。新島へ行ったとき、午後の羽伏浦海岸は人が誰もいなくて、大きな波が次から次へと荒々しく砕け散ってました。それをただ眺めて聞いているだけの時間は浄化されるかのようで、今でもその光景を思い出します。

旅をするのが嫌い、苦手。若い頃はそう公言していたのにもかかわらず、マナカードを手にした途端にあちこち出向くことが多くなり、そこから旅が好きになったのですが、実は元々、旅することが嫌いってわけじゃなかったみたいです。単純に準備や後片づけが苦手というだけのこと。今ではそんな準備も後片づけも短時間であっという間に終わらせます。

この頃、山に行く方が多くなっていますが、海のリゾートも久しぶりにしてみたいです。でも、太陽の下にずっといると完全に肌がやられてしまうので、そこはしっかりと防備して。まぁ、砂浜で寝そべって灼くなんていう行為は、もう絶対にすることはありませんが。