気になる ミヤマオダマキ
2022.07.21 12:43
(2022/7/3 北八甲田連峰)深山苧環(みやまおだまき)
深山苧環(みやまおだまき)
キンポウゲ科オダマキ属/多年草
「苧環」と書いてオダマキと読む。
「苧(お)」は苧(からむし)からとった苧麻や麻糸を意味し、「環(たまき)」は輪っかのことを意味する。合わせて、紡いだ苧麻や麻糸を中が空洞の玉のようにして巻く糸巻のこと。
雄蕊雌蕊がある中央部がぽっかりと空洞になっている花の姿が苧環に似ているところから、そのまんま『苧環(おだまき)』が花の名前になった。
その高山〜亜高山タイプを意味する"深山"を頭につけて『深山苧環(みやまおだまき)』。
園芸品種としてもオダマキは人気があり、北東北では春5月頃になると人家の庭先や、そこから脱出した道端などに生えて、綺麗な姿の花を咲かせる。
ミヤマオダマキは中部・東北高山の岩場等に生え、初夏に花を咲かせる。
背丈は10〜20cm程で、小型のものは横向きに花を咲かせていることが多い。大きくなると俯く。
咲くタイミング・順番は、私がよく登る八甲田で言えば、一番手のミヤマキンバイ・チングルマの次の二番手、ヨツバシオガマ等と同じタイミングで咲く。
中部・東北・北海道の山々では、初夏から夏にかけて1〜2週ぐらいのスパンで、花が入れ替わり立ち替わり咲いていくので、雪解けから夏にかけて、毎週登る度に花の景色は移り変わっていく。
標高でも変わり、下から上へと花も登っていく。
ミヤマオダマキの後は、イワギキョウやイワオトギリ等…と書いているうちに「今度の休みは、どこの山に行こうかな?どんな花が咲いているかな?」と気もそぞろ。
花言葉:努力の勝利/あの人が気がかり/温和