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第142話:クリシュナの子どもの頃のリーラー(18):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』

2018.01.30 23:15

感覚が落ち着きを取り戻した時こそ、

意識と生命力が戻ります。


つまりクリシュナが

この危険から自由になった時に、

バララーマを含むすべての少年たちは

生きる力を取り戻したのです。


少年たちはクリシュナを

清々しい気持ちで抱き締め、

自分の牛を集めて、

ヴラジャブーミに戻りました。


ヴラジャブーミでは、

この騒動が大きく広まりました。


牛飼いの男たちや女たちが

森でバカースラを殺されたことを聞くと、

非常に驚きました。


クリシュナを見てその話を聞くとすぐ、

クリシュナと他の少年たちが死の口から帰還したことを思って、

クリシュナを非常に底なしに歓迎しました。


クリシュナと他の少年たちを穏やかな眼差しで見つめ、

少年たちが安全だったことを思い、

その目を他に逸らそうとしませんでした。


ナンダ・マハラージャを筆頭とする

牛飼いの男たちはじっくりと考え始めました。


「これは非常に驚愕すべきことである。

この少年クリシュナは

沢山の異なる死の危険に晒されているが、

彼に代わって、

人格を持った至上主の栄光により、

クリシュナが殺されそうになった

その恐ろしい原因自体が殺されている。」



…つづく

(10巻11章53-55節)