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中村鏡とクック25cm望遠鏡

戦前の南炭屋町

2022.07.22 05:10

 伊達英太郎氏(1912~1953)は、1932年(昭和7)12月、転地療養のため兵庫県川辺郡雲雀ヶ丘に転居しました。上の写真は、生家があった大阪市南区南炭屋町で撮影された伊達氏の観測所の様子です。現在の町名は、大阪市中央区西心斎橋1~2丁目にあたります。

 伊達氏が15歳の時とすると1927年(昭和2)、19歳とすると1931年(昭和6)頃となります。

 物干し台を流用したものではなく、屋根が半分に分かれる本格的な観測所であったことが分かります。

 伊達氏が初めて使用した、小型屈折望遠鏡でしょうか。構造から、五藤式(36mm色消しレンズ)ダイアナ號であることが分かります。三脚部は特注品のようです。

 後年、大阪大空襲で南炭屋町一帯(この観測所も)も、灰塵に帰しました。

(写真は伊達英太郎氏撮影による乾板を反転処理したもの)