低学年講座の中身。
低学年講座において大切にしたいことについて
現時点で考えていきたいことを書いてゆきます。
低学年講座において最も重要なことは、
数字に関して具体性を持つことだと
考えて指導を行っています。
特別なことではありません。
まずは数量関係。
「AはBより3多い。Aは10。
とすればBはいくつか?」
「AはBより3多く、Cより2少ない。
Bが10だとすると、Cはいくつか?」
など。
だから、私は2年生でも3年生でも、
必要とあれば1年生の難関テキストを渡して
解かせることもします。
別に道具は十の位まででも百の位まででも、
数量関係においては考え方は同じです。
計算が楽な方がむしろ良いこともあり、
学年にこだわって低学年指導の教材選定を
行うということは滅多にありません。
よっぽどその方が実力が伸びることだってあります。
13-7=6という計算ですら、すでに
具体性を失っている子だっているのが
低学年指導の難しいところです。
100から1を引いても99にならない子だって
いたりするわけですから。
そして、次に並び方。
植木算・周期算的な思考力や、
掛け算へと接続していく流れも作れて、
実は低学年指導の中でも有益なものの
一つはこの領域じゃないかと思ってます。
当該学年の簡単なテキストよりも
前の学年の難関テキストを選択することが多いのは、
この”具体的に考える”というのをゲーム感覚で
楽しんでもらえる機会に恵まれているからです。
自分が知っている言葉で構成されているから、
何としても攻略したいという気持ちに
子どもたち自身がなっていく教材が、良い教材です。
特に特別なことは要りませんから、
自分が知っている道具が何か工夫されて
謎が隠されている感じになっているような問題集を
選んであげるということで、子どもの思考を
促していくというのが、今のところの
うちの低学年指導のあり方です。
そのための教材を探求する、というのも、
私の一つの楽しみでもあります。