どのアプローチをするのか?
どのアプローチをするのかで迷うのは治療家の常だと思います。
大事なことは身体に聞くことです。
そして詳細に意識できること
これができると治りにくい症状も良くなっていく可能性が高い。
膝の痛みがあるとします。
膝をみると確かにパンパン
腫れてます。
正座をしても痛い。
調べて見ると片方の足首の問題。
これが全身に影響しています。
肩にも影響して肩も動きにくい。
肩と膝をわけて考えることが殆どですが、これはわけて考えるべきかわけないで考えるべきかを選択しなければなりません。
長母趾伸筋から下伸筋支帯の一部のみの異常が膝に影響を与えている場合があります。
要するに足首の前内側ですね。
距骨の位置異常ではなく筋肉の反応が強くこれが距骨にも影響して内反を起こしてしまっています。
それによって母指の伸展に力が抜けます。
骨の影響が強いのか筋肉の影響が強いのか腱の影響が強いのかによっても大きな差がでてきます。
筋肉に影響が強いのに骨で調整しても効果はありません。
足の母指をあげた状態を保持するようにしてもらいながら、母指先の外側を軽く下に押すと力が保持できません。
母指の内側に力を入れても保持できます。
ちょっとした違いですが、徒手筋力検査もこういう違いがあります。
外側と内側では保持する力が全く違います。
細かい異常の場合、何年も痛みを抱えていることが多いです。
足首の異常とはわかってもそれで治療しても効果はありません。
だから足首の異常ではなかったのかと思って治療を諦めてしまったりすることがあります。
しかし、身体に聞いた答えなのですから必ず何かあります。
身体は嘘はつきません。
嘘つかないというより嘘つけない。
こういう細かい部分が身体の様々なところに影響を与えているみたいです。
それを引き出せるのは術者の思いしかありません。
単純に足首と思って刺激するのか?
長母趾伸筋から腱、下伸筋支帯までと思って刺激するのか?
これによって全く効果が違います。
解剖学的知識がなくても詳細に異常をイメージングできるかどうかによっても効果は違います。
治療家の能力の差ってそういうところからくるんですよね。