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藤村邦&渡辺俊之の日々

北関東の夏

2022.07.25 00:52

 週末はオンライン学会の座長、学会理事会、とそれに重なるように他の学会の委員会があった。先週はとにかく忙しく(いつも忙しいが、その倍くらい忙しく)、外来の診療態度にも影響が出てしまうらしい。大学教員時代は上から容赦なく降りてくる仕事に仕事で、自分を失っていたが、今は自分がコントロールタワーなので以前よりはストレスは減った。

 やっと、夏らしくなってきた・・いや、猛暑が再来してきた。道を歩くだけでも大変だし、マスクを外したいと思う。二週間前から始まった隣のビルの解体工事で、診療中も休憩中も突然「ドスン」と振動したりするのメンタルに悪い。もう更地になってきたので音は減ってきたようだ。

 昨日の夕方は、横浜文学学校合評会だった。提出作品は洗練された情景描写と高校生の自立と90年代世界観がテーマで私はとても好きな内容だ。

 元編集者の先生と帰りに石川町駅まで歩いた。「渡辺さんいくつになった?」「もう還暦すぎました」「書けるのは10年ですよ。もっと書いたほうがよいよ」と言ってくれた。

 思えば、県の文学賞もらってから10年近くたった。近隣の病院、緩和ケアチームもなく、一人で2-3人午後に話すといった時代、40代の彼女は「海が見たい」「天界点が恐い」と言って涙した。あの人の名前も思い出せないが、あの時の出会いの光景は心に残っている。当時、執筆時にいつも聞いていた曲はLiving the Norhern Summer