【連載】スモールビジネスの始め方(3)
タロット読み師のアドリアーナです。
しばらくは、私自身の経験を混じえながらの『スモールビジネスの始め方』について色々書いていこうと思います。本名名義では、ビジネスアドバイザリー(開業サポート支援、ブランディング、カウンセリングetc...)もご提供しております。そこで、タロット占いの仕事をどのようにここまで拵えてきたかの実際の経験とともにお伝えしてまいります。
▼これまでの記事
【連載】スモールビジネスの始め方(1)
【連載】スモールビジネスの始め方(2)
こんな文言に煽られすぎないで
さて、自身でのスモールビジネスを始める、続けるにあたって大切なことはまだまだあります。そして、この記事で指す「スモールビジネス」においては、ミュージシャンとか俳優を目指すとかは除外してください。『You Tuber』や『インスタグラマー』もちょっと違うかもしれません。そういった媒体をツールとして使用することはありますが、"そのものを収入源にすること" は別物としてお読みいただけるよう、お願いいたします。
企業などの組織に属していた方が「自分でビジネスを始める」という言葉に一度は惑わされるであろうこと、それは下記のような煽り文句です。
しんどい上司も、嫌な同僚もいない!
好きなことを仕事にできる!
好きな時間に好きなだけ!
あなたが一番輝ける!
自分ビジネスって最高!
こういう耳障りの良い言葉を鵜呑みにしないように(苦笑)下記で少しご説明いたします。
「好きなこと」と「やれること」は違う
もちろん、1%も興味がないことを仕事にしようとは誰も思わないでしょうから「好きなことができる」という表現が間違いではないのですが、買い手がつかなければそれは「好きなことをやってるだけ」であって、仕事になっていません。
誰も見向きもしなかったアイディアが大きく花開いたというストーリー、成功事例はもちろんたくさんあります。でもそれは決して「好きなことだけ」やっていたわけではなく、裏側には大変苦労したストーリーが並行して存在していますね。
その裏側の苦労も背負えることが本当の意味での「好きなこと」ではないでしょうか。地道な努力や経済的な試練など、「やれるかどうか」が大切です。
能力的な意味でも、好きなことだけれど正直能力的に足りていないということもあります。それで市場で必要とされず買い手がつかない。その場合、自分はどうすれば需要を得られるのか、「やれるのか」を考え直す必要があります。
夢を壊すわけではありませんが、ビジネスにしていくのはもっともっと [地味] で [粘り強い] アクションの連続です。現実との対面です。
漢詩を練習しました。少しためるように書く、こういう書体が好きです。
自分が輝くって?
自分でビジネスを始めること、それは自分が「主役になる」こととは違います。誰が自分にスポットライトを当ててくれますか?誰も当ててくれませんよ。これが、冒頭で、ミュージシャンや俳優やYou Tuberになることとは違う、と書いた理由です。
モノやサービスを売って対価をいただくスモールビジネス、という前提ですから、主役は事業者ではなく「お客様」であるべきでしょう。お客様が、購入や体験を通して良い気持ちにならなければビジネスにはなりません。そういった意味では、事業者はお客様を輝かせるための裏方であり、サービスマンでなくてはなりません。
いきなり、初動から「私が主役!」という気持ちでビジネスを始めると、必ずその浅い考えはお客様に透けて見えてしまいます。裏方に徹する気持ちが大切です。逆の立場になってみれば、すぐにわかることです。
たくさんの努力をして、たくさんのお客様を満足させて、それらを積み上げた後に、「あの人は輝いている」と周囲から憧れの目で見られるのです。それは自分でこしらえるものなどではありません。これらの順番を間違えないようにしましょう。
自分の軸はしっかりと
しかしながら当然、自分の居場所をきちんと作っていかなくてはなりません。スモールビジネスにおいては他でもなく「自分自身」をしっかりと保つことです。これまでの経験、実績、履歴などをしっかりと見返して、そのビジネスに適したプロフィールを考えましょう。取り扱いの内容によっては、細かいプロフィールなどが逆に邪魔で不要な場合もありますし、プロフィールに書いておいた情報が元になってビジネスが良い方向に進むこともあります。
自身のビジネス内容に応じたプロフィールを作って、ブレない自分を確定させましょう。もちろん、やりながら少しづつアップデートしていけば良いのです。
前回は周囲環境を整えること、
今回は自分のポジション、在り方について書きました。
今日はここまでです。
Stella Maris Adriana