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文明・文化・神話

2024.09.30 11:52

Facebook蛯名 健仁さん投稿記事

【News『真相』2021.7.26】 〜世界八大文明〜

 アメリカ政治学者のサミュエル・ハンチントンは、著書『文明の衝突』の中で、世界文明は8つに分けられ、(西欧、東正教会、ラテンアメリカ、ヒンドゥー、アフリカ、イスラム、中華、日本)

日本は独自の文明であると説きました。

中華、朝鮮よりもたらされ生まれた文明ではないということです。

世界四大文明(メソポタミア文明・エジプト文明・インダス文明・黄河文明)と言っているのは、実は世界では中国人、朝鮮人、日本人だけのようです。

(※戦後の中華思想からのプロパガンダによるものです)

「文明の輪郭は言語、歴史、宗教、生活習慣、社会制度、さらに主観的な自己認識から見出される。人間は重複し、また時には矛盾するアイデンティティを持っているために、それぞれの文明圏に明確な境界を定義することはできないが、文明は人間のアイデンティティとして最大限のものとして成立している。だからこそ文明は拡散しても消滅することはなく、ある一定のまとまりを持って存在している。」サミュエル・ハンチントン

◇中華文明

紀元前15世紀頃に発生し、儒教に基づいた文明圏であり儒教文明とも呼ぶ。その中核を中国として、台湾、朝鮮、韓国、ベトナム、シンガポールから成る。経済成長と軍備の拡大、および国外在住の華人社会の影響力を含め、その勢力を拡大しつつある。

◇ヒンドゥー文明

紀元前20世紀以降にインド亜大陸において発生したヒンドゥー教を基盤とする文明圏である。

◇イスラム文明

7世紀から現れたイスラム教を基礎とする文明圏であり、その戦略的位置や人口増加の傾向、石油資源で影響力を拡大している。(トルコは文化や歴史的に西に近い。)

◇日本文明

2世紀から5世紀において中華文明から独立して成立した文明圏であり、日本一国のみで成立する孤立文明。

◇東方正教会文明

16世紀にビザンツ文明(東ローマ帝国)を母体として発生し、正教に立脚した文明圏である。

◇西欧文明

8世紀に発生し、西方教会に依拠した文明圏である。19世紀から20世紀は世界の中心だったが、今後、中華、イスラム圏に対して守勢に立たされるため団結する必要がある。

◇ラテンアメリカ文明

西欧文明と土着の文化が融合した文明、主にカトリックに根ざしている文明圏である。

◇アフリカ文明

アフリカ世界における多様な文化状況に配慮すれば、文明の存在は疑わしいものであるため、主要文明に分類できないかもしれない。

◇その他

エチオピアやハイチとイスラエルはどの主要文明にも属さない孤立国である。

モンゴル、チベット、タイ、ミャンマーなどは仏教文化として括られているが積極的な行為主体とは考えていない。

■参照: https://ja.m.wikipedia.org/.../%E6%96%87%E6%98%8E%E3%81...

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 日本人は、DNA分析によりルーツが解明されています。大陸からの渡来人と海からの海洋人たちの混合種です。

 そして何よりも約16,500年前から12,000年以上続いてきたと言われる縄文文明に、新たなる要素が次々と加わり、全く独自の日本文明を築いてきた史実があります。

 わたしたちは、世界八大文明のひとつである"日本文明の子孫"というアイデンティティを共有しながら、新たな気持ちで生きてゆく時代にあるのではないでしょうか?

 そして共に、日本人の自虐史観からの脱洗脳にも期待したいと思います!


https://sou-sou55.hatenablog.com/entry/2018/09/17/212230 【文明と文化の違い】より

はじめに

歴史を勉強していると、「マヤ文明」「ヘレニズム文化」などの「〇〇文明」「〇〇文化」という用語がたくさん出てきます。これら文明・文化という2つの単語は、人間社会を表現している点で似ていますが、意味が異なるのはなんとなく分かります。でも、明確にどこが異なるのでしょうか。

今回の記事では、語源から文明と文化の意味の違いについて考えます。

文明

文明は英語でcivilization、その語源はラテン語のcivilizatioです(ラテン語の説明については過去の記事、ラテン語とはをご覧ください)。ラテン語のcivisは「市民」を意味しますから、civilizatioとは市民化すること、つまり都市化することです。余談ですが、古代ローマ帝国では都市のことをキヴィタス(civitas)と呼びます。中世都市の多くはローマ帝国時代から存在するキヴィタスを元に形成されました。

市民化することが文明であるなら、市民になるということが何を意味するのか明らかにすれば、文明の意味が分かります。市民になるとは、農業から解放されることです。農耕技術の進歩によって、余剰の穀物が生産できるようになると、自分の糧を自分で育てる必要がなくなる者が出現します。王、貴族、聖職者、学者、技術者、商人などです。彼らは壁に囲まれた都市に暮らしています。都市に畑を耕すスペースはありません。市民の食べ物は壁の外から届けられるのです。

つまり文明とは、生活水準の向上により、社会に市民が存在することなのです。

文化

文化は英語でculture、その語源はラテン語のcolereです。colereは動詞colo(耕す)の不定法であり、「耕すこと」を意味します。不定法とは、英語でいう不定詞とほぼ同義です。ラテン語に動詞に-reをつけると動詞を中性名詞にすることができます。

では、「耕すこと」と文化がどのように関連づくのでしょうか。巷ではcolereが「心を耕すこと」の意に転じ、現在の文化の意になった…という説が有力なような印象を得ます。ローマ帝国の政治家だったキケロの言葉、”Cultura animi philosophia est.”(哲学とは精神を耕すことである)から転じたという説です。この説が正しいのかどうかは、現時点では知識不足で何とも言えません。

代わりに、最近読んで考えさせられた、学習院大学名誉教授である、大野晋氏の見解を紹介いたします。

 土地を耕すとは、人間がその土地に固着、依存して生きることであり、地味や気象に左右される生活をしていることである。土地といえば、まずその土地が地球上のどこに位置を占めているかであり(緯度)、地味とは、広く取れば、山か丘陵か平野か海岸か、どんな土地質かという相違である。気象とは雪、雨、風、日照、気温、湿度、乾燥度であり、その組み合わせによる変化である。それらの条件によってcultureは左右される。

 その土地に生を営む人間は自分の生きている場の自然の状態(つまり風土)を自分たちの相手とみなし、それにどう対処するかを、永い年月のうちに定型化する。さらにはそれを人間同士の対応の仕方、事物を認識する態度にまで拡大していく。「文化」とは、土地に固着したものであり、それぞれの土地の条件、風土のもとで生まれる。だからこれは移転不能、輸出不能という特性を持つ。(中略)日本文化といわれるものは、インドやアフリカに輸出できない。

(大野晋『日本人の神』河出文庫、2017年、183~184頁)

簡単に要約すると、「耕すこと(colere)」の対象である「土地」に対処していく過程で、「土地」を含めたその地の風土に対処するようになり、その対処法が生活に根付いて文化となった、ということです。つまり文化とは、その地で生き延びるすべを生活に定着させたものなのです。たとえば日本家屋が風通しを意識してつくられているのは、蒸し暑い夏を乗り切るためです。その日本特有の家屋は、日本の「文化」と呼べます。


https://guides.lib.kyushu-u.ac.jp/europeanmyth 【古代・中世ヨーロッパの神話・伝承: 現代文化の源泉: 概論】より

はじめに

今、日本でヨーロッパの古の神話・伝承が身近なものになっています。具体的に挙げると、ギリシア・ローマ神話及びケルト神話、北欧神話、アーサー王物語をはじめとする中世騎士道物語が人気です。

アニメやゲームを見てみると、中世イングランドの伝説的人物であるアーサー王の名剣「エクスカリバー」(Excalibur)がアイテムとして使われ、世界終末を扱うフィクションでは北欧神話に由来する「ラグナロク」のイメージが度々織り込まれています。また、ジューン・ブライド(June Bride)と言えば、6月に結婚した花嫁が幸福になるという慣習ですが、これはJuneの語源となっているギリシア神話の女神ヘラ(羅: Jūnō)が婚姻の守護神であったことからきています。

このように、日常生活の中で神話・伝承由来の言葉を耳にする機会は少なくありませんが、その元ネタがどのような話であるのかについて話せる人は数を絞られてくるでしょう。

現代文化・社会に多大な影響を与えている以上、こういった神話についての知見は現代を理解する手掛かりにもなりますし、神話・伝承はそれ自体魅力的なキャラクターやストーリー、世界観を備えています。

また、日本神話がそうであるように、一つの世界・世界観を描き切る神話は通例、その世界がどのようにして成立したのかを想像して描いています。この世界がどのようにして生まれたのかという大問題に対して物理・天文学者による理論構築や観測・実証が今なお試みられていますが、神話は当時の人々の慣習や自然の様子を手掛かりに、人々が納得出来る世界の成り立ちを想像して一つの解答を試みていると言えます。

本ガイドでは、古代・中世ヨーロッパの神話・伝承に何かしらの接点を持った読者を対象に、

1. ギリシア・ローマ神話 ・・・・・・・・・・・・紀元前8世紀頃~紀元後8年

2. ケルト神話(アーサー王物語を含む) ・・・・・・・紀元前8世紀頃~15世紀末

3. 中世文学(北欧神話・騎士物語)・・・・・・・・・紀元後8世紀~1516年

の三ジャンルに分けて概説します。

なお、上記の年代は、本ガイドで扱う作品が成立した年や神話を想像した諸民族が活発に活動した時期に基づいて便宜的に定めていますが、これ以前にも伝承が存在したり、これ以後にも神話原典(下記「神話・伝説とは何か」を参照)が書かれていたりすることもあります。史料の少ない大昔のことはまだ正確には分かっていない、というのが正直なところです。

概説のみに満足せず、神話原典の邦訳書やデータベースも紹介し、読者が自分で興味のある作品を手に取って読んでもらうことを目指しています。

紹介図書の大半は九大図書館にあるので、興味のある本があれば手に取ってみて下さい。

『アーサー王物語』と『ニーベルンゲンの歌』は、Cute.Guidesの以下の電子ガイドでより詳しく扱われています。

長光卓「ヨーロッパ文学の〇〇主義って何?:中世ヨーロッパの文学」(Cute.Guides)

神話・伝説とは何か

今では日常的にも用いられる「神話」や「伝説」ですが、その専門的な定義を巡っては古典学者や神話学者の間で議論が続いています。以下、英語で読める各学問分野の入門書として知られるVery Short Introductions(Oxford University Press)の一冊、Robert A. SegalのMyth: A Very Short Introduction(2015年)で述べられている定義を簡潔にまとめています。

神話: 神やそれに近い人間・動物を中心として、世界の始まりを描くstory (物語、言い伝え、歴史)。

伝説: 神やそれに近い人間・動物に関する話の中から、上記の「神話」を除いたもの。ギリシア神話のオイディプスの逸話など。[類]民話。(3-4頁)

ただし、以上のような定義は、神話が成立してから数千年後の近・現代人の言葉や概念で無理矢理捻り出したものであるということも頭の片隅に置いておいた方がいいでしょう。

また、本ガイドでよく使う「原典」という言葉ですが、ここでは「神話が成立・発展してきた時代の書き手が著した、神話世界について描いた作品(及びその翻訳)」と考えてください。近現代の文筆家が古い作品の内容をまとめ直した「再話」や概説書は、それ自体150年以上読み継がれているトマス・ブルフィンチ『シャルルマーニュ伝説』を除いて、本ガイドでは参考図書の項目にまとめています。神話や文学を専門とする人にとっては翻訳ではなく原文(the original language)に直接触れることが重要ですが、一般の読者でも、翻訳で原文の言葉遣いやその時代の息遣いを感じることが出来るでしょう。