インボイス制度と適格請求事業者
来年、2023年10月~インボイス制度が始まることになっています。
ただ国会ではこの件に関して「やれ延期だ!」と議論噴出のようですので(笑)もしかすると延期されるかも知れませんが、現時点(2023年7月27日時点)では予定されています。
インボイス制度とは仕入税額控除を受けるための要件としてインボイス(適格請求書)の保存を義務付けたものです。
インボイスは現行の区分請求書の記載事項に加え、適用税率ごとに税込の小計と消費税の小計、適格請求事業者の登録番号を記載しなければなりません。
しかし適格請求事業者に登録できるのは課税事業者に限られる為、免税事業者はインボイスを発行することが出来ません。
その為免税事業者がインボイスを発行するには、課税事業者になる必要があります。
普通に考えると売り上げ1,000万円未満の免税事業者にとってわざわざこの為だけに払わなくてもいい消費税を支払うのは厳しい措置と言わざるを得ませんが、免税事業者と取引を行う課税事業者にとっても場合によっては消費税分をまるっと負担しなければならず(本来は差分だけでいいのにです)、かなりの死活問題ではあるので、正直どの事業者にとっても頭の痛い施策ではあります(T_T)
弊社は適格請求事業者なのでお取引に問題は発生しませんのでご安心ください。
【閑話休題】
コロナ禍は終息をちらつかせては離れていき、何時まで経っても終わりが見えません。
エネルギーは高騰の一途辿り、JEPXの日中のマイナス単価の議論なんてどこ吹く風です。
↑これは本日引渡しのJEPXスポット単価ですが、ここのところは底が20円/kWhで頂が50円/kWhというのが結構当たり前になって来ていて、以前のように底値が0.01円/kWh(だからこそのマイナス単価の議論がありましたが・・・)で平均が7円/kWhだったほんの2年ほど前には戻れないんでしょうね・・・。
このグラフを見るに付け、私たちの家庭における電力料金が26円とか27円とかって、もうすでに逆ザヤもいいところだということが良く分かります・・・。
新電力さんの撤退が続くというニュースが頻出していますが、新電力さんに限ったことではなく、私の周りでも事業をたたまれるという声を聞くことが増えて来たように思います。
インボイス制度はこの流れを悪い意味で後押ししてしまう危険性を孕んでおり、もう少し時機を見計らって投入していただかないと困ったもんだと思いました。
今日はちょっと真面目なお話しでした(笑)