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㈱茨城生科研・AGRI WORLD

イチゴ育苗期の管理2続き

2022.07.27 00:34

平素は茨城生科研に対し多くの皆様から多大なる御支援とご愛顧を賜りまして、誠に有難く厚く御礼を申し上げます。

さて、連日の投稿になりますが、今日は昨日の続きです。

昨日は「葉かき」までアップいたしました。

今回は、「かん水と温度管理」です。

今年の苗は、根が弱く徒長しています。葉数が3枚、4枚となっていくにしたがって、墓の蒸散も増えてくると例年よりもシオレや焼けが多くなると思われます。朝のかん水はしっかりポットの下穴から水が出てくるまで、手でかん水してください。

午後からのかん水を行う時には、下記の手順で行ってください。また、曇天が続く場合は、培土が乾いてからしっかりとしたかん水を行うようにして、何日も軽いかん水をしないようにしてください。

1)必ずポットを抜いて培土の中まで乾いているかを確認してください。

2)遮光ネットをかけてポット内部の温度を下げてから行うようにしてください。

3)その後は翌朝まで遮光ネットをかけたままにしてやるか、夕方気温が低くなってからはずしてください。

4)かん水量は、夜間の過剰な水分は徒長の原因になりますので、葉水程度にしてください。

以上に注意して行ってください。また、外気温が30℃を超えるような場合は、日中遮光ネットなどをかけてシオレや焼けを防いでください。


次に、「花芽検鏡」です

これは、非常に重要な事なので、必ず行うようにしてください。

ここ数年は夏の高温などにより花芽の分化は遅く、非常にバラつきが多くなる傾向にあります。夜冷の場合は、8月下旬に1回行い、無処理では9月10日頃からを目安に行いましょう。

この時に、まだ花芽分化していない場合は、必ず再度検鏡を行ってください。定植は花芽分化後(分化期後期以降)2~3んち待ってから行ってください。苗にしっかりと追肥を行いながら定植時期を少し遅らせて定植した方が良い結果になるので、しっかり花芽が分化してから定植してください。


そして、「定植前の管理」についてですが

☆ダニは苗からの発生によるものがほとんどです。定植前には成虫、卵、共にしっかり防除を行ってください。

☆定植前日または、当日に活着促進とダニ防除として

根っこりん300倍+モベントフロアブル500倍を混用で十分に灌注してから定植してください。

☆花芽の確認後(ガク片形成期以降)から、定植して葉が1枚展開するまでの間、アミノメリット青500倍液を定植後活着まで2~3日に1回散布してください。活着後は、ホップアップ300倍液を週1回定期的に散布してください。


今回は以上になります。

不規則で、尋常じゃない暑さの日がありますが、熱中症等には十分に注意して作業の方を行うようにしてください。