あんこのお菓子でピクニック♪(東寺)
コロナ陽性者の数字が上がってきています。以前のように行動制限をするのかしないのか気になりますね。もう十分長い間、行動を控えめにしてきましたから、もうこれ以上は・・・という人も多いのではないでしょうか。
特に観光に関わる産業の打撃は非常に大きいですから、「もうやめてほしい、無理!」といった声もその業界から聞こえてきそう。そんなことを思いながら京都へ行ってきました。3年ぶりに祇園祭も実施されましたから、これから強気で観光を進めていくのではとそんな様子を見たいという思いもあって。
出かけた先は東寺です。広くてのびやかな景色が見たいし、ハスの花も咲いているだろうし、美味しいお菓子もあるし(これははずせないっ)ということで決めました。東寺エリアは京都駅の南、下町の京都的な風情で、気取りがなくていい感じです。そこにある『東寺餅』が今回のお目当てのお菓子です。
『東寺餅』はシンプルな和菓子なんですよ。求肥の中にこしあんが入っているだけです。最近は果物やドライフルーツ、ナッツなども入れた和菓子がありますから、その逆をいってシンプルを求めてみました。前情報によると求肥の柔らかさがハンパないということでした。
さて、お店はこじんまり。バス停のすぐ前なのでわかりやすいです。ショーケースには『東寺餅』の他、『亥の子餅』『三色だんご』『くず餅』など並んでいました。こぶりの『東寺餅』は2つ、あとは『三色だんご』を買ってみました。だんごは春の時期にはピンクと白と緑なのでしょうが、夏の今はピンクではなく茶色でした。そこに惹かれました。
お値段がいずれも140円。3つ買っても520円。先日、同じく京都で一個1,500円近くするケーキを食べたところなので、なんてお得!と感激しました。1,000円払っておつりがくることなんて最近では珍しいです。
この日はとても暑かったので食欲は失せ気味で、甘いもの大好きな私はこの和菓子を昼ごはんの一部にしようと思いました。おにぎり一つコンビニで買えばもう十分です。夏らしいいいお天気でしたからカフェなどにこもらず風を感じて食べたいとも思っていました。東寺でそんな場所があればいいのですが。
そんなことを考えながら、東寺へ。修学旅行らしき生徒も来ていて、適度な賑わいを見せていました。平日でしたからこんな感じかな。東寺といえば、五重の塔なので一応撮っておきましたよ。
印象に残った景色は父と子が大きな木々の下で楽しそうに遊んでいた姿。大きな声で二人おしゃべりしながら木々の間を動き回っていました。東寺は全国的も有名なお寺ですが、平日であればこんなふうに街中に溶け込んでいるんですね。茜丸のほん近くにある四天王寺もその点では同じ。町に溶け込んで生きているお寺という気がします。
お昼は、ちょうどよい椅子とテーブルを東寺近くの京都みなみ会館の前で見つけましたのでお借りしました。東寺では涼しげなよい場所が見つけられなかったので。余談ですがここの映画館はとてもいい映画がかかっています。ひとつひとつの期間が短いので注意が必要ですが、絶対になくなってほしくない映画館ですね。
わくわくしながら包みを開け、『東寺餅』を頬張りました。柔らか~い! 噂通りの柔らかさ。歯がなくても食べられそう。汗をかいて若干疲れた体がゆるみました。こしあんは控えめの甘さ。でもその歯ざわりがきめ細かくてスッと喉を通っていきました。癒されるぅ。さすが京都・・・などと思ってしまうのはお許しあれ。京都ブランドは強力ですから。
次なる『三色だんご』もこれまたもっちりよい感じ。出来たてほやほやの弾力を感じました。決して大きいお店ではないですし、売り切れ御免という話もありましたし、その日に作ってその日に売り切るのでしょう。出来たてを感じさせてくれるのは贅沢なことこのうえなし!ですね。
色ごとの味の違いもちゃんとありました。普段あまり好きではない抹茶味のお菓子ですが、このだんごの抹茶のきかせ具合は好きでした。香り高いものを選んでいるのでしょう、ほのかながらしっかり香りました。満足、満足。
お天気にもよりますが、和菓子でピクニックもきっと楽しいですね。お茶箱に道具をおさめれば、お抹茶も外で飲めます。和菓子は和菓子でもこういった「おまんやさん」的なお店のものは気取らず、頬張る感じが似合うのかもしれません。『東寺餅』の場合は形が美しいので、立派なお皿にのせてもきっとしっくりくるのではとも思いますが。
「やっぱり和菓子はいいなあ、丁寧に作られたあんこはやっぱり最高やなあ」、と再確認しました。ちなみに下の写真は、家で次の日に食べた時の『東寺餅』。容器の跡がついていますが、それだけ柔らか~いお餅だったということで載せておきます。2日目でも柔らかくて絶品でした!