『W旦那+(プラス)』第128話 三代目妄想劇場
2018.02.04 01:00
隆二「がんちゃん…大丈夫じゃなさそうだね」
理愛「すみません…皆さんに迷惑ばかりお掛けして…」
隆二「理愛ちゃんがそれで幸せになれるんだったら…ねぇ、臣」
臣「ああ」
理愛「ありがとうございます」
隆二は何気にカウンターに置かれたホテルの名刺を手に取った。
隆二「超高級ホテルだね」
臣「理愛の旦那さんって、LAの大富豪なんだって」
理愛「そうですか…」
隆二は名刺の裏に書かれた携帯番号を見て呟いた。
隆二「ん?どこかで見たような…」
理愛「そうですか?いただいてもいいですか?」
隆二から名刺を受け取り、エプロンの
ポケットに入れた。
理愛「店に置いてある私物を整理したいのですが…少しお時間頂けますか?」
隆二「ん、わかった。じゃあ一旦臣のマンションに帰ってるから、準備できたらメールしてね」
臣「宅急便の連絡先知ってる?」
理愛「ええ、わかります」
隆二「じゃあ臣、戻ろうか?」
店を出ようとした二人に理愛が声を掛けた。
「オーナー、この写真を持っていってもいいですか?」
理愛は、カウンター奥の棚に置かれた
銀色のフォトフレームを手にしている。
隆二「もちろんだよ。5年間の思い出が詰まってるもんね」
理愛「ありがとうございます」
隆二「店の片付けは俺たちでするから、理愛ちゃんの必要な物だけ整理するといいよ」
理愛「はい」
二人が店を出てすぐに、理愛は宅配業者にTELをしながら、業務用冷凍庫の扉を開けた。
白い冷気が外に溢れ出す。
冷凍庫の奥にある2つの容器を見ながら、宅配業者と話をする。
「もしもし、クール宅急便でアメリカへの配送は可能ですか?」
End