アパチュアとかアンブシュアとかよりも前に、腹筋の使い方のほうが重要だとも言えます。
トランペットを演奏するために腹筋は必要です。
と聴くと多分ほとんどの人がトップ写真のような腹筋トレーニングを連想することでしょう。
しかし、腹筋と一口に言ってもたくさんの種類が存在し、それぞれに役割が異なります。したがって、トランペットを演奏する上で正しい部分を働かせることが大変重要になります。
僕はこれまでにたくさんのトランペットの方をレッスンで見てきましたが、もはや経験則の域を超えて、この腹筋を正しく使えるかどうかは、最初の大きな分岐点になっていることは否めません。
しかし、どれだけ理論的に解説をして、生徒さん自身が理解していても長年培った体の動きがクセになっていると、それを上書きして良いものにしていくのはとても大変で、演奏に夢中になるとつい元の動きに戻ってしまったり、レッスンとレッスンの間隔が開いてしまうと忘れてしまっていたりというのはよくあります。
そうした点で大切なのは「こっちの体の使い方のほうが楽だし、良い音出るじゃん」と自覚していくことだと考えます。ですので、できる限りレッスン中にその体験をしてもらえるように頑張っていますが、生徒さん自身がどれだけ自覚を持って丁寧に実践するかが大きなポイントとなります。結構おろそかにしてしまうんですよね...。僕はアパチュアだのアンブシュアだのよりもこの腹筋のほうを先に良いものにしていくことが重要だと思っています。
そんなこともあって、「ラッパの吹き方: Re」というブログに以前具体的な腹筋の部分についての解説を書きました。ぜひ参考にしてみてください。ちなみにブログは現在隔週土曜日の朝に更新しています。
荻原のレッスンでは呼吸について、体の使い方についての理論的な解説と実践を必ず行うようにしています。演奏していて体が硬直してしまうとか、息苦しくなるとか、疲れてしまうとか、クラクラして倒れそうになるなどのお悩みのある方、ぜひ一度レッスンにいらしてください。
現在8月分の「ツキイチレッスン」参加者募集中です(9日と14日開催)。その後も1ヶ月に1回開催し、毎回募集をかけます。詳しくは
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お待ちしております。
荻原明(おぎわらあきら)